ララァ増殖
わたしはララァの設定は、小説版ガンダムのように宇宙のどこかのサイドの出身でどこかは曖昧、という程度でいいと思うけど、はっきりインドと書いてあると「インド人読者に気恥ずかしい」という気分に近い。初出1997年だし……この『密会』くらいは今後に翻訳されそう。
宇宙出身だと、シャアが地球で発見したよりは、既にフラナガン機関にいるところにシャアが出会った、小説版ならクスコ・アルと同様のタイミングだろう。生まれの境遇としてはクリシュナ・パンデントのようかな。80年代末からの富野ガールズのことはここでもたびたび書いて比較したりしたから、今は「97年版ララァ」として読もうか。
前回比較は……レリエル? エイシェト? 「宇宙世紀のアカイアー」のように思うとかなりプログレッシブなララァ像だ。
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でもアカイアーのようなララァ像はファンの二次創作ではむしろ伝統的に古いし、ララァRTAのようなものも一瞬で流布したからそれを今さら前衛というのは当たらない。それはありだ。
大体、ホワイトベースの少年少女漂流譚のはずのはなしが、ホワイトベース人脈がとうに解散しても部外ゲストのララァが中心人物に居座って乗っ取るという方が、アニメ原典にする主義者からすればおかしいんだよな。それも言われ尽くしたことだろうが、だから今新たに書き直すという……この密会の「あとがき」に書いてあったかな。今回わたしは電子版でよむ。