カオスドラマX

双眸 ~紺碧の哀/紅蓮の愛~ アキラ√  / 15

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―桐岡家の裏・森の奥の稽古場―

彼らに伝わる風習の1つが、日々の鍛錬である。

桐岡家の跡取りは、自力で難なく歩け、言葉を流暢に話せるようになる3~4歳頃から修行の参加が認められる。
幼き頃より実戦経験を積んで肉体と精神を鍛え、自然の中でエーテルを纏う感覚を研ぎ澄ましていくことで、彼らは強靭な肉体と精密なエーテル操作術を若いうちに身に着けていく。

そうして、一族秘伝の『術』を継承するに相応しい人材を育てる事が、当主の役目となっている。

蒼真「(周囲が木々に囲まれた広場の中心に立ち、木刀を構えて)よーし……… 来い!幸助!!」

幸助「!! ダンッッ――――!!!(木刀を手に、蒼真目がけて駆け出し)ヒュンッ…… ビュバババババババッッ――――!!!(目にも留まらぬ速さで斬撃を繰り出す)」

蒼真「ガガガガガガガガッッ――――(繰り出された斬撃を全て木刀で受け流し)良い速さだ…… 腕を上げたな!!(そう言って、幸助に向けて横一閃の攻撃を繰り出し)」

幸助「まだまだ………(高く飛び上がって一閃をかわし)こんなもんじゃないよ、父さん!!!(そう言って、幸助に向けて手をかざし)」

ビビビビッッ……  バリバリバリバリバリッッッッ!!!!!!!!!(幸助の手から超高圧の電撃が放たれる)

蒼真「う お お っ っ ! ? (電撃をまともに食らい)こ、こ、これは……… 今までで一番凄まじい………っ お前…… 遂にここまでの電力を……… す、すごいじゃないか……… 100点まで、もう少しってところだな………!!(体は震えているものの、膝はつかずしっかりと立っており、再び木刀を構える姿勢を見せ)さぁ…… 次はどんな技を見せてくれるのかな?」

幸助「おかげ様で、俺もここまで強くなれたよ…… 次はこいつだ、くれぐれも死なないように気を付けてくれよ!(そう言うと、人差し指に風を集めて"風の手裏剣"を形成し、それを凄まじい速さで蒼真に連射し)」

蒼真「!!(この技は……! まったく幸助の奴め、どこまで行きやがる………!)ヒュバババババババッッ――――!!!(目にも留まらぬ速さで動き、風の手裏剣を紙一重で避けて)……ったく、父親に対して随分な口の利き方だな?たが、それに見合うだけの実力をつけてきてるところは褒めるべきか…… よし、良いだろう、父さんもちょっとばかし本気を出してやろうじゃないか………!(そう言うと、木刀を投げ捨てて両手を広げ、両の掌に風を集めて巨大な丸ノコ状の風の刃を形成し)―――――行くぞっ!!!(幸助目がけて駆け出していく)」

ビュオオオオオンンッッ!! ガァンッッ!! ギィンッッ!! ドドドドドドッッ!! ズギャアァァァァァァンッッッ――――!!!(激しい土煙を巻き上げながら、とても稽古とは思えない超高速のぶつかり合いが繰り広げられる)

幸一郎「おお~…… 父さんも、兄ちゃんも、すげー………!(稽古場の隅の切り株に座り、目を輝かせながら2人の稽古を観戦し)」

レフィア「すごい、でしょ。(アキラを抱いて幸一郎の方に歩み寄り)幸一郎も…… いっぱい頑張ったら、なれるかも。」

幸一郎「あ、お母さん! ……と、アキラも! ねぇねぇ、俺にもアキラ抱っこさせて、一緒に見るんだ!」

レフィア「……はい。(幸一郎に明を渡して)明も、幸一郎に会いたがってた……… と、思う。(幸一郎の隣に座って)」

アキラ「ぁー…… あぅー………♪(幸一郎に抱けれ、嬉しそうな様子で)」

幸一郎「えへへ、兄ちゃんも会いたかったよー、アキラー。(デレデレな様子で明を抱きながら)よーし、兄ちゃんと一緒に父さんと幸助兄ちゃんのバトル見るぞー、2人とも本当にすごいんだからなー。 ……あ、母さん聞いてよ!さっきね、幸助兄ちゃんがすごい事やったんだよ、父さんの剣をひょいって避けた後、手をこうやってね…… バリバリバリーってすっごい電気を出したんだ!そしたら父さんしびれちゃってね、もう少しで100点って言ってたんだよ!(興奮した様子でレフィアに)」

レフィア「! ……本当に?(少し驚いた様子で)へぇ、あの父さんが…… それは、凄いね。 ……だから、あんなにムキになってるんだ。(蒼真と幸助の戦いを見ながら)」

幸一郎「うん、その後もさ、幸助兄ちゃんが風の手裏剣でズババババーーーって、すっごいの連発してさ、そしたら父さんも本気出すぞってなって……(2人の戦いに目を向けて)良いなぁ、俺も父さんに本気出させてみたいんだけどなー……。」

レフィア「……幸一郎には、まだちょっと早いかな。これから何年もいっぱい修行して、術を磨かないと…… 幸一郎の場合は……… 多分、もう10年くらいは必要かも。」

幸一郎「えぇ~、そんなに~? ……はぁ、俺も幸助兄ちゃんみたいな"サイボーグ忍者"だったらなぁ……。(戦っている幸助を見ながら呟く)」

レフィア「……サイボーグ忍者、か…… 響きはカッコいいけど、本人の前でそれは言わないであげて。(幸一郎に寄り添って)……幸助は、なりたくてあんな風になったんじゃないから…… とても大きな事故にあって、本当に、本当に死んじゃうかもってくらい、酷いケガをして…… 仕方なく、こうなるしかなかったの。最初は、普通に動くのも大変で…… たくさん、たくさん頑張って、頑張りぬいたから、今みたいにちゃんと動けたり、戦えるようになってるの。母さんは、そんな幸助を凄いと思うし、カッコいいとも思う。 けど……… 幸一郎にまでそんな風になってほしくはないかな。」

幸一郎「……! そうだったんだ……… ごめん、もう言わないよ。」

レフィア「………焦らないで。幸一郎は幸一郎のペースで、強くなっていけば良い。(微笑みながら、幸一郎の頭を撫でて)そうすれば、いつか必ず父さんや、幸助よりも強くなれるから……。」

幸一郎「………そう、かな……… えへへへ………。(撫でられながら、嬉しそうな様子で)」

蒼真「おーい、次は幸一郎の番………(幸助との稽古を終えて歩いてくる途中で、レフィアに撫でられている幸一郎の姿を見て)あーっ!ズルいぞ幸一郎、父さんを差し置いて母さんとそんなーーーっ!!アキラまでお膝に乗せてーーーっ!!至れり尽くせりじゃんかぁーーーっ!!٩(◦`Д´◦)۶(ジェラシーむき出しの様子で喚きながら)」

幸助「止めてくれよ父さん、実の息子相手に……(呆れ顔で蒼真を見て)」

レフィア「あ、終わった? まぁまぁ、後でいっぱいしてあげるから…… 幸一郎にはちゃんと手加減するように。(顔色一つ変えず冷静に蒼真を宥めながら、水のボトルを手渡し)」

幸一郎「もう、うるさいな父さ…… Σあれっ、もう終わったの?(蒼真と幸助を見て)ねぇねぇ、どっちが勝った?俺うっかり見逃しちゃって……。」

幸助「どっちがって、勝負じゃないんだから勝ち負けは関係ないよ。(幸一郎の隣に来て)ほら、次はお前だ。アキラは俺が預かっとくからしっかりやって来いよ?」

蒼真「……本当?約束だからね?(´✪ω✪)✧(レフィアにそう言い、ボトルの水を飲んで)………ふぅ、そんじゃ始めようか幸一郎!妹にカッコいいとこ見せれるように頑張らなきゃだめだぞー?(広場の方に移動し、木刀を構えて)」

幸一郎「あ、うん、分かった…… アキラ、しばしの別れだ、寂しいけどそこで兄ちゃんの勇姿を見ててくれ………!(渋々幸助に明を渡し)よーし、行くぞ父さん! ……あ、幸助兄ちゃん?アキラの事はちゃんと優しく抱いてあげててね!強くしちゃダメだからね!(そう言って、木刀を手に蒼真の方へ駆けていく)」

幸助「まったく、あれさえなければ完璧なのにな……(蒼真を見て)はいはい、大丈夫だからとっとと行けって…… 本当、5歳なのにとんだシスコンだな?(呆れながら幸一郎を送り出し)」

レフィア「……だけど、そこが良い。(幸助の隣で柔らかな微笑みを浮かべて)……アキラも、そう思うでしょ。」

アキラ「ぇひひ…… あーう……♪(幸助の膝の上で、明るい笑顔を浮かべながら)」

幸助「はぁ…… 子供の前でまぁ、お熱い2人だこと。(苦笑いしながらレフィアを見て)」

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????「(その頃、集落へ続く道を歩く影が1人―――)………はぁ……はぁ……… やれやれ、相変わらずキツい道のりだ……… "仕事"とはいえ…… 毎回こんな道を通らねばならないなんて……… とはいえ、車が通れる道を作れとは、言えないし……… うぉぉ~、もう少しだぁ~~~………!(大きなリュックを背負ったその人影は、独り言を漏らしながらヨロヨロと舗装されてない道を歩くのだった――――――)」

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