カオスドラマX

Gray Traveller / 677

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わったん 2026/06/08 (月) 20:45:15 >> 674

「……」
「要は俺に刃を突き付けたことを許しゃ、通ってもいいんだろ」

「是非に」

「理解した」

「おぉ、それでは……」

「もういくつか聞きたい」

「仰ってください」

「俺以外が此処を通るってなったら、通行料は払うんだろ」
「じゃあ払えなかったら?」

「そりゃ、ウチら黒雲会のやり方で教育します」

「……」

「おいあんちゃん、さっきから副組長にふてぶてしい野郎だ」
「赦してもらってる側がどっちか分かってのか?あぁ?」

「おい、お前、止せ!」

先に絡んできた組織員がユンフの肩に肘を掛け

「ほら、見逃してやるってんだから、さっさと行った行った」

手の甲でペシペシと彼の頬を叩いた時。

「これは後出しの事柄だからいいよな」

組織員のは吹き飛んでいた。

「……も、勿論……」

アラシは引きつった笑みを見せ、頬についた返り血を拭く事もせず目を伏せた。

「そ、それで……他に聞きたい事とは?」

「いや」
「もういい」

鋼鉄を手に取る。

「遠くで寝転んでる死体を見りゃ、お前達の教育ってのがなんなのか分かるからな」

「――チィッ!!」
「野郎共!!」

最早形振り構わずといったところか、組織員全員が抜刀。

「やれ!!」

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    わったん 2026/06/08 (月) 20:45:30 >> 677

    「さてと」
    「治安維持とはよく言ったもんだが」
    「どうやら巣の中はいろんな組織が蔓延っているようだな」
    「俺の事を知っている奴はいるかね」

    鋼鉄に付着した血を振るい落とす。
    霧の中には血潮が溜まり、
    その場所から鮮血の足跡が行路を築く。
    復讐の輪廻から外れていた男は、
    決して何の深い感情も持たずに、
    その輪に染み込んでいった。