かとかの記憶

野阿梓 通読 / 35

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65まで。

本当に面白い。このためだけにここまで読んでいるのだろうなと思うのだけど、それだけに、ここまでの作中世界構築に食いついていなければ熱心にのめり込めなさそうだし、この章の真っ最中にさえ、ふと読者の気がそれると陳腐さ・可笑しさの気分に儚く壊れそうで気が気でない。鍼の術のむずかしい字が呪縛しているのか。

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  • 36

    すさまじく、燃えたぎり、氾濫し、爆発する……のたぐいの語彙はすぐに印象が飽和するし、羞恥がないか、いやまだあるかは馬鹿げた質問に成り下がるだろうし、そればかりこの何週間も考える。

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    このあとに、「全体としての感想は、おしなべて退屈だった」となったらひどいだろう。何としても、その退屈が気分に混じってくるのだけを阻止せねば。それだけが思念になるみたい。

    でも本作は、孤悲や譲次君の人物は最初からポルノのためにでっち上げたような作り物っぽさで、その舞台に上がるのを予期して待っているものを「退屈するな」は悩ましい。