ティパの村を出てすぐ、小隊を組んで列を成す。
パマスを中心に、陣を組んで行路を歩んでいた。
「おにいさん、キャラバンになったんだね」
近くで少女らが俺に声を掛ける。
「あぁ。頼み事してたのに、ごめんな」
「ううん!一緒に旅が出来るの、嬉しいよ」
「僕も嬉しいです」
「でも、どうして急に?何かきっかけがあったんですか」
「……」
「ケジメかな……」
「この世界で生きていく上で、俺は色んな幸せと、不幸を味わった」
「もう十分かなって思ったんだけど」
「俺に生きろと言ってくれていた事を知ったんだ」
「……だから……」
「前を向いて歩く為に」
「故郷に向かう」
「そうして俺は、向き合うんだ」
「この世の残酷さと、今までの不幸を重ねて」
「希望を持って生きていくと」
「……」
「辛いこと、じゃないでしょうか」
「まぁな」
「でも、今こうして瓦解せずに済んでいるのは」
「其処で俺を待っていた人達の声が聞こえたからだ」
「……俺の心の傷が癒える事はないけど」
「ティダという希望を紡いだ君達と」
「ティダという希望そのものである俺」
「その生き様を、見せてあげたい」
「……何言ってんだって思うよな。ごめん」
「ううん、言葉にするのは難しいけど」
「おにいさんの気持ちは、きっと皆わかってくれるよ」
「……ありがとな」
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