- アケローン民話
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ソードマスター伝
ソードマスターのラーラは目利きとして蒐集家界隈で有名だが、自ら剣を取っての腕前は、本人はそれほど強くないのではないかとの風評が立ったことがあった。そんな口さがなく噂するのもその頃巷にあふれる芥のごとき剣士くずれのいうことにすぎないが、そんな剣士の何人かが、あるとき実際にソードマスターのところに押しかけ、刀の鑑定に難癖つけるついでに彼女のキャリアについて嘲弄した。ソードマスターはいちいち議論もせず、浪人どもを道場に招いて四人まとめて叩きのめしてしまったというから、ソードマスターのラーラは剣術の実戦においてもスターダストに劣らない名人という評判になった。
もっとも、このラーラの武勇伝は、同名の星士のラーラ・スターダンスのそれと混同した話ともいわれ、それから年月が経つうち、本当のところは結局わからなくなった。
ソードマスターに性根を叩き直された四人は彼女に弟子入りを乞うて、また別の意味で迷惑をかけ続けた(弟子はとらない――とらないったら!)。この四剣士、侍センシ、侍ムサシ、侍ドクロ、侍マグマは、のちに侍プリッツと立ち合い斃された。