数日後の夕暮れ。
満天の中、せめてキャラバン同士で新年のお祝いをしようじゃないか――というメッセージを受け取ったキャラバンが、
挙ってファム大平原の小川に集まった。
連絡役のモーグリたちから、面白い手紙を受け取ったと、皆が口揃えて言う。
「ティダの村のキャラバンからの手紙って来て、珍しい事あるもんだなってとんできたぞ!」
「はいは~い。皆しずく溜まってんのね~、えらすぎー!」
「宴の最中も警戒は忘れんなよ。俺達が魔物を蹴散らしてやるぜ!」
「俺達の新しい魔法を試す時も来たな。篝火付けるのは任せなさいな」
「あれ?ティダの連中よ~。ミルド=デリス何処行った?」
それぞれが持ち場について、クリスタルケージを一か所に集める。
クリスタルの守護は、村ひとつぶんほどにまで広がり、一時の休息を与えた。
清らかな小川で旅の埃を落とし、それから、手分けして石を積んで、焚火を熾した。
炊事の煙が幾つも上がって、不思議な匂いに誘われた動物たちが何事かと顔を出したりもした。
料理自慢が腕を振るい、故郷の料理を次々に創り始めた。
そうしていくうちに夜が訪れる。
「さぁさぁ、キャラバン総出の宴の開催だーーー!」

月が輝き、星がいっぱいに瞬く夜空の下で、大きな篝火が揺らめく。
いつもは管理に気を付けているクリスタルキャラバンの物資も、この日ばかりは大盤振る舞いでさ。
その火を囲んで、みんなで新年のお祝いをした。
酒とか、いろんなものが、輝いていやがる。
焦がす程にカリカリのしましまリンゴパイ。
すすなりチェリーのまきまきタルト。
官能小説が商品に掛けられたキャラバン対抗戦腕相撲。
セルキーたちの披露する華麗な軽業。
昔の伝説や星についての講義。
楽器が引き出され、まるで水かけ祭りのような、キャラバン達の一時。
語り、騒ぎ、歌い……そして……。
「レビ!」
「今日こそ、踊りましょー!」
君と、踊った。