かとかの記憶

タニス・リー 通読 / 33

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katka_yg 2025/04/26 (土) 13:45:47 修正 >> 32

今、ル・グインの再読の部屋を立ててふと思い出したのは、ル・グインを読むときにたぶん90年代以降と思う、ゲド戦記の日本語読者は決まって河合隼雄を引く(影について)のがひどく煩わしく思っていた。その分析して悪いはずはない。

それが、80年代頃の解説にたとえば上の「冬物語」はゲド戦記を思わせるようにあって、それをまた後のレビュワーが「リーによるル・グインのアレンジ」のように書かれると、それはおかしい、となる。……なんなら、あからさまに行動主義者として『魔法の原理がなんであれ、それがブラックボックスであれ、ゲドはいかに行動したか。その結果物語はどう転がったか』のように文学観を説いても間違ってはいない。むしろリーの愛読者にはそのほうが気分は合ってると思う。ル・グインはル・グインのトピックで追々しよう。

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