―Central・A・Land ……の、何処かにある地下研究施設―
ヴァナダ「(円卓の椅子に1人腰かけ、静かに来訪者を待っており)…………来たみたいだね、待っていたよ。(何かを感じ取ったように顔を上げ、前方へ向けて言葉をかける)」
蒼真「シュタッッ―――――(空間を裂き、ヴァナダの前に降り立って)お待たせ、博士…… サプライズじゃぁ無いんだけどさ、今日は新しい仲間を連れて来たぜ。(自身の後方を指して)」
幸助「(蒼真の後ろから姿を見せ)よぉ博士、数時間ぶりだな・・・ 今日から俺も任務に参加させてもらうから、よろしく頼むぞ。(ヴァナダに)」
レフィア「(幸助の後に空間の裂け目から降りて来て)……ごめんね、博士……… うちの長男、勘が鋭いもんで………。(申し訳なさそうな目つきでヴァナダに)」
ヴァナダ「! 幸助君……… そうか、とうとうバレちゃったか……… 私も何となく彼の視線が気になる時があったから、もしかしたらとは思ってたが……… そうか、なら仕方ないね。(椅子から立ち、幸助の方に歩み寄り)こちらこそ、よろしく頼むよ。幸助君……… 今日より君は、我ら特殊諜報部第6番隊『先人類特別対策係』の一員だ。(幸助に部隊章を手渡し)」
幸助「あぁ・・・精一杯、協力させてもらうさ。(部隊章を受け取り)・・・『先人類』?何か、聞きなれない言葉が出てきたが・・・それは、幸一郎と明に何か関係しているのか?」
ヴァナダ「……そうだね、大いに関係がある事だよ…… このような事は、万が一にもあって欲しくなかったのだけどね………(重々しい口調で呟き)君が自ら進んでここへ来たという事は、2人に今起きていることについて知る覚悟が出来ているというだよね?」
幸助「・・・! ・・・あぁ、その通りだ・・・あの2人の事、全部教えて欲しい・・・!」
蒼真「俺からも頼むぜ、博士…… こいつは兄貴として、2人の事を本気で助けてやりたいって思ってるんだ。俺は、そんな息子の願いと覚悟を尊重したい……… 大丈夫だ、たとえ真実を知ったとしても、こいつは2人の兄ちゃんでいてくれる……… 俺はこいつを信じるよ。(真剣な表情でヴァナダに)」
ヴァナダ「そうか…… 分かった。 レフィアさんも、良いんだね?"あの事"を彼に聞かせても……。」
レフィア「………えぇ、大丈夫。 ………幸助にも、知っておいて欲しいと思うから………。」
ヴァナダ「……分かった、では話していこう………(そう言って、円卓の席へと戻っていき)それでは…… まず率直に言わせてもらうが、君の弟と妹はただの人間じゃない――――― あの子達は、『転生者』だ。」
幸助「―――――えっ?(予想外の返答に、一瞬固まって)・・・え、えっと、転生者っていうと・・・いわゆる、誰かの生まれ変わりってやつか・・・? 一体、誰の・・・?」
ヴァナダ「…………先ほど、君が訪ねていただろう?『先人類』という存在が、2人にどう関係あるかと……… 幸一郎君と、明ちゃんはね……… その『先人類』が転生した姿なんだよ。」
幸助「・・・は・・!? そ、それはマズい事なのか・・・?というか、そもそも先人類ってのは一体・・・?」
ヴァナダ「…………残念ながら、とんでもなくマズい事なんだ、これが………(手を組み、俯きながら)…………先人類とは、かつてこのカオス界に存在していた『ケイオス先人類』の事であり…… 彼らはカオス界の歴史上、最も恐るべき災厄をもたらしたとされる、この世界の…… いや――――― この世界に生きる全人類の"敵"だ。」