カオスドラマX

Gray Traveller / 477

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わったん 2026/01/18 (日) 22:17:12 >> 468

「個体N381から抽出した技術の保存作業」
「義手、内臓に直接略動を送る補助器官、有機物型延命装置」
「他にも多くの結果が出た」
「ニゲラ、これからはお前が保存作業の担当をしろ」
「既に旧個体含めた患者の残存は消滅した」
「あの個体だけが、会社を支える柱であり、都市の人々の希望となる」
「個体のことは任せておけ。儂らが最後の時まで共に居る」

「……分かった……」


義肢を流す。
補助器官を梱包する。
延命装置を組み立てる。
彼から出た技術が、医療器具として、保存された証として、
形になっていた。
俺があの時、完治を願ったが故に、この技術は誕生した。
誕生してしまった。
彼の命を賭して、命を支える器具が生まれてしまった。


あの笑顔が脳裏に浮かぶ。
あれは、幸せの笑みだった。
だが、それは偽りだ。
決して、望むものではない。
望んでいるが、そうではない。
その矛盾は、救いではない。
俺は、俺が、
彼に対する選択の後悔を、
治癒シーケンスを進めればいい。


患者の数の成り立っていない病院。
それは既に病院に非ず、工場である。
医者の命を無残に消せば、倫理委員会が黙っていない。
だがここは工場である。
そう、いわば『禁忌』に触れる事は無い。
この工場には、保存容器が存在する。
個人を示す情報書類も個々に存在する。

「薬品棚の整理」
「保存器官技術生産機」
「概念焼却機」


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