ハワイ王国
国王:ロバート・K・カワナナコア
首相:ボリス・A・ターナー(CP)
首都:ホノルル
主要産業:公共部門、軍事、観光業
詳細:1778年に連合王国人が初めて上陸したことにより発見され、1795年にハワイ諸島を統一したことにより以後、連合王国の太平洋進出の拠点となったハワイ王国は連合王国への経済的・軍事的依存を強め遂にはカメハメハ家とその子孫の保護とハワイアン諸島の文明化を引き換えに連合王国の実質的な傀儡国となった。連合王国が太平洋地域への進出を加速させたこともあり、親米派及び列強諸国の影響力の排除と植民を行ったハワイは1898年に国民選挙の末連合王国の一部として併合され、ホノルルをはじめとする都市は港湾都市として発展していくこととなる。
ギルバートおよびエリス諸島
女王:エリザベス2世
総督:モーガン・フォックス(CL)
首都:タラワ
主要産業:漁業、農業、観光業
詳細:1892年に保護領に、1916年に連合王国の植民地となったギルバート及びエリス諸島は、この地に上陸した人々の影響もあり、ゆっくりと近代化と入植が進められた。戦後は一部の無人島が核実験の実験場となったりするなど様々な問題が発生したものの改革の末ギルバート諸島住民とエリス諸島住民で個別の自治権が与えられ、国民投票により正式に連合王国の構成国となった。
グアム及び北マリアナ諸島
女王:エリザベス2世
首相:マイク・ホアキン・グラス(LDP)
首都:グアム
主要産業:
詳細: 16世紀初頭、大航海時代において連合王国が太平洋航路の権益拡大を急いだ結果、1520年代に探検隊がグアムおよび北マリアナ諸島に最初に到達し、現地チャモロ人社会と一部通商・保護条約を締結、その後の占領・拠点化に成功した。この地を巡り他国の介入もあったが、17世紀半ばまでに軍事的・行政的優位を確立、諸島を正式に大英帝国領とした。島々はロンドンとアジア・オセアニアを結ぶ海運・通信中継基地として整備され、王立海軍と東インド会社の戦略拠点となった。現地文化には英語・英国流の法制度や教育・キリスト教などが広まり、チャモロ社会の大部分は同化・英語化が推進された。19世紀末以降も諸島は維持され、20世紀には太平洋戦争の激戦地となったものの戦後まもなく本国の直接支配体制が復活。他国の影響拡大を警戒しつつ、英海軍基地と民間航空・観光開発の拠点となり、連合王国による統治のもとで現地経済が急成長した。21世紀現在では、グアムおよび北マリアナ諸島は現地選出評議会の下に統治が続き、住民は英国籍を有し近年ではホアキン・グラスが首相に選出されるなど自由化も進みつつある。
ミクロネシア及びマーシャル諸島
女王:エリザベス2世
首相:ジェームス・カブア(CP)
首都:マジュロ
主要産業:漁業、観光業
詳細: 16世紀初頭の大航海時代、連合王国は先駆けてミクロネシア及びマーシャル諸島へ到達し、これらの諸島を早期に植民地とした。現地の酋長との間で平和的な通商・友好協定を結び、伝統社会を尊重しつつ英語教育や公衆衛生などの制度を徐々に導入。強制的な文化変革や宗教改宗は避け、首長会議を通じた自治と地域慣習の継承が重視された。19世紀には、太平洋航路の安全確保や通信基地設置を進めつつ、島民の土地所有権や生活習慣を保護。強制労働や大規模開発は制限され、現地社会の安定と共存を優先した統治が徹底された。そのため、ミクロネシアおよびマーシャル諸島社会には伝統文化と英国制度が穏やかに融合し、教育や医療も無償で提供されるなど、太平洋地域では例外的に平穏な統治が継続。20世紀半ば以降も、脱植民地化の波の中で住民参政権や自治議会制度の拡充が進行。幾度か無人島を用いた核実験が行われたものの独立要求の高まりは対話を通じて抑えられ、現在でも伝統的家族制度や文化は保存され、高い自治権を保持しつつ直接統治が続いている。