カオスドラマX

双眸 ~紺碧の哀/紅蓮の愛~ アキラ√  / 18

18

―桐岡家―

2人の健康診断は、滞りなく行われた。
ヴァナダ博士は医療器具と称して様々な発明品を持ち寄り、それらを用いて兄妹の体を隅々まで検査した。
幸一郎の要望通りに、『痛くない注射』で採血をしたり、インスタントカメラ型のレントゲン撮影機で体内を綺麗に撮影したりと、付き添いの幸助も目を丸くするほどの手際の良さで検査を進めていった。
そして最後は、謎のプリン型検査機器を用いて行う『エーテル検査』というものが実施された。
兄妹は全ての衣服を完全に脱いだ状態で寝かされ、博士が検査機器から出る光を2人の体に満遍なく照射するだけという謎の方法で行われたこの検査は、僅か1分程で終了した。

そして――――

ヴァナダ「(広間で、幸一郎と明の診察を終えて)………よし、これで診察は終わりだ。いろいろ忙しい中付き合ってくれてありがとうね。」

幸一郎「(診察を終え、服を着なおしながら)はぁ…… 見ての通りこんな元気だってのに、診たって意味ないと思うけどなぁ………。(不満を漏らしながら)」

幸助「まぁそう言うな…… 気持ちはわかるが痛い事や変な事はしなかった訳で……… いや、最後のは何か変ではあったけど………(アキラの服を着せなおしながら小さく呟き)とにかく、診てもらった方が父さんと母さんも安心するからな…… それで、結果は?何か変なところは無かったわけ?(ヴァナダに)」

ヴァナダ「そうだね…… 今のところ、異常は特にないかな。今回も2人揃って健康で何よりだ。」

幸一郎「ほらぁ、だから言ったじゃん!何処も悪くないって……  ねぇアキラ?(幸助に服を着せてもらったアキラを抱いて)」

アキラ「ぅあ、あぅー(特に何も考えてない様子で、幸一郎に抱かれながら)」

幸助「お前な、体調ってのは急に悪くなる場合もあるんだぞ?まぁ、仮に病気にならないとしても、何かとそそっかしいお前の場合は大怪我で入院の可能性の方が大きいがな……。」

幸一郎「何だよバカにしてさぁ、俺がそんなヘマするような奴に………」

幸助「見えるから言ってる。(即答)」

幸一郎「何だとーーーーーっ!?(# Д) ゜゜」

ヴァナダ「こらこら、妹の目の前で喧嘩しちゃいけないよ。お兄ちゃん同士仲良くね?(診察に使った機材をリュックに詰めなおしながら)」

幸一郎「Σはっ…… ご、ごめんアキラ!急に大きな声出して……怖かったよね?(我に返り、心配そうにアキラの顔を見て)」

アキラ「あーぃ………あうぅー………♪(特に気にする様子はなく、上機嫌な様子で)」

幸助「前から思ってたが、本当に肝の座った妹だな?まだ赤ん坊だってのに、滅多な事じゃ泣きもしないなんてさ。(アキラの顔を見て)」

ヴァナダ「確かにね…… 話によると、夜泣きだって殆どなかったとか…… 赤ちゃんの頃からそんなに大人しい子は珍しいねぇ。もしかすると、お母さんに似たのかな?」

幸一郎「えっ…… おじさん、母さんのこと知ってるの?」

ヴァナダ「あぁ、知ってるとも。言ったろう?私は2人の友達だって…… 知り合って間もない頃のお母さんはね、例えるなら「機械人間」と言っていいくらい冷徹な女性でね…… いかなる時でも表情一つ変えず、黙々と仕事をこなす人だったんだ。それが今ではよく喋り、よく笑うようになって…… お父さんや、君達の存在が、彼女を立派な「母親」に変えてくれたんだなと、改めて思うよ。(リュックに機材を詰め終わり)うーっし、終わったぁー……。」

幸一郎「へぇー……… 母さんって、機械だったのか………(とぼけた想像をして)」

幸助「全然違うからな?(幸一郎に)そういう事、母さんにあまり言わない方がいいよ?それなりに気にしてるからな……。」

レフィア「そう、幸助の言う通り…… 私すごーく気にしてるんだけどなぁ……… 博士、私の事そう思ってたんだ………。(いつの間にかヴァナダの後ろにいて、彼の首筋にそっと指を這わせて)」

ヴァナダ「え? んひやっふぉdtyじゅdbさfdexiぃぃぃ!?( ´;゚;ё;゚)・;’.(凄まじいまでにビビり散らかしながら)れ、レフィアさん!?……か、帰ってたの………?」

幸助「……あ、お帰り母さん。(平然とした顔でレフィアに)ふっ…… おい、見たか幸一郎?博士のあの顔………。(笑いを堪えながら)」

幸一郎「うわ、母さんいつの間に…… おかえりー。(アキラを抱きながらレフィアに)……うん、見た。すっごいビビッてやんの………(同じく笑いを堪えながら、博士を指さして)」

レフィア「ただいま…… どう?母さんも上手いもんでしょ……… はいこれ、今日のおやつです。(⩌⩊⩌)っ(袋))(どや顔で息子達に買い物袋を渡し)ちょっと前にね…… ちなみに夫は後から来ます、何処から来るか予想してみて………。(にやつきながらヴァナダに)」

ヴァナダ「え、何それ怖い…… というか、何遊んでんの?君ら何歳よ……?(・ω・`;)」

幸助「まぁまぁかな…… お、ありがとう。幸一郎、先選んでな。(袋を幸一郎に渡し)驚いた?父さんと母さんは毎回こんな感じで帰って来るんだよ。2人共いい歳だろうに、こういう事してキャッキャしてるのさ…… まぁ俺としては、これも修行の一環として楽しませてもらってるけど。(ヴァナダに)」

幸一郎「うん、全然気づかなかった……流石母さんだね。(レフィアに)おっ、やったー!えっとね、どれにしようかな………?(アキラを片手に抱きながら、袋の中を物色して)」

レフィア「まぁまぁか…… 悔しいけど、幸助も成長したって事ね……(感心した様子で幸助に)ふふ…… 幸一郎は素直で良い子だね、今日は1つと言わず2つ選んで良いよ……(幸一郎に)………あ、肝心なこと聞くの忘れるとこだった……… 博士、2人の体はどうだった………?(ヴァナダに)」

ヴァナダ「あー、そうなの…… 賑やかな様で何よりね………(-ω-`;)(幸助に)ん? あぁ、幸一郎君と明ちゃんね…… 2人共、特に異常は無かったし、"数値"もこの通り平常だ…… 安心してくれて良いよ。(そう言って、レフィアに診断書らしき紙を渡し)」

レフィア「(診断書を受け取って)………良かった……… 今日は本当にありがとう、博士………。(安堵した表情でヴァナダに)」

幸一郎「Σえっ!?い、良いの?本当に……… わ、悪いね幸助兄ちゃん、俺だけこんな………。(;´◉౪◉`)(にやけた顔で幸助に)」

幸助「良いから別に、気色悪い顔してないでさっさと選んで食ってろって……   ……………(幸一郎にそう言った後、ヴァナダとレフィアの方を黙って見つめ)」

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