アマルガンとの腹を割ってサシの対談に入ると、世界や文化についてアマルガンもインテリジェンスを隠さなくなってくる。迫水の提供するのは中世の「魔女狩り」諸々のエピソードについて、
「ガロウ・ランだ。サコミズ……。ガロウ・ランそのものだ」
「弁解させて貰うならば、耳学問なんだ。すべてが本当のことではないかも知れん」
「そういう言い方をするサコミズも、俺はガロウ・ランの手の者と感じてしまうぞ」
そういう言い方……といえば、蓋然的な言い方に終始する原作者などのことをわたしは今思い出す。『これは矢立肇が言っていることなので信憑性にはひとつ疑問符を付けて聴くべきなのだがな』と言い含めて、重い話を始める等。
ここには昨日わたしは別の方向から連想があった。
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