かとかの記憶

Wars of Vis / 59

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59

12まで。

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  • 60

    Book2以降、一瞬妙に明るい雰囲気になるのはLanの風土がさせるのだろうがRemのキャラクターにもユーモアが混じって生き生きしてくる。前作では物足りなさを覚えたところかな。Ulis Anetの端々の愛嬌も。吐息がアメジスト色に染まるとか、惨事の跡で二人で意味もなく笑いが出るとか。

    62
    katka_yg 2025/12/06 (土) 11:44:47 修正 >> 60

    Anackire(1983)から リーの作中の色彩表現の例。

    The girl sighed. The sigh caught a flare of purple at her throat where the amethysts still lay.

    Ulis Anetのしぐさ。これは現実の色というより、色に託した幻想的な表現。

    The shadows were long spills of cinnabar when she led them again into Lepasin. The black broken colomn-shafts of the palaces streaked a carnelian sky, darted with purple birds.

    廃墟の町からLepasinの市に帰ってきた少女の見上げる夕暮れ。その情景に、色の名前を連ねて散りばめる仕方はタニス・リーにかぎらず多くの作家が普通に用いるが、「タニス・リーの色彩」云々というときには解説者や読者はこれを念頭に言っていると思える。

    現実を活写しているとは思わないね。映像にしても絵画的で、その描く視覚像の鮮明さ(いわゆる解像度)を取り上げるより言葉遣いのユーモア感覚を言ったほうが合ってる。

  • 61

    伝説が現在進行中で製作されている時代、英雄伝説、というシリーズのテーマが掴めればシリーズが面白くなる。「トールキン以来のファンタジー小説」の系譜だけでなく、ミソロジーやオカルトに若干の親しんでいることが必要かもしれない。

    世界観先行型のRPG小説と思って読む読者には設定が杜撰に見えるんだろう……。そもそも世界設定の根幹のZastisからして、そんな強力な影響を毎年周期で及ぼしていて何世紀も人々がそれに右往左往しているのはおかしい。純潔やインセストのタブーが成り立ちそうにないと思う。『闇の左手』みたいなそれに適応した社会SFを語るでもなし。ただ、前巻の内容が二十数年後ははや伝説になって通用しているこの世界の文化をWikiでまとめたい気になるんだった。It was still era of wonders.