あるデータに行き当たった。
それはこのプラントの生産ラインに入力するための設計データであり、モニターには何かの機械の図面と『【水晶之■■■】』という文字化けした名称が列記されている。
「データが壊れてるのか? これはグレムリンじゃどうしようも……まだ何かあるな」
ブルースクリーンが見つけたデータはそれだけではなかった
同じフォルダに他の機械の図面も入っており、そちらは欠損のないデータだった。
その図面――機械の馬であることがハッキリと分かる図面には、『量産型煌玉馬・セカンドモデル』と書かれていた。
カルチェラタンの量産型――通称【セカンドモデル】は、それまでに出土したレプリカよりも全体的にスペックが高い。
加えて、従来のレプリカにはなかったバリアと飛行機能を持っているので、場合によっては亜竜クラスの騎馬モンスターより騎士の乗騎に向いている。
難点はバリアと飛行機能の使用に《煌玉権限》レベル一の所有が前提となっていることだ。
性能を発揮するためには本人が直接あの巨大クリスタルに触れて【煌騎兵】のジョブを取らなければなければならない。
俺自身も【煌騎兵】であるが、そのあたりの仕様は謎だ。
仕様そのものではなく、それをした理由が謎と言うべきか。
シルバーを含めたオリジナルは、別段【煌騎兵】のジョブがなくても飛べるしバリアを張れる。シルバー以外の煌玉馬は上級職奥義相当かそれ以上の攻撃だってできるらしい。
だと言うのに、量産型では飛行とバリアに《煌玉権限》を必須としている。
そもそもこのスキル、煌玉馬のスキル使用に関係しているがそれも『スキルによって発動できます』と言うよりは、『スキルがあるから制限を外しています』と言うのが近い。
もう一つのスキルである《煌玉獣強化》とは異なり、それこそ『権限』のようなスキル。
カルチェラタンでどうしてそんな仕様なのかと話していたとき、ビースリー先輩は『まるで【煌騎兵】に就けない人には使わせないための制限ですね』と言っていた。
しかし、これはどちらかと言うと……。
この描写からすると《煌玉権限》ではリソース付与されてないっぽいね
【煌帝】解禁のために水晶たちが仕込んだのだろうか