かとかの記憶

神林長平 周回 / 40

40
katka_yg 2026/06/09 (火) 19:06:16 修正 >> 37

「七胴落とし」(辻村深月)。作中の世界にはミャウダさんのようでない、まともな猫はいないのだろうか。わたしには苦手な文章で、反感をかき立てる。これなら、最近も悩んでいた久美作品マキリップ作品への抵抗感は比較的に気楽なほう。つまりわたしのせいか。

各篇の著者にはそれぞれのファンがいるはずなのでそれに対してネガティブなことはあまり。感じるのは、文章を読んで語り手のノスタルジーや子供の世界への「優しい目線」が、語りかけられる読者には反転して伝わってくる、という感じ。最近多い。作品の意図にはそんなものはないはずだけど……でも、だってこれは『七胴落とし』へ向けられたアンサーとしての一篇ではあり、一読して受ける作品の印象とは逆転したメッセージを暗に説きつけているような複雑高度なテレパス攻撃なのかしら。それにしては話がわかりにくすぎ、読者は普通には『ほろ苦くも心を和ませる』のように直線的な読み方をする方が多そうに思う。本章前文の解説がそう。

文章が何を言いたいかはわかるが、書き手が本気でそう言っているようには、正直よくわからない。仮面としてのテーマとは別の邪悪なものが後ろにいるように感じ、きっとこの作者は間違っていると思う。

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    katka_yg 2026/06/09 (火) 19:46:36 修正 >> 40

    『七胴落とし』は青春サイキックよりも、魔剣という「使い手の意図を超える道具」(武器)をめぐる話だ――というと本作は全然それに接近しない。多分、そうは読んでいないんだろう。語り手の意図に反して絶えず暴走しようとするものを抑え込もうと格闘する……みたいなもののこと。