迫水は唐突にゴビ砂漠めいた光景を目の当たりにしても、混乱や不安を感じる余地のない圧倒的な実在感の只中にあって、ファンタジーにありうる「まるで夢を見ているかのような実在感のなさ」というのでは、ない。すごくリアル。かなりの間は異世界という概念もなく現実としか思えない。
太陽がないことに気づく。完全版ではアマルガンが一言挟み、バイストン・ウェルでは
砂丘に昇ると、集落が見える。旧版では二、三十キロ先にあるものが、完全版では数キロ先にある。
横浜育ちの迫水にもアマルガンとハロウの人種がわからない。旧版では「異人種」だと思う。完全版では、迫水の知る白人よりは中近東の肌色に見える。上の、死人のようなフェラリオの色みはそのように省略。
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