「俺は、都市の人間になっちまったんだ」
「大切な仲間を見捨てて、L社の明日を得る事を選んだ」
「多分、壊れたって表現すんのが正しいかもな」
「だからこそ縋りたかったんだよ」
「俺の知る仲間達が生きる日々に」
「……」
「だけど俺は出来なかった」
「お前が評した俺のようにはなれなかった」
「全てを取りこぼさずに居たかったが」
「まぁ、それはカッコよすぎるからな」
「多少傷のある男の方が親しみ持てんだろ」
バツが悪そうに歯を見せて笑う。
そうして空気を換えようとした発言を基に、オーウェンは再び口を開いた。
「……お前の思い出、俺も見たぜ」
「額に収めて飾りたいほど綺麗な風景や、瓶に閉じ込めて部屋に保存したいほど鮮麗な人々」
「多くを護り、救い、成してきただろ」
「だが、たった一つの憂いがお前を此処に誘うまでに」
「その欠片は全ての正しさを投げうってでも集めたい一欠片」
「……クカカ……なんだろうな、なんか似てんな、俺ら」
「そうだな……」
「全てを魅了する程の美しさって奴を、俺もお前も兼ね備えてるからな」
「悪いな、身の上話すんのなんて初めてだったから、つい熱くなっちまった」
「元々聞きたかったことの一つだ」
「話してくれてありがとう」
「いいってことよ」
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