「ニゲラさん」
「選択に後悔が付き纏うのは、如何なる現象に於いても付随するもの」
「排他的に生きてきたが故に、貴方はその感情を拭いきれず、崩壊してしまったと思う」
「俺もそうだ」
「始まりは不安だった」
「村を救う為の旅に出る時、俺はその選択が本当に最善だったのか考える時があったけど」
「ある時、思ったことがある」
「■■■!」
「俺はこの笑顔を見る事が出来れば」
「きっとそれでよかったんだ、と」
「……最も、そう思ったんだろうなって思い出せるのは、また何年も先の出来事だったんですけどね」
「……」
「だから、俺の魂に於いて後悔はない」
「確かに、あの時こうすればよかったと嘆くようなこともある」
「だが、その全てが俺を築き、道を拓き、未来を示す」
「俺はあの笑顔を、あの太陽を手放したくないが故に」
「選んだ道を突き進むんだ」
「……貴方もそう出来るよ」
「だって、都市の誰もが選ぶことのなかった彼の命を」
「護りたいと、そう思えたのだから」
「……」
「分かったと思う」
「俺が示し方向標は、彼の目の前までの道じゃない」
「その手前、絶壁」
「其処にある、扉」
「貴方が開くべき、扉」
「"見舞い"だ」
「……」
「俺が……出来ると思っているのか……」
「出来なくても、やるしかないだろう」
断言だった。
逃げ道を残さない、背中を押す言葉。
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