こうして彼らは隊列を組んで遺跡の中を進み続ける。
ダイバー10「近くで見ると良く分かるな…この加工技術の高さが。」
ダイバーズ3「今の我々と同じ加工技術、建造技術を持っているな。それに見ろあの部屋の内部を…」
そこには、いくつもの部屋に置かれているレッドストーンの回路であった。
床に敷かれたレッドストーンパウダーやリピーター、レッドストーンランプ…単純な配置であるが恐らくは試作でもしていたのだろうか。
ダイバー3「既にレッドストーンによる回路施工を行える技術をも持っていたのか…」
ダイバー11「さっき通り過ぎた時に見た街頭…俺たちが近づいた時にだけ点灯していた…どうやって?」
ダイバー7「先程近くを飛んでいた蝙蝠にも反応して灯りが付いていた…恐らくは音だ。ここにいた文明は高い技術もさることながら音波によって発達したと考えられる。」
ダイバー12「だとしたら何故通路に羊毛が敷いてあるんです?…羊毛は音を吸収する。音によって反応するのなら抑制するような事をわざわざ行うなんて考えられません。」
ダイバー7「確かに君の言うとおりだ…いや、抑制せざるをえない事情があるのかもしれない…我々は余りにもこの場所を知らないのだからな…」
彼らの考察を交えながら捜索は続く、しかしながら人の気配は全く無く難航していた。
そして中央の巨大な建造物に差し掛かろうとしていた頃…
ダイバー1「…!?止まれ。」
彼らが止まった先にあったのは祭壇に掲げられた頭蓋骨とそこの近くに横たわっていた人の…死体。
ダイバー1「diver1よりHQへ、行方不明者を発見…既に死亡している。時間の経過により腐敗が酷い…指示を乞う。」
オペレーター1「HQよりdiver1へ、diver'sは行方不明者の遺品を回収後にここからの離脱をお願いします。」
ダイバー1「この遺跡の解析は?」
オペレーター2「現在は不要です。後々に解析部隊を再編成します。身の安全を最優先してください。」
ダイバー1「了解した。diver1よりdiver'sへ遺品を回収後に速やかにここから離脱するぞ。」
ダイバーズ「「「了解。」」」