古典SFでいうメンシェンイェーガーと化しているバグのこと。
鉄仮面カロッゾは当時の地球圏の人口を火急に削減しなければならない課題のためにバグを用いた。その思想から派生した潜伏型バグの一体は、稼働してのち五百年間にわたる潜伏の間、機械的無作為に十七人を粛清した。
平均して三十年に一人の間隔で淡々と殺し続ける行為は、その間の人口増加に較べればきっと微々たる戦果で粛清の大目標には一見して寄与しないが、未来にわたり恒久的に人類に災いをなし続ける意思をもつ。悪意のままに地に逼塞するもの。
古典的なドラゴンやグリフォンのようには、バグは潜伏する巣に黄金や瑪瑙を蓄える性質はなさそうだが、黒歴史の中にバグ伝説はポピュラーな素材になっていそうではある。
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