性別:男性
年齢:50歳
誕生日:7月17日
職業:広東国行政長官
思想:企業支配
呼び名:銀行家
出身地:東京
宗教:無宗教
使用言語:日本語
英語
趣味:腕時計
色々:「どんな危機にも、大きな機会はある」という西洋のことわざがある。だが松沢穣本人にとっては、現状をより適切に表す東洋のことわざは「まな板の上の鯉」だろう。広州銀行が東京の債権者、政界、メディアに解体される中、松沢は命令を受け、広東で会社の事務をするだけで手一杯だった。前行政長官が棄てられた後、残された大物たちは、松沢の手に毒杯を握らせた。
東京との連絡もはや完全に絶たれており、日本政府から正式に松沢が任命されたわけではない。だが、辞令を待っている余裕もない。広州銀行の崩壊と東京の政治的混乱の余波で、広東の財政は大赤字となり、投資家は怖気づき、地元住民は減った賃金を取り戻すために犯罪や悪行に走っている。残された大君たちは、甘い言葉と都合の良い「計画」で、地位を競い合っている。埃が晴れた暁には、自分も行政長官になることを目指しているに違いない。
松沢は、広東への赴任の真相は自分を陥れようとする邪悪な派閥の仕業だったとわかって長年の疑間が解決したようだったが、彼らの策略によって、自分の人生のすべてが粉々に崩れ去ってしまったことに変わりはない。どんなに無実でも、もう取り返しがつかない。松沢は死んだようなもので、幕が下りるまでに出来ることと言えば、全てをひと繋ぎに留めておくことしかなかった。
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