⬆️表彰式の様子です
画面1枚目=優勝した田中博己さん
本大会2連覇を果たした田中さん 東日本大会でも活躍を期待いたします なおこの投稿から3日後はアマ竜王戦の 県大会。これにも2連覇が掛かっています そして2年連続の2冠王も。
画面2枚目=準優勝の鈴木翼さん
最後は惜しかったですが奥村龍馬さんを 破ったのが見事でした。更にこの大会から 2ヶ月後の石川杯ではA級2連覇を達成 着々と実績を積み重ねて長野県を代表する 選手になってくれるでしょう。
画面3枚目=最後は仲良く記念撮影
以上で2025支部名人戦の回顧を終わります 選手の皆様、運営の皆様、そして最後まで 閲覧して下された皆様に労いと患者の意を 表しながら筆を置きたいと思います
皆様どうも有難うございました(完)
しかし米長玉のような形で堪えた田中さんが 僅かなスキを衝いて待望の反撃。大駒3枚の ハサミ撃ちは迫力満点。更に中央の金銀3枚に 触れずに急所を衝く巧みさを見せた田中さんが 180手にまで及んだ激闘を制しました
33金42銀型で32に居座る王様を護衛する 田中陣に対し金を34に吊り上げてから 27香28飛と雀刺の要領で敵陣を睨んだ 鈴木さん。やがて23香成が実現して 激しい寄せ合いに突入いたしました
飛車の侵入を阻止しながら挟撃体制で 鈴木玉に迫る田中さん。角捨ての大技から 金銀を持たない裸の田中玉を追う鈴木さん カナ駒でジワジワと迫り田中玉を端に 追い詰めた辺りでは勝機アリに見えました
⬆️決勝戦・鈴木翼さんVS田中博己さん
前回は準決勝で当たり田中さんが勝利 しかし本局の2ヶ月前の朝日アマ戦では 鈴木さんが勝利。いずれも勝った方が 県代表となっています
戦型は相腰掛け銀。先手の鈴木さんが 先攻したのを皮切りに3筋~7筋の歩が ぶつかり合う複雑な戦い模様に。
右四間の形で迎撃体制を築きつつ端攻めに 継ぎ歩攻めで鈴木玉に迫る田中さんに対し 金矢倉~銀2枚で中央を厚くしつつ香得を 果たしながら馬を作り田中さんの攻めに 耐える鈴木さん。激しい攻防が 果てしなく続きました
⬆️決勝戦は田中さんVS鈴木さんに
田中さんが2連覇を果たすのか? それとも鈴木さんの初優勝か?
それは完結編となる④で振り返ります
⬆️奥村さんが端攻めを敢行して挟撃体制を 作ったその瞬間、鈴木さんが放った勝負手 それは52銀打ちでした。取ると71角打が あるので62金引で頑張った奥村さんが 逆襲の端攻め。これに乗じて飛車と2枚角で 金銀4枚で守られた鉄壁の奥村陣を睨む 鈴木さん。ほどなく竜を切って懸命に 食い付きます。
前述の52銀打から両者秒読みに入っており その後50手を超える白熱の攻防が展開され ましたが、休まず攻め続けた鈴木さんが とうとう奥村玉を捕えました。最後の詰みも 鮮やかに決めた鈴木さん。 決勝進出は3年振りであります
⬆️結局は、このような進行に 言わば1手損居飛車穴熊と言えば良いのか?
これを見た後手の奥村さんが65歩と先攻 激戦の幕が切って落とされました
中央で激しい応酬の後、歩切れながら 角銀交換と駒得した鈴木さんに対し 守りの固さで、やや勝る奥村さん 終盤の始まりは⬇️の通りでした
⬆️準決勝・鈴木翼さんVS奥村龍馬さん
果たして田中さんと決勝戦を戦うのは 鈴木さんか?それとも奥村さんか?
一見鈴木さんが急戦を挑むかと 思いましたが⬇️
1度は先手傳田くんの銀を僻地に追いやり 成銀として再起する前に決着をつけんと 攻め駒を急所に据えて攻勢を強める田中さん しかし守りの金銀がカベ形なのが気掛かり しかも王様が居玉に戻った辺りでは 見ている方が冷や汗を掻きそうでした
試合は傳田くんが銀損の代償に飛車を敵陣に 打ち込み駒を取りまくる間に攻防の端角を 王手で放ってから傳田玉に挟撃にした 田中さん。中合いで打った歩が想像以上の 守備力を発揮して傳田くんの竜を止めた 辺りは名人芸と言いたくなる程で王様の 逃げ道を広くした田中さんが、シッカリと 勝ちきって決勝戦進出を果たしました
⬆️準決勝・田中博己さんVS傳田寛人くん
前年の県三冠王に県小学生名人が挑んだ一戦 前年秋の県アマ棋王戦決勝戦の再戦でした
相掛かりの出だしから⬇️の如く過激な展開に
⬆️2面を使って子供たちに指導対局を 行っているのは富山県出身の元奨励会三段 三田敏弘さんです。正直言って驚いた 私(丸山)でしたが将棋が強いだけでなく 教え上手だったようです。富山県棋界の 至宝ではありますが少しでも多く長野にも 来てもらいたいと切望する次第であります
それでは⬇️からは本題に。準決勝です
以上で準々決勝の戦いの回顧を終わります 準決勝は奥村VS鈴木戦に田中VS傳田戦 共に東信の超強豪に北信の若武者が挑む 図式となりました。
その注目対決は③にて語りたいと思います
その金子くんが研修会入会を果たしたのは 3月が終わる直前でした。来月すなわち 令和7年度の幕開けと同時に新しい環境で 新しい戦いに挑む事になる金子くん。 遥かな高みを目指して力強く歩いてくれる 事に期待したいと思います
⬆️奥村さんが45金と銀を取りながら 必至をかけたのに対して金子くんが25金と 打って最後の総攻撃を敢行した場面でしたが 奥村玉を捕えるには至らず金子くんの投了
目まぐるしい寄せ合いながらも正確に 勝ちを見切った奥村さん流石でしたが 1つ間違えれば逆転するか泥沼の長期戦に なるかもしれなかったと思わせる この画像が激戦であった事を物語っていると 思うのは私(丸山)だけでしょうか?
⬇️感想戦も熱気に包まれていました
奥村龍馬さんVS金子巧磨くん
信州棋界の第一人者に果敢に挑んだ 小学4年生の金子くんが大健闘 恐らくは準々決勝最大の激戦だったかもです 最終盤は、こんな感じでした⬇️
⬆️丸山勝廣さんVS傳田寛人くん
現・信州王将VS準・長野県棋王の激突 ここまで至高のテクニックを駆使して 宮崎和仁くん&高木雄哉くんを封殺した 丸山さん。本局も終盤までは順調でした
だが棋王戦の躍進に加え長野県小学生名人を もたらした傳田くんの粘力が、ここでも発動 丸山さんの守りに僅かなスキが出来た所での 王手ラッシュが身を結び逆転勝利を飾った 傳田くん。次は前年の棋王戦決勝の リターンマッチに挑む事になります
⬆️清家保寛さんVS鈴木翼さん
相振り以外は何でもこなすオールラウンドな スタイルが身上の両雄。戦型は清家さんの 十八番・四間穴熊を居飛車穴熊で迎え撃った 鈴木さん。互いに得意戦法を繰り出した 真っ向勝負は鈴木さんに凱歌が上がりました
⬆️田中博己さんVS諏訪則行さん
①で触れた通りの活躍で久々に本来の実力を 発揮し、本来あるべき結果を残した諏訪さん 最後は田中さんに敗れましたが今回の善戦を 復活の狼煙として欲しいと願うばかりです
支部名人戦も準々決勝に突入です
次回は準々決勝の戦いを振り返ります その組み合わせは次の通りです(敬称略)
傳田寛人VS丸山勝廣 田中博己VS諏訪則行 金子巧磨VS奥村龍馬 清家保寛VS鈴木翼
では来週②で会いましょう
画面1枚目=1回戦 高橋智哉さんVS間部拓二さん 画面2枚目=2回戦 高橋智哉さんVS清家保寛さん
学生棋士の勢いばかりに目が行きがちですが 鈴木翼さんと、ほぼ同世代の高橋さんも 忘れてはいけません。かつて県赤旗名人戦で 鈴木さんを破り準優勝。前年の県アマ棋王 でも準決勝進出ですから格段の実力者と 言って過言ではないでしょう。
タフな2選手と戦い諏訪支部の力戦派 間部さんに勝ち。信州王将戦で活躍した 清家さんには少し及ばずでしたが、いずれ 必ずタイトルを奪取するであろうという 期待の声は高まりこそすれ小さくなる事は ないのであります
画面1枚目=1回戦 林悠太郎くんVS小林暖希さん 画面2枚目=1回戦 柏原哲也さんVS鈴木翼さん 画面3枚目=2回戦 小林暖希さんVS鈴木翼さん
長野支部からは7名の学生棋士が 決勝トーナメント進出。この内、県高校三冠の 小林さんと県中学生王者の高木くんを除いた 5人全員が小学生というのですから驚きです 林くんも、その1人です
その子供達が目標としているのが鈴木翼さん 実力といい人間性といい手本として相応しい 人だと思います。まだ20代前半ながら 名人、棋王、信州王将を獲得した実力を 今回も遺憾無く発揮。難敵・柏原戦に続き 北信頂上対決と言える小林戦もクリア 力強く準々決勝に駒を進めました
⬆️表彰式の様子です
画面1枚目=優勝した田中博己さん
本大会2連覇を果たした田中さん
東日本大会でも活躍を期待いたします
なおこの投稿から3日後はアマ竜王戦の
県大会。これにも2連覇が掛かっています
そして2年連続の2冠王も。
画面2枚目=準優勝の鈴木翼さん
最後は惜しかったですが奥村龍馬さんを
破ったのが見事でした。更にこの大会から
2ヶ月後の石川杯ではA級2連覇を達成
着々と実績を積み重ねて長野県を代表する
選手になってくれるでしょう。
画面3枚目=最後は仲良く記念撮影
以上で2025支部名人戦の回顧を終わります
選手の皆様、運営の皆様、そして最後まで
閲覧して下された皆様に労いと患者の意を
表しながら筆を置きたいと思います
皆様どうも有難うございました(完)
しかし米長玉のような形で堪えた田中さんが
僅かなスキを衝いて待望の反撃。大駒3枚の
ハサミ撃ちは迫力満点。更に中央の金銀3枚に
触れずに急所を衝く巧みさを見せた田中さんが
180手にまで及んだ激闘を制しました
33金42銀型で32に居座る王様を護衛する
田中陣に対し金を34に吊り上げてから
27香28飛と雀刺の要領で敵陣を睨んだ
鈴木さん。やがて23香成が実現して
激しい寄せ合いに突入いたしました
飛車の侵入を阻止しながら挟撃体制で
鈴木玉に迫る田中さん。角捨ての大技から
金銀を持たない裸の田中玉を追う鈴木さん
カナ駒でジワジワと迫り田中玉を端に
追い詰めた辺りでは勝機アリに見えました
⬆️決勝戦・鈴木翼さんVS田中博己さん
前回は準決勝で当たり田中さんが勝利
しかし本局の2ヶ月前の朝日アマ戦では
鈴木さんが勝利。いずれも勝った方が
県代表となっています
戦型は相腰掛け銀。先手の鈴木さんが
先攻したのを皮切りに3筋~7筋の歩が
ぶつかり合う複雑な戦い模様に。
右四間の形で迎撃体制を築きつつ端攻めに
継ぎ歩攻めで鈴木玉に迫る田中さんに対し
金矢倉~銀2枚で中央を厚くしつつ香得を
果たしながら馬を作り田中さんの攻めに
耐える鈴木さん。激しい攻防が
果てしなく続きました
⬆️決勝戦は田中さんVS鈴木さんに
田中さんが2連覇を果たすのか?
それとも鈴木さんの初優勝か?
それは完結編となる④で振り返ります
⬆️奥村さんが端攻めを敢行して挟撃体制を
作ったその瞬間、鈴木さんが放った勝負手
それは52銀打ちでした。取ると71角打が
あるので62金引で頑張った奥村さんが
逆襲の端攻め。これに乗じて飛車と2枚角で
金銀4枚で守られた鉄壁の奥村陣を睨む
鈴木さん。ほどなく竜を切って懸命に
食い付きます。
前述の52銀打から両者秒読みに入っており
その後50手を超える白熱の攻防が展開され
ましたが、休まず攻め続けた鈴木さんが
とうとう奥村玉を捕えました。最後の詰みも
鮮やかに決めた鈴木さん。
決勝進出は3年振りであります
⬆️結局は、このような進行に
言わば1手損居飛車穴熊と言えば良いのか?
これを見た後手の奥村さんが65歩と先攻
激戦の幕が切って落とされました
中央で激しい応酬の後、歩切れながら
角銀交換と駒得した鈴木さんに対し
守りの固さで、やや勝る奥村さん
終盤の始まりは⬇️の通りでした
⬆️準決勝・鈴木翼さんVS奥村龍馬さん
果たして田中さんと決勝戦を戦うのは
鈴木さんか?それとも奥村さんか?
一見鈴木さんが急戦を挑むかと
思いましたが⬇️
1度は先手傳田くんの銀を僻地に追いやり
成銀として再起する前に決着をつけんと
攻め駒を急所に据えて攻勢を強める田中さん
しかし守りの金銀がカベ形なのが気掛かり
しかも王様が居玉に戻った辺りでは
見ている方が冷や汗を掻きそうでした
試合は傳田くんが銀損の代償に飛車を敵陣に
打ち込み駒を取りまくる間に攻防の端角を
王手で放ってから傳田玉に挟撃にした
田中さん。中合いで打った歩が想像以上の
守備力を発揮して傳田くんの竜を止めた
辺りは名人芸と言いたくなる程で王様の
逃げ道を広くした田中さんが、シッカリと
勝ちきって決勝戦進出を果たしました
⬆️準決勝・田中博己さんVS傳田寛人くん
前年の県三冠王に県小学生名人が挑んだ一戦
前年秋の県アマ棋王戦決勝戦の再戦でした
相掛かりの出だしから⬇️の如く過激な展開に
⬆️2面を使って子供たちに指導対局を
行っているのは富山県出身の元奨励会三段
三田敏弘さんです。正直言って驚いた
私(丸山)でしたが将棋が強いだけでなく
教え上手だったようです。富山県棋界の
至宝ではありますが少しでも多く長野にも
来てもらいたいと切望する次第であります
それでは⬇️からは本題に。準決勝です
以上で準々決勝の戦いの回顧を終わります
準決勝は奥村VS鈴木戦に田中VS傳田戦
共に東信の超強豪に北信の若武者が挑む
図式となりました。
その注目対決は③にて語りたいと思います
その金子くんが研修会入会を果たしたのは
3月が終わる直前でした。来月すなわち
令和7年度の幕開けと同時に新しい環境で
新しい戦いに挑む事になる金子くん。
遥かな高みを目指して力強く歩いてくれる
事に期待したいと思います
⬆️奥村さんが45金と銀を取りながら
必至をかけたのに対して金子くんが25金と
打って最後の総攻撃を敢行した場面でしたが
奥村玉を捕えるには至らず金子くんの投了
目まぐるしい寄せ合いながらも正確に
勝ちを見切った奥村さん流石でしたが
1つ間違えれば逆転するか泥沼の長期戦に
なるかもしれなかったと思わせる
この画像が激戦であった事を物語っていると
思うのは私(丸山)だけでしょうか?
⬇️感想戦も熱気に包まれていました
奥村龍馬さんVS金子巧磨くん
信州棋界の第一人者に果敢に挑んだ
小学4年生の金子くんが大健闘
恐らくは準々決勝最大の激戦だったかもです
最終盤は、こんな感じでした⬇️
⬆️丸山勝廣さんVS傳田寛人くん
現・信州王将VS準・長野県棋王の激突
ここまで至高のテクニックを駆使して
宮崎和仁くん&高木雄哉くんを封殺した
丸山さん。本局も終盤までは順調でした
だが棋王戦の躍進に加え長野県小学生名人を
もたらした傳田くんの粘力が、ここでも発動
丸山さんの守りに僅かなスキが出来た所での
王手ラッシュが身を結び逆転勝利を飾った
傳田くん。次は前年の棋王戦決勝の
リターンマッチに挑む事になります
⬆️清家保寛さんVS鈴木翼さん
相振り以外は何でもこなすオールラウンドな
スタイルが身上の両雄。戦型は清家さんの
十八番・四間穴熊を居飛車穴熊で迎え撃った
鈴木さん。互いに得意戦法を繰り出した
真っ向勝負は鈴木さんに凱歌が上がりました
⬆️田中博己さんVS諏訪則行さん
①で触れた通りの活躍で久々に本来の実力を
発揮し、本来あるべき結果を残した諏訪さん
最後は田中さんに敗れましたが今回の善戦を
復活の狼煙として欲しいと願うばかりです
支部名人戦も準々決勝に突入です
次回は準々決勝の戦いを振り返ります
その組み合わせは次の通りです(敬称略)
傳田寛人VS丸山勝廣
田中博己VS諏訪則行
金子巧磨VS奥村龍馬
清家保寛VS鈴木翼
では来週②で会いましょう
画面1枚目=1回戦
高橋智哉さんVS間部拓二さん
画面2枚目=2回戦
高橋智哉さんVS清家保寛さん
学生棋士の勢いばかりに目が行きがちですが
鈴木翼さんと、ほぼ同世代の高橋さんも
忘れてはいけません。かつて県赤旗名人戦で
鈴木さんを破り準優勝。前年の県アマ棋王
でも準決勝進出ですから格段の実力者と
言って過言ではないでしょう。
タフな2選手と戦い諏訪支部の力戦派
間部さんに勝ち。信州王将戦で活躍した
清家さんには少し及ばずでしたが、いずれ
必ずタイトルを奪取するであろうという
期待の声は高まりこそすれ小さくなる事は
ないのであります
画面1枚目=1回戦
林悠太郎くんVS小林暖希さん
画面2枚目=1回戦
柏原哲也さんVS鈴木翼さん
画面3枚目=2回戦
小林暖希さんVS鈴木翼さん
長野支部からは7名の学生棋士が
決勝トーナメント進出。この内、県高校三冠の
小林さんと県中学生王者の高木くんを除いた
5人全員が小学生というのですから驚きです
林くんも、その1人です
その子供達が目標としているのが鈴木翼さん
実力といい人間性といい手本として相応しい
人だと思います。まだ20代前半ながら
名人、棋王、信州王将を獲得した実力を
今回も遺憾無く発揮。難敵・柏原戦に続き
北信頂上対決と言える小林戦もクリア
力強く準々決勝に駒を進めました