Death Valley '71 (Amelia Mangan)
このトリビュート短編集の中でここまでで一番「抽象的な」と感じた。文章は曖昧ではないが脈絡は掴みづらいと思う。読み始めは淀みなくすらすら読んでいるが、途中から象徴と符号の行列の中に入っていくような。何かを意味しているが何を意味しているか、きっとよくわからない。ホラー小説ではない。
これがなぜタニス・リー・トリビュートかというと、リーの文章がこうだったとはわたしはあまり思わないけれど、その気持ちは読み取る気がする。これが何のためではなくて、原初の儀式、その発生としていること。
何のために生きるのかという、意味の探究ではあったはず。あと、文中に『この断絶を超えて届くためにはよほど大きな声を上げなければならない』のような表現を読んだときに with no companion という、最近わたしの読んだリー作品の中からのイメージを連想していた。
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一晩寝て覚めると、あれはシンプルな話でとくに腑に落ちないところはないような感想になっていたけど、それはそれでステレオタイプ、のような気にもなっていた。ユタの田舎のような地方的な要素はわたしはわからなかった。