かとかの記憶

生き神様考 / 11

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そのテーマを関心にしてその後、追っていたわけではない。ただ、ちょうど同時に読み合わせて……、アフリカを舞台に「消えゆく民族」イデオロギーの只中に生きたあと、その一時代の過ぎたあとに北欧で独自の文芸の方法を模索した作家にカレン・ブリクセンを通し読んだ。

運命綺譚 katkaさんの感想 - 読書メーター
運命綺譚。『冬物語』(1942)では、読んでみてよくできた話、でもちょっと出来過ぎたようなお話が揃っていた。締めくくりで冒頭の台詞に戻ってヒネるとか、「この物語の出来事はやがて人々に忘れられ、今では誰も憶えていない」――だとか。結末に既にリアルでなくなり、ファンシー世界に片足踏むという……。本作品集(1958)では、訳者あ...
読書メーター

ブリクセン夫人の後の小説には、エッセイは除き、アフリカ体験を直接語るものはほぼない。その心の経緯は作中には反映されているらしく、後の研究の関心ではマジック・リアリズムの運動と比較される。また、60-70年代以降のフェミニズム作家のリスペクトを受けているようだ。

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