- リー作品の受容と連想
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色彩表現
「The Birthgrave」より。主人公の「私」は花畑で襲われる。逆恨みを募らせていた部族の娘は激昂するあまりナイフで切りつけてしまう。
ぱっと散った血飛沫が薄紫の花を紫に染め、赤は真紅に。こういうときは色彩表現というだろう。色を書いているんじゃなく、色の表現を借りて描いている。この技巧は全体に撒いてあるわけではなく、重要場面のここぞというときに取ってあって使われる。
逆説的転回
「The Castle of Dark」より。先日言及していたところの、畳みかけからの返し。リアは吟遊詩人として竪琴を手に入れ、放浪の旅の用意ができた。魔法に駆られたような数か月がすぎ、辺りの景色はもう冬が迫っており、財布は軽いというこのとき。
こちらはリフレイン技巧で聴覚的。「陰惨、沈鬱、残酷」というダウナーなくり返しは章全体や、作品の全体に暗く覆っている。ここでは段落の前半にリピートする。その後を取って、切り返していく。これも全体に毎回するわけではなく、要所で一回だけ使う(得意の節回し)。