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タニス・リー作品から流れてきたのは「ダーク・ファンタジーかマジック・リアリズムか」という90年代初頭頃の興味という説明になる。古川作品の単行本のあおりにはマジックとたびたび書いてあるけど、べつに古川作品をいつもそれで説明しなくてもいい。
『ベルカ』を「サーガ」と書いたように物語の口承や伝説の訛伝にまつわる興味はわたしはある。富野話題でもしているが、先日のそれは『Anackire』も神話から英雄伝説になる時代を戦うストーリーで、先代の主人公が英雄に祀り上げられたり、各地の宗教の習合(シンクレティズム)が進行する真っ最中を語っているから、『物語は誤読されるものである』と小説の作中で説明的に書かれるより、それを実践されるほうがわたしには面白い。