【潜伏型バグ】
クロスボーンの時代に登場したという自動兵器バグは、無差別で非人道な虐殺兵器として忌み嫌われながらも後の時代まで複数の組織によって使われ続けた。バグの種類にも形態や用途のバリエーションが生じたことはわかっているが、バグの歴史はモビルスーツのそれよりも実態の明らかでない黒歴史でしかない。
潜伏型バグは一般に「バグのイメージ」として描かれる大規模一斉殺戮でなく、暗殺または地域の社会不安の醸成を目的に散布される。比較的小型で隠密性にすぐれ、長期間にわたって稼働でき、土中に埋伏するか、自然物や身近な生活機器、玩具等に擬態することでも人目をあざむく。潜伏型の特徴として瞬間的に多人数の殺傷は期待せず、少数を継続的に殺傷し続ける。
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古典SFでいうメンシェンイェーガーと化しているバグのこと。
鉄仮面カロッゾは当時の地球圏の人口を火急に削減しなければならない課題のためにバグを用いた。その思想から派生した潜伏型バグの一体は、稼働してのち五百年間にわたる潜伏の間、機械的無作為に十七人を粛清した。
平均して三十年に一人の間隔で淡々と殺し続ける行為は、その間の人口増加に較べればきっと微々たる戦果で粛清の大目標には一見して寄与しないが、未来にわたり恒久的に人類に災いをなし続ける意思をもつ。悪意のままに地に逼塞するもの。
古典的なドラゴンやグリフォンのようには、バグは潜伏する巣に黄金や瑪瑙を蓄える性質はなさそうだが、黒歴史の中にバグ伝説はポピュラーな素材になっていそうではある。