――――時は11年前、彼(キルビス)がまだ、『幸一郎』であった時の話。
West・D・Landの広大な森林の奥地に、とある小さな集落が存在した。
空き家だらけですっかり寂れたその集落の一角に建つ、和風の一軒家…… それが、『桐岡家』。
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兄妹は、この家で生まれ育った。
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青髪の青年「ガチャッッ――――(早朝、一軒家の扉を開け、1人の青年が姿を現す。青色の長髪を後ろで結び、黒を基調としたラフな服装をした長身の青年は、木刀を片手に美しい朝焼けの空を眺めていた)空は快晴、風良し、気温良し……… うん、絶好の修行日和だ。」
―――――桐岡蒼真 当時28歳―――――
銀髪の女性「………あ、もう起きてた。(蒼真の後に続くように、家から出てきた人影がまた1人。美しいセミロングの銀髪に、眠たげな半開きの目をした、細身で小柄な体格の女性で、だぼだぼの白シャツだけを身に着けた状態でゆらゆらと青年の方へ歩いて来る)修行、行くの? ………朝ごはん、食べなくて、平気………?(か細い声で蒼真に尋ねる)」
―――――桐岡レフィア 当時26歳―――――
青髪の青年→蒼真「お、起きたかい?レフィ……… って、おおおおい!?(; Д) ゜゜(レフィアの格好を見て、驚き赤面しながら)な、なんて格好してるんだ!は、はしたないからすぐに着替えて………!」
銀髪の女性→レフィア「………?(蒼真の顔を見て、首を傾げ)変なの…… これくらい、なんともないのに……… 私と、蒼真の、仲なら………。」
蒼真「い、いや、そうだけど、ね?もうすぐ子供達が起きて来るかもしれないだろ?流石に母親のそんな姿を見せるのは……… そ、それに、これから朝ごはん作るんだよね?だったら尚更着替えてもらわないと……… そ、そんな恰好じゃ、せっかくの食事に集中できる自信が……… ね?(赤面でおどおどしながら)」
レフィア「………あぁ、そういう事……… それは、確かに………(なんとなく理解した様子で)待ってて…… 着替えて、すぐ作るから……… あ、ついでに、子供達も、起こして……。(蒼真にそう言って、自室へ戻っていく)」
蒼真「あ、あぁ、分かったよ……(そう言うと、再び家に入って玄関に木刀を置き、通路の奥側にある和室の扉の前へと歩いていき)さーてと――――― おーーーーーい!!朝だぞーーーーーーーっ!!!みんな起きろーーーーーーーっ!!!!(勢いよく扉を開け、部屋中に響くような大声を出す)」
子供A「ピクッッ ………(声に反応するかのように、ゆっくりと起き上がる小さな影が1人。父よりも少し濃いめの青髪の、おそらく12歳くらいの少年で、どういうわけか顔に縫い目のような1本の傷があり、左目は黒の眼帯に隠されているという異様な風貌をしたその少年は、眠気の残っているであろう気だるげな表情で父親の方に黙って目を向ける)」
―――――長男・桐岡幸助 当時12歳―――――
子供B「………ぅ………う~~~~ん………(それからすぐに、もう1人の小さな人影が目を覚ます。父と、長男と思わしき少年と同じ青の髪をした小さい少年は、寝ぼけ眼でゆらゆらと起き上がり)………とう……さん………? もう……なんだよぉ………。」
―――――次男・桐岡幸一郎 当時5歳―――――
子供C「……………スゥ……スゥ………(小さな少年の横に、更に小さい人影が1人。綺麗な青色の長髪をした、おそらく1歳くらいの小さな女の子は、父の大声に動じることなくすやすやとと眠り続けていた)」
―――――長女・桐岡明(アキラ) 当時1歳―――――
蒼真「おはよう、幸助(こうすけ)!幸一郎(こういちろう)!(起き上がった少年2人にそれぞれ呼びかけるように)そんで…… アキラはまだ起きないか………(女の子の方に目を向けて)まぁいいや…… お前たち、今日は絶好の修行日和だぞ!さぁ、早く起きて支度をするんだ! ……と、その前に、まずはお母さんの美味しい朝ごはんを食べてからな♪(明るい笑顔を2人に向けて)」
幸助&幸一郎「「は~~~い………(寝ぼけながら、まるで双子かと思うほどに同時のタイミングで返答し)」」
彼らは、由緒代々伝わる"忍"の一族として名を馳せた家柄であり、その特異な体質と受け継がれし技術の数々を駆使し、カオス界屈指のスパイ一族として名を馳せる存在だった。
その血と習慣は今も尚ひっそりと受け継がれており、現当主である蒼真とその妻、レフィアの2人は、世界政府直属の極秘諜報員として日々暗躍する傍ら、3人の子供たちと共に幸せな日々を送っていた。
一家の存在は世界政府の最重要機密の1つとして厳重に守られており、今住んでいるこの場所も、政府が所有、管理する区域の1つ。
彼らは普段、殆ど外界から隔離されたこの小さな世界の中でのみ生きることを許されているようなものだった。
それでも、彼らは家族揃って平穏な日々を送れることに感謝し、自然に囲まれたこの場所で悠々と楽しく暮らしていた。
―桐岡家の裏・森の奥の稽古場―
彼らに伝わる風習の1つが、日々の鍛錬である。
桐岡家の跡取りは、自力で難なく歩け、言葉を流暢に話せるようになる3~4歳頃から修行の参加が認められる。
幼き頃より実戦経験を積んで肉体と精神を鍛え、自然の中でエーテルを纏う感覚を研ぎ澄ましていくことで、彼らは強靭な肉体と精密なエーテル操作術を若いうちに身に着けていく。
そうして、一族秘伝の『術』を継承するに相応しい人材を育てる事が、当主の役目となっている。
蒼真「(周囲が木々に囲まれた広場の中心に立ち、木刀を構えて)よーし……… 来い!幸助!!」
幸助「!! ダンッッ――――!!!(木刀を手に、蒼真目がけて駆け出し)ヒュンッ…… ビュバババババババッッ――――!!!(目にも留まらぬ速さで斬撃を繰り出す)」
蒼真「ガガガガガガガガッッ――――(繰り出された斬撃を全て木刀で受け流し)良い速さだ…… 腕を上げたな!!(そう言って、幸助に向けて横一閃の攻撃を繰り出し)」
幸助「まだまだ………(高く飛び上がって一閃をかわし)こんなもんじゃないよ、父さん!!!(そう言って、幸助に向けて手をかざし)」
ビビビビッッ…… バリバリバリバリバリッッッッ!!!!!!!!!(幸助の手から超高圧の電撃が放たれる)
蒼真「う お お っ っ ! ? (電撃をまともに食らい)こ、こ、これは……… 今までで一番凄まじい………っ お前…… 遂にここまでの電力を……… す、すごいじゃないか……… 100点まで、もう少しってところだな………!!(体は震えているものの、膝はつかずしっかりと立っており、再び木刀を構える姿勢を見せ)さぁ…… 次はどんな技を見せてくれるのかな?」
幸助「おかげ様で、俺もここまで強くなれたよ…… 次はこいつだ、くれぐれも死なないように気を付けてくれよ!(そう言うと、人差し指に風を集めて"風の手裏剣"を形成し、それを凄まじい速さで蒼真に連射し)」
蒼真「!!(この技は……! まったく幸助の奴め、どこまで行きやがる………!)ヒュバババババババッッ――――!!!(目にも留まらぬ速さで動き、風の手裏剣を紙一重で避けて)……ったく、父親に対して随分な口の利き方だな?たが、それに見合うだけの実力をつけてきてるところは褒めるべきか…… よし、良いだろう、父さんもちょっとばかし本気を出してやろうじゃないか………!(そう言うと、木刀を投げ捨てて両手を広げ、両の掌に風を集めて巨大な丸ノコ状の風の刃を形成し)―――――行くぞっ!!!(幸助目がけて駆け出していく)」
ビュオオオオオンンッッ!! ガァンッッ!! ギィンッッ!! ドドドドドドッッ!! ズギャアァァァァァァンッッッ――――!!!(激しい土煙を巻き上げながら、とても稽古とは思えない超高速のぶつかり合いが繰り広げられる)
幸一郎「おお~…… 父さんも、兄ちゃんも、すげー………!(稽古場の隅の切り株に座り、目を輝かせながら2人の稽古を観戦し)」
レフィア「すごい、でしょ。(アキラを抱いて幸一郎の方に歩み寄り)幸一郎も…… いっぱい頑張ったら、なれるかも。」
幸一郎「あ、お母さん! ……と、アキラも! ねぇねぇ、俺にもアキラ抱っこさせて、一緒に見るんだ!」
レフィア「……はい。(幸一郎に明を渡して)明も、幸一郎に会いたがってた……… と、思う。(幸一郎の隣に座って)」
アキラ「ぁー…… あぅー………♪(幸一郎に抱けれ、嬉しそうな様子で)」
幸一郎「えへへ、兄ちゃんも会いたかったよー、アキラー。(デレデレな様子で明を抱きながら)よーし、兄ちゃんと一緒に父さんと幸助兄ちゃんのバトル見るぞー、2人とも本当にすごいんだからなー。 ……あ、母さん聞いてよ!さっきね、幸助兄ちゃんがすごい事やったんだよ、父さんの剣をひょいって避けた後、手をこうやってね…… バリバリバリーってすっごい電気を出したんだ!そしたら父さんしびれちゃってね、もう少しで100点って言ってたんだよ!(興奮した様子でレフィアに)」
レフィア「! ……本当に?(少し驚いた様子で)へぇ、あの父さんが…… それは、凄いね。 ……だから、あんなにムキになってるんだ。(蒼真と幸助の戦いを見ながら)」
幸一郎「うん、その後もさ、幸助兄ちゃんが風の手裏剣でズババババーーーって、すっごいの連発してさ、そしたら父さんも本気出すぞってなって……(2人の戦いに目を向けて)良いなぁ、俺も父さんに本気出させてみたいんだけどなー……。」
レフィア「……幸一郎には、まだちょっと早いかな。これから何年もいっぱい修行して、術を磨かないと…… 幸一郎の場合は……… 多分、もう10年くらいは必要かも。」
幸一郎「えぇ~、そんなに~? ……はぁ、俺も幸助兄ちゃんみたいな"サイボーグ忍者"だったらなぁ……。(戦っている幸助を見ながら呟く)」
レフィア「……サイボーグ忍者、か…… 響きはカッコいいけど、本人の前でそれは言わないであげて。(幸一郎に寄り添って)……幸助は、なりたくてあんな風になったんじゃないから…… とても大きな事故にあって、本当に、本当に死んじゃうかもってくらい、酷いケガをして…… 仕方なく、こうなるしかなかったの。最初は、普通に動くのも大変で…… たくさん、たくさん頑張って、頑張りぬいたから、今みたいにちゃんと動けたり、戦えるようになってるの。母さんは、そんな幸助を凄いと思うし、カッコいいとも思う。 けど……… 幸一郎にまでそんな風になってほしくはないかな。」
幸一郎「……! そうだったんだ……… ごめん、もう言わないよ。」
レフィア「………焦らないで。幸一郎は幸一郎のペースで、強くなっていけば良い。(微笑みながら、幸一郎の頭を撫でて)そうすれば、いつか必ず父さんや、幸助よりも強くなれるから……。」
幸一郎「………そう、かな……… えへへへ………。(撫でられながら、嬉しそうな様子で)」
蒼真「おーい、次は幸一郎の番………(幸助との稽古を終えて歩いてくる途中で、レフィアに撫でられている幸一郎の姿を見て)あーっ!ズルいぞ幸一郎、父さんを差し置いて母さんとそんなーーーっ!!アキラまでお膝に乗せてーーーっ!!至れり尽くせりじゃんかぁーーーっ!!٩(◦`Д´◦)۶(ジェラシーむき出しの様子で喚きながら)」
幸助「止めてくれよ父さん、実の息子相手に……(呆れ顔で蒼真を見て)」
レフィア「あ、終わった? まぁまぁ、後でいっぱいしてあげるから…… 幸一郎にはちゃんと手加減するように。(顔色一つ変えず冷静に蒼真を宥めながら、水のボトルを手渡し)」
幸一郎「もう、うるさいな父さ…… Σあれっ、もう終わったの?(蒼真と幸助を見て)ねぇねぇ、どっちが勝った?俺うっかり見逃しちゃって……。」
幸助「どっちがって、勝負じゃないんだから勝ち負けは関係ないよ。(幸一郎の隣に来て)ほら、次はお前だ。アキラは俺が預かっとくからしっかりやって来いよ?」
蒼真「……本当?約束だからね?(´✪ω✪)✧(レフィアにそう言い、ボトルの水を飲んで)………ふぅ、そんじゃ始めようか幸一郎!妹にカッコいいとこ見せれるように頑張らなきゃだめだぞー?(広場の方に移動し、木刀を構えて)」
幸一郎「あ、うん、分かった…… アキラ、しばしの別れだ、寂しいけどそこで兄ちゃんの勇姿を見ててくれ………!(渋々幸助に明を渡し)よーし、行くぞ父さん! ……あ、幸助兄ちゃん?アキラの事はちゃんと優しく抱いてあげててね!強くしちゃダメだからね!(そう言って、木刀を手に蒼真の方へ駆けていく)」
幸助「まったく、あれさえなければ完璧なのにな……(蒼真を見て)はいはい、大丈夫だからとっとと行けって…… 本当、5歳なのにとんだシスコンだな?(呆れながら幸一郎を送り出し)」
レフィア「……だけど、そこが良い。(幸助の隣で柔らかな微笑みを浮かべて)……アキラも、そう思うでしょ。」
アキラ「ぇひひ…… あーう……♪(幸助の膝の上で、明るい笑顔を浮かべながら)」
幸助「はぁ…… 子供の前でまぁ、お熱い2人だこと。(苦笑いしながらレフィアを見て)」
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????「(その頃、集落へ続く道を歩く影が1人―――)………はぁ……はぁ……… やれやれ、相変わらずキツい道のりだ……… "仕事"とはいえ…… 毎回こんな道を通らねばならないなんて……… とはいえ、車が通れる道を作れとは、言えないし……… うぉぉ~、もう少しだぁ~~~………!(大きなリュックを背負ったその人影は、独り言を漏らしながらヨロヨロと舗装されてない道を歩くのだった――――――)」
幸一郎「行くぞっ…… おりゃああああああっ!!!(木刀を手に、蒼真に向かっていき、連続攻撃を仕掛ける)」
蒼真「良いぞ……! ほらほら、もっとだ!もっと打ってこい!!(広場で、幸一郎の攻撃を木刀で裁きながら)」
カンッ カンッ カンッ――――(木刀のぶつかり合う小気味の良い音が、稽古場中に響き渡る)
幸助「(アキラを膝に乗せ、蒼真と幸一郎の稽古を見ながら)へぇ、幸一郎も意外とやるもんだな。(感心したような表情で)」
レフィア「でしょ…… はい、幸助。(稽古を観戦中の幸助に水の入ったボトルを渡し)さっきの、見てた…… すごかったよ。」
幸助「ありがとう、母さん。まぁ、小さいころからみっちり鍛えられたおかげかな?(ボトルを受け取って)……あいつ、思ったよりセンスあるね?これは成長が楽しみだな。」
レフィア「そうね…… 弟の成長を素直に喜べるなんて、幸助も良いお兄ちゃんになったね。」
幸助「おかしいかい?兄としては当然の反応だと思うけど……(水を飲みながらレフィアに)」
レフィア「ううん、全然。とても、嬉しい…… これからも、幸一郎と明をよろしく。(優しく微笑みながら)」
幸助「言われなくても、そのつもりだよ…… 俺はこいつらだけじゃない、父さんも母さんも、皆守るって決めてるんだからな。(アキラの頭を撫でながら)」
アキラ「あーう、えうう……♪(撫でられ、上機嫌な様子で)」
レフィア「Σえ、何それ、カッコ良過ぎる……… そこまで考えてくれてるなんて、お父さんに言ったら大泣きするかも。」
幸助「そうだな、だから父さんにはあんま言いたくないかな…… だが、2人には返しきれないくらいの恩があるのは事実だ。赤ん坊の頃、戦場で実の親と死に別れた俺を拾い上げ、ここまで育ててくれただけでもありがたいのに、可愛い弟と妹まで俺にくれるなんて…… 至れり尽くせりとは、まさにこの事だよ。」
レフィア「どういたしまして…… それくらいお安い御用です、"親"なので。✧(⩌⩊⩌)」
幸助「親、か…… 本当に、今更こんなこと聞くのは申し訳ないなとは思うけど、どうして俺にここまでしてくれるんだ?俺や、俺の実の親とは何も面識すらなかったはずだし、俺を拾ったとき2人はまだ10代だったよな?いろいろ面倒ごとだってあったはずだ、それなのに俺を息子として育て、今もこうして血の繋がらないにも拘らず「長男」の座に就かせてくれている…… 一体、どうして?」
レフィア「それは…… 特に、深い意味はないというか…… ……ただ、放っておけなかった。助けたいと思った。そのうち、成長を見守りたくなって…… 本気で、家族になりたいと思って…… で、今に至る。 ………こんな感じかな。」
幸助「えらくざっくり言ってくれるな、母さん……(汗) まぁ、多分父さんに聞いてもそういうかな。」
レフィア「そうね、父さんはそういう人だから…… 母さんも、その影響を受けたって感じ。」
幸助「だろうね、見てたら分かるよ…… とにかく、2人には本当に感謝してる。これからも、よろしく頼むよ……(照れくさそうな笑みを浮かべながら)」
レフィア「………こちらこそ、末永くよろしくお願いします。(愛おしそうに笑いながら)」
蒼真「(稽古を終え、幸助とレフィアの方に歩いて来て)ふぅ…… これで今日の修行終わり、っと……… って、あれぇ?今度は幸助といい雰囲気になってるよぉ!?レフィアちゃぁ~ん、さっきはあとでいっぱい俺の事よしよししてくれるって言ってたじゃぁ~ん………(´✪ ✪)✧(うるうるとした視線をレフィアに向けながら)」
幸一郎「終わったぁ~、アキラお待たせ~♪(幸助とアキラの方に駆け寄って)あ、お母さんも幸助兄ちゃんも、俺の戦い見てくれてた?まさかずっとよそ見してないよねぇ……?(˘•ω•˘)(2人をじっと見て)」
レフィア「2人とも、おかえり…… うん、見てたよ。強くなったね……(幸一郎の頭を撫でてて)………まぁまぁ、慌てない慌てない。(蒼真の方へ歩み寄り、優しぐ抱きしめて)今日もお疲れ様…… ちょっと休んだら、2人でお買い物行こうか。(蒼真の頭を撫でて)」
蒼真「Σはっ……(ハグとなでなで同時攻撃を受け)……うん、行こう行こう♡その前に、チューしない?チュー~~♡(レフィアを抱きしめ返し、割と見てられないレベルの甘え声で)」
レフィア「Σえ…… ………子供達、見てるから……… するなら、場所変えて………。(頬を染めながら、満更でもない様子で)」
幸助「うわぁ…… これは酷い、見ていられないな……(汗)(ドン引きしながら夫婦から目をそらし)ん?あぁ、見てたよ、母さんと、アキラと一緒にな…… まぁ、なかなかやるじゃないか?この調子で頑張るんだな。(幸一郎に明を渡して)」
幸一郎「えへへ……俺、強く……… ………………わぁ、父さんこえー………。(º ⌓º )(母に頭を撫でてもらえた嬉しさをかみしめる間もなく目に飛び込んできた父の行動に、幸助と同じくらいドン引いた様子で)………ぇ、あっ、そ、そうでしょ?俺だって鍛えてるんだからね、兄ちゃんには負けないぜ!(幸助にそう言った後、表情を切り替えてアキラを受け取り)アキラ、見てたかー?兄ちゃんカッコよかっただろー?」
アキラ「ぅー…… あーぃ……♪(幸一郎に抱かれながら、明るい笑顔を見せ)」
????「………はぁ……はぁ………(そんな一家の方へと、ゆっくり近づいて来る人影があった。そう、ちょっと前に集落へ続く道をヒィヒィ良いながら歩いていたあのリュックの男である)お~い、こ、ここにいたかぁ~…… 蒼真君、レフィアさ~ん……… あ、相変わらず仲がいいことでぇ………(汗だくになりながらも、何やら親しげな様子で2人に声をかけ)こ、子供たちも一緒で…… もしかして、稽古中だったかなぁ………?(日の光に照らされて現れたのは、ぼさぼさの金髪と整った口ひげ、派手なサングラスが特徴の、白衣姿の男で、大きなリュックを背負いながら一家の方へ歩いて来る)」
蒼真「!(男の声を聞いた瞬間、デレデレ顔から元のシュッとした顔に戻り)その声は…… 博士!ヴァナダ博士じゃないか!(急いで男の方へと駆け寄って)うわ、凄い汗だ…… 大丈夫かい?」
レフィア「! 博士………(蒼真に続いて、男に駆け寄って)………また、わざわざ…… 連絡くれたら、迎えに行くのに………。(⩌ ⩌;)(男を見て)」
幸助「………! あんたは………(男を見て)これはまた、随分と大荷物で来たもんだな?ご苦労な事で……。」
????→ヴァナダ「大丈夫大丈夫、これくらいはね、私も男だから……… あぁ、いえいえ、お構いなく………(リュックを背負いながら夫婦に)おお、幸助君…… お見苦しいところを見せてすまないね…… 今日はちょいと必要な物が多くなっちゃってね……… ははは………(汗だくで笑いながら幸助に)」
―――――ヴァナダ吉岡 当時32歳―――――
幸一郎「んー?(幸助の後ろから顔を出し、ヴァナダを見て)………! あ、怪しい奴……… 誰だっ!(ヴァナダを見るや否や、警戒した様子で)」
アキラ「………?(幸一郎に抱かれながら、ヴァナダを不思議そうに見て)」
蒼真「こら、幸一郎!失礼だろ……… いやぁ、ごめんね博士、今やんちゃな盛りで………。」
ヴァナダ「いやいや、仕方ないさ…… 自分でいうのもなんだけど、こんな見た目だしね。(そう言った後、幸一郎に目を向けて)初めまして幸一郎君…… 私の名前は「ヴァナダ」、君のお父さんとお母さんさんのお友達だよ。(優し気な笑みを浮かべながら)」
幸一郎「お友達……? 本当なの?父さん、母さん……(蒼真とレフィアを見て)」
蒼真「あぁ、本当だよ。博士はな、父さんと母さんのお仕事をいつも手伝ってくれる凄い人なんだ。幸助は、前に会ったことあるよな?(幸助に)」
幸助「ん?あぁ、そうだな…… まぁ、見た目よりはまともなんじゃないかな?(素っ気ない態度で)」
幸一郎「ふーん…… で、お友達の博士が何の用なの?(まだ少し警戒した様子で)」
レフィア「(身を屈め、幸一郎と目線を合わせて)……昨日、話したよね?2人の"健康診断"を、今回はお家でするって事……… 博士は、そのために来てくれたの。一応、お医者さんもやってる人だからね。 と、いうわけだから……… 幸一郎、これから明と一緒に、博士に体を診てもらって欲しいの…… 嫌かもしれないけど、これは2人の為だから……… お願い出来るかな?」
幸一郎「………はぁ………(不服そうにため息をつきながら)父さんと母さんが、そう言うなら…… 分かったよ………。」
幸助「ま、気持ちはわからんでもないけどな……(幸一郎を見て呟き)あ、博士の付き添いは俺がやっとくから、父さんと母さんは2人で今晩の買い出しにでも行ってきなよ。一応、医者を進路の1つとして選んでる身としては、実際の現場を見て勉強しておきたいからね。」
蒼真「Σえ、良いの?やった♪ ……あ、いや……… オホンッ(表情と感情を切り替えて)悪いな、幸助…… それじゃぁ博士、2人の事を頼んだよ。(真剣な表情でヴァナダに)」
ヴァナダ「(幸一郎に歩み寄り)ありがとうね、幸一郎君……… それじゃぁ、行こうか。(手を差し伸べ)」
幸一郎「……分かった。言っとくけど、アキラに変な事したら許さないからね?それと注射は絶対痛くないようにしてよ、これは絶対だから……。(そう言って、渋々ヴァナダの手を取る)」
・
―――――これが、2人の本当の"出会い"だった。
―桐岡家―
2人の健康診断は、滞りなく行われた。
ヴァナダ博士は医療器具と称して様々な発明品を持ち寄り、それらを用いて兄妹の体を隅々まで検査した。
幸一郎の要望通りに、『痛くない注射』で採血をしたり、インスタントカメラ型のレントゲン撮影機で体内を綺麗に撮影したりと、付き添いの幸助も目を丸くするほどの手際の良さで検査を進めていった。
そして最後は、謎のプリン型検査機器を用いて行う『エーテル検査』というものが実施された。
兄妹は全ての衣服を完全に脱いだ状態で寝かされ、博士が検査機器から出る光を2人の体に満遍なく照射するだけという謎の方法で行われたこの検査は、僅か1分程で終了した。
そして――――
ヴァナダ「(広間で、幸一郎と明の診察を終えて)………よし、これで診察は終わりだ。いろいろ忙しい中付き合ってくれてありがとうね。」
幸一郎「(診察を終え、服を着なおしながら)はぁ…… 見ての通りこんな元気だってのに、診たって意味ないと思うけどなぁ………。(不満を漏らしながら)」
幸助「まぁそう言うな…… 気持ちはわかるが痛い事や変な事はしなかった訳で……… いや、最後のは何か変ではあったけど………(アキラの服を着せなおしながら小さく呟き)とにかく、診てもらった方が父さんと母さんも安心するからな…… それで、結果は?何か変なところは無かったわけ?(ヴァナダに)」
ヴァナダ「そうだね…… 今のところ、異常は特にないかな。今回も2人揃って健康で何よりだ。」
幸一郎「ほらぁ、だから言ったじゃん!何処も悪くないって…… ねぇアキラ?(幸助に服を着せてもらったアキラを抱いて)」
アキラ「ぅあ、あぅー(特に何も考えてない様子で、幸一郎に抱かれながら)」
幸助「お前な、体調ってのは急に悪くなる場合もあるんだぞ?まぁ、仮に病気にならないとしても、何かとそそっかしいお前の場合は大怪我で入院の可能性の方が大きいがな……。」
幸一郎「何だよバカにしてさぁ、俺がそんなヘマするような奴に………」
幸助「見えるから言ってる。(即答)」
幸一郎「何だとーーーーーっ!?(# Д) ゜゜」
ヴァナダ「こらこら、妹の目の前で喧嘩しちゃいけないよ。お兄ちゃん同士仲良くね?(診察に使った機材をリュックに詰めなおしながら)」
幸一郎「Σはっ…… ご、ごめんアキラ!急に大きな声出して……怖かったよね?(我に返り、心配そうにアキラの顔を見て)」
アキラ「あーぃ………あうぅー………♪(特に気にする様子はなく、上機嫌な様子で)」
幸助「前から思ってたが、本当に肝の座った妹だな?まだ赤ん坊だってのに、滅多な事じゃ泣きもしないなんてさ。(アキラの顔を見て)」
ヴァナダ「確かにね…… 話によると、夜泣きだって殆どなかったとか…… 赤ちゃんの頃からそんなに大人しい子は珍しいねぇ。もしかすると、お母さんに似たのかな?」
幸一郎「えっ…… おじさん、母さんのこと知ってるの?」
ヴァナダ「あぁ、知ってるとも。言ったろう?私は2人の友達だって…… 知り合って間もない頃のお母さんはね、例えるなら「機械人間」と言っていいくらい冷徹な女性でね…… いかなる時でも表情一つ変えず、黙々と仕事をこなす人だったんだ。それが今ではよく喋り、よく笑うようになって…… お父さんや、君達の存在が、彼女を立派な「母親」に変えてくれたんだなと、改めて思うよ。(リュックに機材を詰め終わり)うーっし、終わったぁー……。」
幸一郎「へぇー……… 母さんって、機械だったのか………(とぼけた想像をして)」
幸助「全然違うからな?(幸一郎に)そういう事、母さんにあまり言わない方がいいよ?それなりに気にしてるからな……。」
レフィア「そう、幸助の言う通り…… 私すごーく気にしてるんだけどなぁ……… 博士、私の事そう思ってたんだ………。(いつの間にかヴァナダの後ろにいて、彼の首筋にそっと指を這わせて)」
ヴァナダ「え? んひやっふぉdtyじゅdbさfdexiぃぃぃ!?( ´;゚;ё;゚)・;’.(凄まじいまでにビビり散らかしながら)れ、レフィアさん!?……か、帰ってたの………?」
幸助「・・・あ、お帰り母さん。(平然とした顔でレフィアに)ふっ・・・ おい、見たか幸一郎?博士のあの顔・・・。(笑いを堪えながら)」
幸一郎「うわ、母さんいつの間に…… おかえりー。(アキラを抱きながらレフィアに)……うん、見た。すっごいビビッてやんの………(同じく笑いを堪えながら、博士を指さして)」
レフィア「ただいま…… どう?母さんも上手いもんでしょ……… はいこれ、今日のおやつです。(⩌⩊⩌)っ(袋))(どや顔で息子達に買い物袋を渡し)ちょっと前にね…… ちなみに夫は後から来ます、何処から来るか予想してみて………。(にやつきながらヴァナダに)」
ヴァナダ「え、何それ怖い…… というか、何遊んでんの?君ら何歳よ……?(・ω・`;)」
幸助「まぁまぁかな…… お、ありがとう。幸一郎、先選んでな。(袋を幸一郎に渡し)驚いた?父さんと母さんは毎回こんな感じで帰って来るんだよ。2人共いい歳だろうに、こういう事してキャッキャしてるのさ…… まぁ俺としては、これも修行の一環として楽しませてもらってるけど。(ヴァナダに)」
幸一郎「うん、全然気づかなかった……流石母さんだね。(レフィアに)おっ、やったー!えっとね、どれにしようかな………?(アキラを片手に抱きながら、袋の中を物色して)」
レフィア「まぁまぁか…… 悔しいけど、幸助も成長したって事ね……(感心した様子で幸助に)ふふ…… 幸一郎は素直で良い子だね、今日は1つと言わず2つ選んで良いよ……(幸一郎に)………あ、肝心なこと聞くの忘れるとこだった……… 博士、2人の体はどうだった………?(ヴァナダに)」
ヴァナダ「あー、そうなの…… 賑やかな様で何よりね………(-ω-`;)(幸助に)ん? あぁ、幸一郎君と明ちゃんね…… 2人共、特に異常は無かったし、"数値"もこの通り平常だ…… 安心してくれて良いよ。(そう言って、レフィアに診断書らしき紙を渡し)」
レフィア「(診断書を受け取って)………良かった……… 今日は本当にありがとう、博士………。(安堵した表情でヴァナダに)」
幸一郎「Σえっ!?い、良いの?本当に……… わ、悪いね幸助兄ちゃん、俺だけこんな………。(;´◉౪◉`)(にやけた顔で幸助に)」
幸助「良いから別に、気色悪い顔してないでさっさと選んで食ってろって…… ……………(幸一郎にそう言った後、ヴァナダとレフィアの方を黙って見つめ)」
ヴァナダ「いやいや、友の力になれて何よりさ…… さて、私はこれで………っと……… ん………?(リュックを再び背負おうと四苦八苦しながら)……あれ、どうやったっけこれ………?(・ω・`;)」
蒼真「 ガ タ ッ ッ (・・)ノ/(突然、ヴァナダのすぐ近くの畳を内側から勢いよく開けて現れ)おぉい、俺の事は無視かい?そりゃないだろ博士ー?」
ヴァナダ「ァア゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!( Д) ◎ ◎(かつてないレベルの悲鳴を上げてすっ転び)ぅ…… ぶぇっほ………っ そ、蒼゛真゛ぐん!?何で、そういう事すんの゛!?(半ギレ涙目で蒼真に)」
幸助「……っ おかえり、父さん………っ(ヴァナダを見て、笑いを堪えながら)」
幸一郎「あ、父さん、おかえ…… ブッッ ぁはははははははははははwwww( )ノ彡☆.:∵バンバン ぁ、あ゛ーーーってwwww(ヴァナダの悲鳴に爆笑しながら机を叩き)」
アキラ「ぁーう……ぇひひひ……♪(幸一郎の腕の中で明るく笑っている)」
レフィア「……………おかえり……… これ、診断書…………。(笑いを堪えているのか、肩を震わせながら診断書を蒼真に渡し)」
蒼真「おう、ただいま…… そ、そんな化けもの見たようなリアクションする?親友(ダチ)に対して…… (´・ω・`;)(ヴァナダのリアクションに若干ショックな様子で)……! あ、そうだ、結果は………(急に真面目な顔になって診断書を受け取って)…………そうか、大丈夫だったか……… 良かった……… サンキュー博士、そして驚かせてごめんな?リュック、手伝うよ。(安堵の表情を見せた後、ヴァナダに駆け寄って)」
ヴァナダ「はぁ……… まぁ、君達が楽しそうで何よりだよ。おぉ、ありがと………(蒼真に手伝ってもらいながらリュックを背負って立ち上がり)さて、それじゃぁ私は失礼しようかな…… この後もまだまだ仕事が残ってるからね。 また何かあったら遠慮せず連絡してくれよ?すぐに駆け付けるからさ…… あ、そうだ!そういえばまた最近良い発明品のアイデアが浮かんだから、次来るときお披露目しても良いかな?子供たちのリアクションも見たいからね。」
蒼真「おお、それは是非とも見せて欲しいね!子供達もきっと気に入ると思うよ、博士の発明品は最高にイカしてるからな!(ヴァナダの肩に手を置き、グッドサインをしながら)」
レフィア「………私も、久々に見たいかも。………楽しみにしてる。」
ヴァナダ「ははは、嬉しい事を言ってくれるね。じゃ、私も気合を入れて作ってやろうじゃないか、仕事の合間にちまちまとね。 じゃ、次はまた"2週間後"…… 覚えといてね?(蒼真に)幸助君、幸一郎君も、またね!(そう言って桐岡家を後にする)」
幸一郎「モグモグ…… ん、うん、バイバイ。( ˙༥˙ )ノシ(お菓子を食べながらヴァナダに手を振り)」
蒼真「あぁ、またな博士!(玄関口でヴァナダを見送って)………そんじゃ、うちらは飯の準備でもするかな。(そう言って、家に入っていき)」
レフィア「………分かった…… また、よろしく。(蒼真と共にヴァナダを見送って)………うん、そうしよう………。(蒼真に続いて家に入っていく)」
幸助「…………(広間の窓から、桐岡家を後にしていくヴァナダの姿を黙って見つめ)…………やっぱ、引っかかるな………。(小さくそう呟いた後、窓から離れて広間の奥へと消えていく)」
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そして、その日の夜――――
夕飯と入浴を済ませ、兄妹が寝静まった時の事だった。
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蒼真「(静かに子供部屋を覗いて)………どう?ぐっすり眠ってるかい?」
レフィア「(子供部屋の中で、幸一郎とアキラの寝顔を傍で確認し)………スッ( ⩌ ⩌)b✧(OKサインを蒼真に出し)」
蒼真「よーし………(懐から、ピンクを基調としたド派手なカラーリングの一眼レフカメラを出して)博士から頂いたこの『超静かなカメラ』、試させてもらいますよぉ~………(カメラを構え、兄妹の寝顔に照準を定める)」
パシャ…… パシャパシャパシャパシャ…………Σp[【◎】](シャッターを切った瞬間、耳元で微かに聞こえる程度の小さなシャッター音と共に、蛍の光並みに淡いフラッシュがピカピカと点滅する)
蒼真「Σ………おぉ、これはすごい………本当に静かだ………(何枚か撮った後、静かに後ずさりにして)これなら、任務の時も使えるし…… 何より、子供達を起こす事なく思い出を量産できるなぁ………。(嬉しそうな表情で)」
レフィア「(部屋を出て、静かに戸を閉めた後、蒼真の方に歩み寄って)………そうね、これなら幸助にもバレないかも。(ヒソヒソと蒼真に)」
幸助「誰にバレないって?(2人の背後に立ちながら)それ、任務用ツールじゃないの?大丈夫かよ、私的に使って………。」
蒼真「Σうぉっ、こ、幸助か、ビックリした………(; ・`д・´)p[【◎】] ったく、背後に回るのが年々上手くなるなお前…… これはその、あれだよ、試運転だよ試運転…… ちゃんと使えるかどうか小まめに確認しとかないといけないからなぁ……?(;゚з゚)>(無意味に誤魔化しながら)」
レフィア「……だって、私達のお仕事は本当に大変だから……… 癒しが欲しいんですよ、ダメですか?(´⩌ ⩌)(一方、思い切り開き直って幸助に)」
幸助「いや、誤魔化すの下手かよ…… そんで開き直りすぎだろ母さん、いや別にダメじゃないけどさ……(汗) ていうか、そんな事より……… 2人共、ちょっと話せるかな?ここじゃなんだし、場所変えてさ………。(▼д・`)ゞ」
蒼真&レフィア「「………?( ・ ・)( ⩌ ⩌)」」
―桐岡家・大広間―
蒼真「(広間の畳の上に座り)さてと…… お前から内緒の話なんて珍しいじゃないか、どうした?もしかして、好きな子でも出来たとか……?そういう相談なら任せなぁ、父ちゃんが力になってやるぜ~?(๑✧∀✧๑)ニヤニヤ」
レフィア「こら、茶化さない………(> д < Σ\(⩌ ⩌ )(蒼真に軽くツッコミを入れ)……それで、お話って何……?(蒼真の隣に座り、幸助の話に何となく期待しているような眼差しで)」
幸助「いや、母さんも何か期待してるだろ…… 言っとくけどそういう話じゃないよ?俺まだそういうつもりないかし………(2人と向き合う形で座り)話ってのは、その……… 幸一郎とアキラの事でちょっと気になることがあってさ……。」
蒼真「Σピクッ(幸助の発言を聞いた瞬間、真剣な顔つきになり)幸一郎とアキラに、何かあったのか……?」
レフィア「…………っ(兄妹の名前が出た瞬間、普段半開きの目が大きく開き、明らかに動揺しているのが分かる表情へと変わる)」
幸助「………!(2人の反応を見て)やっぱり、2人はどこかおかしいんだな? ………前から気になってたんだ、普通年に1回くらいの健康診断が、あいつらの場合何回もあって…… 毎回異常なしって結果が出るけれど、その度に父さんと母さんはまるで余命宣告が撤回されたのかってくらい、すごく安心した顔をしてさ……… 今日も、そうだったし……(だんだん表情に不安の色が見え始め)……本当は、2人の体は何か未知の病気に――――」
蒼真「それは違う! ……2人は、決して病気なんかじゃないよ。異常が無いのは本当の事さ、ただ、その……… うーん………どう説明したものか………(腕を組み、考え込んで)」
幸助「何だよ……… やっぱり、何かあるんだろ?変に気を使わなくていいからさ、何かあるんなら教えて欲しい……… 俺だってさ、何か出来ることがあれば力になりたいし……… 2人の、兄貴なんだから………。」
レフィア「幸助………(幸助を見て)ねぇ…… どうにか言える範囲で良いから、この子にも教えてあげた方が良いんじゃないかな……? あの子たちの事を、こんなにも思ってくれてるんだもの………… このまま不安にさせるのは、可哀想で………。(蒼真に)」
蒼真「………それも、そうだな………(レフィアの言葉を聞き、幸助に目を向けて)……分かった、お前のその思いに免じて教えてやろう。だが、あくまで言える範囲までだ…… 実はこの件、今俺達が携わってる『任務』と深く関わる事でな、身内と言えど全てを教えてやることは出来ない……… だが、今のお前の不安を取り払うくらいの情報はなんとか
あげられるはずだ。それでも良いか?」
幸助「Σえっ、父さんたちの『任務』と? ………そ、そうか、なら仕方ないな……… あぁ、それで構わないよ。」
蒼真「よし、そんじゃまぁざっくりと言わせてもらうが……… 幸一郎とアキラはな、生まれたときから体内の『エーテル』がちょっと"変わってる"んだ。」
幸助「『エーテル』……… っていうと、俺達が『術』を使うのに必要とする、あれだよな……… あれがちょっと変わってるって、一体どういう事なんだ?」
蒼真「あー、そこからは残念ながら機密情報なんで詳しくは明かせないんだ、ごめんね?( ´・ω人) ……とにかく、2人のエーテルは普通の人と比べてちょっと変わっていてな、別に体には全く異常は無いし、今のところ特に問題は無いんだが、放っておくと将来的にマズいリスクがちょっとあってな……… 博士や政府の医療班の皆さんに協力してもらって、2人の健康状態を観察しつつ体内のエーテルの状態を改善する方法を探ってるわけさ。」
幸助「そうだったのか……… エーテルの改善って、本当に出来るのかな?全く想像つかないんだけど……。」
レフィア「そうね…… でも、方法はすぐに見つかるって信じてるから……… 博士が、約束してくれたからね………。」
蒼真「その通り!あの人が言うなら、間違いないさ……… というわけで、2人の事は全然気にしなくて大丈夫だよ。納得はしてもらえたかな?(幸助に)」
幸助「いや、どういう訳だよ…… 本当にざっくりだし、正直気になる事だらけなんだけど……… まぁ、少なくとも今父さんが言った事に"嘘"はないみたいだし、とりあえず信じてみることにするよ。話、聞いてくれてありがとうな。(とりあえず不安が晴れた様子で蒼真に)」
蒼真「どういたしまして。明日も早いから、幸助もそろそろ寝な。」
幸助「ん、分かった…… おやすみ、父さん、母さん。(そう言って、子供部屋の方に歩いていく)」
レフィア「おやすみ、幸助………(幸助にそう言った後、蒼真の方を見て)………大丈夫、だよね………。」
蒼真「ん、おやすみー。(幸助に)………あぁ、大丈夫さ……… 子供たちの未来は、必ず守って見せるさ。」