突然すみません。
多分バレますが形式上は匿名でやります。(色々当時やらかしたので)
なお当初は、本家2に繋げる形でやるつもりでした。
最後まで書けたら良いけども……
見やすいようにPIXIVもあります。
注釈:7話まで描き終わってるので8話から更新遅くなります。添削や加筆修正等もしてるので投稿頻度は元々遅いです。
また、アニメ版、漫画版、Nexonアプリ版の記事を参考に書いています。

(ここの文sageで更新したい)
突然すみません。
多分バレますが形式上は匿名でやります。(色々当時やらかしたので)
なお当初は、本家2に繋げる形でやるつもりでした。
最後まで書けたら良いけども……
見やすいようにPIXIVもあります。
注釈:7話まで描き終わってるので8話から更新遅くなります。添削や加筆修正等もしてるので投稿頻度は元々遅いです。
また、アニメ版、漫画版、Nexonアプリ版の記事を参考に書いています。

(ここの文sageで更新したい)
次のコードをWIKIWIKIのページに埋め込むと最新のコメントがその場に表示されます。
// generating...
タイトル背景・アイコン募集中🐍
週間フレンズ+月刊けものを統合し、総合ファンスレとしてリニューアル
詳しい事はスレで
2025/2/19
本日、子どもが生まれました。ここまでこれたのはけもフレとけもねおのお陰だと思います。暫く夜泣き、お風呂、食事があるので大変ですがこれからも宜しくお願いします。
トラたぬより
2026/06/26
ゲ〜ロゲロゲロ、吾輩の映画が本日から公開であります!!
ここまでがあなたのコンテンツ
ここからもあなたのコンテンツ
第1話「はまべちほー」
「デデデ、電池……バスノ電池が。」
ラッキービーストがそう言うと、海の上で動いていた、船に改造された“ジャパリバス”が停止した。
「ここで〜っ!?」
そんな止まったバスの中で、沖のど真ん中に取り残されたかばんがそんな悲鳴を上げた。
「あ、ヤバイよ! こっちも止まらなきゃ!わ、わ〜っ! ストップ! スト〜ップ!」
かばんの後ろで、こっそりと付いてきていた5人のフレンズの内の1人……サーバルが、彼女の下にいたアライグマとフェネックに、船を漕ぐことを止めるよう、そう促した。
そんなサーバルの言葉に応え、アライグマとフェネックは船を漕ぐ足を止めた。
ドシーン!
そんな重い音が、サーバル達の乗った船とかばんが乗った船がぶつかって鳴った。しかしそんな船に重傷を及ぼしそうな音に反して、あくまでもゆっくりとだったため、それぞれの船に目立った外傷は付かなかった。
「うわっ!?」
ぶつかったのに驚き、かばんはそう叫んだ。
そして、なんだなんだとかばんが後ろを振り返ると。
そこにはキョウシュウエリアで共に旅をし、何日、何十日間……いや、何ヵ月間も一緒に過ごした、親友のサーバル、それと……、今まで特に親しくしてきたフレンズ達……アライグマ、フェネック、アフリカオオコノハズク、ワシミミズク、それに、ロッジで漫画を描いていた、タイリクオオカミがいた。
「さ、サーバルちゃん! ……みんなー!」
かばんがサーバルを見て、驚きの声を上げる。
サーバルはそんなかばんに、無邪気に、笑いながら言った。
「えへへへへっ。ついて来ちゃった! みんなもかばんちゃんが心配なんだって!」
彼女のそんな笑い方、表情がかばんの涙を誘う。
「はい、帽子!」
サーバルがそう言い、かばんに帽子を差し伸べる。
「え、サーバルちゃん、要らないの?」
かばんは彼女に、そんな事を聞いた。
「うん! 私は、かばんちゃんと過ごせるだけでいいから!」
そんなサーバルの言葉に、かばんは一粒、大きな涙を流した。
かばんはその涙を人差し指で拭い、アライグマへと顔を向けた。
「かばんさん!」
アライグマが彼女の名前を、再び呼んだ。
「はい。……なんでしょう。」
かばんが優しい口調で、にっこりと笑みを浮かべながらアライグマに集合言った。
「アライさん、かばんさんが心配だったのだ~!」
「私はアライさんに付いてきただけだよー。」
アライグマ、フェネックがそんな言葉をかばんに口々に話す。
「我々は、お前たちが迷惑を掛けないように付いてきただけなのです。」
「そうなのです。勘違いはダメなのですよ?」
アフリカオオコノハズク、ワシミミズクがそんな「ツン」と「照れ」の混ざりあったような感情をうっすらと含め、そんな事を言う。
「あはは、分かってますって。」
かばんはそんな感情を軽く受け取りながら、微笑してそう言った。
そしてかばんは、もう1人のいる方向を振り向き、言った。
「タイリクオオカミさんは……何故……?」
そんなかばんの問い掛けに、タイリクオオカミは答えた。
「いやあ、漫画のネタになりそうだな。と思ってね。」
「そうですか……。あれ、じゃあ、アミメキリンさんは……。」
かばんがそう言うとタイリクオオカミは一息吐いて言った。
「アイツは……来ないさ。」
そんなタイリクオオカミの言った言葉に、かばんは戸惑いを隠さなかった。
「……え? なんで……。一番のファンだったはずじゃ……? タイリクオオカミさんの漫画をいつも読んでて……。」
かばんのその言葉を遮るように、タイリクオオカミは再び口を開いた。
「……彼女は言った。『遠くに行っても、ずっと応援してますから。』……って。」
かばんがその言葉を聞いて口を開こうとしたが、タイリクオオカミはその言葉をさらに掻き消すように、続けた。
「それに、『アリツカゲラさんの話し相手が居なくなりますからね!』ともな。」
タイリクオオカミのそんな言葉に、かばんは下を向いて少し微笑みながら言った。
「そうですか……。まあ、ある意味アミメキリンさんらしいというか……。僕も、そこまで良くはアミメキリンさんのこと、知りませんけど……。」
かばんが言ったその言葉を境に、波打つ音がより一層と際立って聞こえるようになった。
サーバルはその淀んだ空気をなんとか立ち直らせようと、口を開いた。
「……まあ、他の子は予定があって来れなかったんだけど、予定が一段落したら、来るって言ってたよ。」
「そうですか……。楽しみですね。皆さんが来るの。」
「またアライさんのときみたいに追いかけっこになったりしてー。」
「たしかに!」
アライグマの一言で、一斉にその場に笑いが訪れる。
……そんな話をしていると、海の表面が軽く盛り上がり、フレンズが水中から顔を出してきた。
そして、そのフレンズはかばんの顔を見て言った。
「なになに、どこいくのぉ~っ?」
そんなフレンズの顔を見て、微笑みながらかばんは聞いた。
「ああっ。あなたは、何のフレンズさんですか?」
続けてサーバルが、笑い掛けながらそのフレンズに言った。
「お友達になろうよ!」
波が砂浜を打つ。
ザザーン。ザザーン。
とても心地の良い音が、8人の周りで静かに鳴り続けた。
~けものフレンズ2~
陸に上がり、かばんとサーバル、アライグマにフェネック、アフリカオオコノハズクとワシミミズク、それとタイリクオオカミが浜辺へ足を着く。
まあ、アフリカオオコノハズクやワシミミズクは飛べるので、暑い砂浜にわざわざ足をつけずに飛んでいる訳だが。
そんなことはともかく、かばんらはその、フレンズを見つめて言った。
「あたしはマイルカ! マルカって呼んでね!」
▼■■■■■▼鯨偶蹄目マイルカ科マイルカ属
■ ■ ■
■ ■ ■マイルカ
■ ■ ■
■■ ■ Common Dolphin
はまべに着いて、一番に彼女は言った。
「データベースシュトクカンリョウ。データノロードヲカイシシマス。」
近くでラッキービーストがそんな言葉を発する中、かばん達は話を続けた。
「マイルカさん。……よろしくお願いします。」
「マルカだってば。」
マイルカ……、マルカのそんな言葉に、かばんは頭を下げながら言った。
「ああ、すみません。マルカ……さん。えーと。ここはどんなちほーですか?」
「ここははまべちほーって言うんだ。海に住んでるフレンズとかまあ、その他いっぱいいるよー。」
「は、はあ……。」
そんな大雑把な説明を終え、彼女はあっという間に海へと去っていった。
「じゃあねー!」
「ま、またー!」
彼女にそんな別れの言葉を言い、かばん達が振り向くと、そこには、ゴコクエリアのラッキービーストが居た。
キョウシュウエリアでは色は青だったが、ここでは緑だった。
それでも尚、前のラッキービーストの体の、面影が残っているような、そんな気がし、かばんはそのラッキービーストに抱きついた。
キョウシュウエリアで出会ったラッキービーストが、居なくなった訳でもないのに。
そんな、緑色のラッキービーストがかばんを見て声を上げた。
「あっ。ここにもラッキーさんがいますね。……そういえば、ラッキービーストを一つのエリアに2、3体設置しておいたの、忘れてましたー。……結局、キョウシュウエリアでの抵抗は、失敗に終わってしまいました。そして私達、パークの職員は、このゴコクエリアへ避難することになった訳ですが……。サーバルさん達……大丈夫でしょうか……。……まあ、あの子達なら、多分、大丈夫ですね。それに、いつまでも嘆いていても、仕方ありませんね。今はあの子達が、私が戻るまで生きていることを願うのみです。」
そして、そのラッキービーストはあの声を上げた。
「ハジメマシテ。ボクハラッキービーストダヨ。キミノナマエヲオシエテ――。」
そして、そんなラッキービーストの声と共に、かばん達が今まで一緒に旅をしてきた、もう一人(?)の方のラッキービーストの、99という文字が100へ変わった。
「ハマベチホーノデータロードガカンリョウシマシタ。……カバン。」
そんなもう一人のラッキービーストの呼び掛けに、かばんは答えた。
「はい。なんでしょう?」
すると、ラッキービーストは言った。
「ボクヲ、ソコニイルラッキービーストニ、トリツケテクレナイカナ。」
そんなラッキービーストの声に、かばんは答えた。
「え……。あっ、はい。」
そんなあどけない返事をし、かばんはその、緑色のラッキービーストの体に小さくなったラッキービーストを取り付ける。
「ゴコクエリアノデータベースヲシュトクチュウ。カバン。ボクノヨコニアルボタンヲオシテクレナイカナ。」
ラッキービーストのそんな無機質な声に、かばんは答える。
「あ、はい。」
そしてかばんは、ラッキービーストの横にあるその、小さなボタンを押した。
「データコード:12201714。データメイ:『Record of the journey of the Kyoshu』……データノイコウガカンリョウシマシタ。」
そんな声を境にその、小さくなったラッキービーストは声を出さなくなった。
「……ラッキーさん?」
かばんがそんな声を掛けると、緑のラッキービーストに元々あった似たような形状をしたものが光りだし、喋った。
「カバン、ボクハコッチダヨ。ウミノミズデヌレタカラ、コワレルマエニデータヲイコウシタンダ。モチロン、ゴコクエリアノデータモシッカリハイッテルヨ。」
それを見てかばんは、少し驚いた。
「ラッキーさん!?」
「モウマエノホウハトリハズシテクレテモカマワナイヨ。……モッテルノモジユウダケド。」
そんなラッキービーストの言葉を聞き、かばんはそれを取り外し、“かばん”へとしまい込んだ。
そんなかばんの動きを見届けた後、ラッキービーストは言った。
「ジャア、イコウカ。」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
わくわく水族館シードーナツあおやまおにいさん(くまもと) ※本当にある水族館
「えー。マイルカはですねー。ま、名前の通り、普通のイルカでしてー。水族館などで手懐ければ、大ジャンプだとか、輪くぐりだとかしてくれますねー。まー、あとはですねー。好物はまー、魚ですねー。鰯とか良く食べてて、ってかあまりに食べすぎて予算が……」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「うーん……。」
「ボス、まだー?」
「どこまで行っても、“はまべ”ですね……。」
フェネック、サーバル、かばんの順に、それぞれがそんな言葉をガイド中のラッキービーストに放つ。
「モウスコシダカラ、ガンバッテアルイテ。」
ラッキービーストのその言葉に、かばんはふとあることを聞きたくなり、その口を開いた。
「……そういえば、はまべちほーは具体的にどんなちほーなんですか?」
かばんのそんな問いかけに、ラッキービーストは答える。
「ハマベチホーハ、オモニウミノチカクニスムフレンズナドガオオクセイソクシテイルヨ。……サッキノマイルカハ、ウミデアソンデイタヨウダネ。」
ラッキービーストはそんなことを、後ろ歩きで語り始める。
「はあ……。」
そんなかばんがよく分からない、といったような返事をした。
「ホントウハマイルカイガイニモイロイロナフレンズガイテ、サメ……オモニホホジロザメナドノチョットキショウガアラクテアブナイフレンズモイタリ、」
「ええっ……!」
かばんがラッキービーストの「気性が荒くて危ないフレンズ」という説明に戸惑い、そんな声を上げた。
危ないとはどういうことだろうか。とかばんは疑問に思うが、そんなかばんをお構い無しにラッキービーストは話を続けた。
「……ヒカクテキメズラシイドウブツノフレンズモフクスウイルヨ。」
「へえ。そうなんですか。」
珍しいフレンズさんか……。見てみたい気もするなあ……。
かばんがそんな事を考えていた時、ラッキービーストが足を止めた。
「アトハ……。ア、ソウコウシテイルウチニツイタミタイダネ。ソレジャア、ハイロウカ。」
目の前にあった古びた木の扉を確認して、ラッキービーストは言った。
ラッキービーストがピョコピョコと奥へ入って行く中、アライグマ達サーバルを除くフレンズが、かばんの肩をポンと叩き言った。
「かばんさん! アライさんはちょっとそこらを探検して来るのだ!」
アライグマはそんな事を言って明後日の方向へと走って行った。
「私もアライさんに付いて……待ってよアラ〜イさ〜ん。」
フェネックが話の途中でアライグマを追いかけに行ってしまうが、去り際に
「かばん。我々も少しこの辺を見回りして来るのです。後でその建物の中がどうなってたのか、教えるのです。」
アフリカオオコノハズクがそう言うと、かばんは頷いて言った。
「はい。」
「それじゃあ助手……。行くのです。」
アフリカオオコノハズクのそんな言葉に、
「分かりました。博士。」
ワシミミズクはそう言って彼女の背中に付いていった。
「悪いが私もついて行けない。ちょっとこの辺の物を絵のモデルに使いたいんでな。」
「え、あ……はい。分かりました。」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
かばんが目の前のドアノブを捻り、前へ押す。
「すみませーん。誰か居ますか~?」
扉を開け、一番にそんな声を出したのは、かばんだった。
……しかし、返事は無く、その沈黙の中からは水の滴る音が「ピチャ、ピチャ」と鳴っていた。
……暗すぎる建物内。
少しでも奥へ入ると、足先すら見えなくなる。
かばんはそんな光景に少しながら恐怖を抱いた。
しかしかばんは、そんな恐怖心にも負けず、奥へ奥へと進んで行った。
そして、その「ピチャ、ピチャ」という音の正体を見つけた。
「なんだ……。この音か。」
正体が分かり、かばんはホッと胸を撫で下ろした。
正体は水道から漏れ出て滴る水だった。
かばんは水道から漏れ出る水を、手に取った。
……そんな時。
「あれっ? 見かけない顔だな。」
突然聞こえたその声に、
「うわあああああ!!」
かばん達は驚き、悲鳴を上げた。
カチ、という音が鳴ったかと思うとあっと言う間に部屋に明かりが灯り、そのフレンズはかばん達の前に姿を現した。
「ははっ。驚かせてごめんよ〜。」
黄色いその眼を光らせ、そのフレンズは言う。
「こ、こちらこそ……騒がせてしまってすみません。」
「びっくりしたよー。」
かばん達二人が口々にそんな事を言い、少し間が空いてから、かばんはそのフレンズに問い掛けた。
「お名前は……なんて言うんですか?」
鋭い目付きでありながらも、優しい表情を浮かべ、彼女はかばん達を片目で見つめながらとても元気に言った。
「私? 私はホホジロザメってんだ! まあ、ホホジロとでも呼んでくれ!」
▼■■■■■▼ネズミザメ目ネズミザメ科ホホジロザメ
■ ■ ■
■ ■ ■ホホジロザメ
■ ■ ■
■■ ■ carcharodon carcarias
そんな事を言ってホホジロザメが目の前を改めて見る。
「……あれ?」
かばん達は……ホホジロザメの目の前から消えていた。
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
その頃。
アライグマ達は。
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ。」
荒い息を繰り返しながら走り続けるアライグマの傍らで、フェネックがその背中を追いかけながら言う。
「アライさーん。またやってしまったねえー。」
そんな声に、アライグマは立ち止まり、空に向かって叫んだ。
「ここは……どこなのだあ~っ!」
……彼女らは、完璧に迷子になっていた。
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「ちょっと、ラッキーさん! ホホジロザメって、さっき危ないとか言ってたフレンズですよね! 大丈夫なんですか!?」
かばんがひそひそと、ラッキービーストにそんな事を言った。
かばん達はホホジロザメと聞き、急いで彼女から見えないよう、物陰に隠れていた。
「イマハオトナシイカラ、トクニモンダイハナイヨ。」
そんな無機質な声で、ラッキービーストはかばんのその問いかけに答えた。
「そ、そうは言っても……。」
ラッキービーストの発した答えに戸惑うかばん達の後ろから、黒く大きな影がゆっくりと寄ってくる。
……そして。
「……わあっ!」
その影の持ち主……ホホジロザメは、かばん達の後ろでそう叫んだ。
「うわああああああああああああああ!」
突然発されたホホジロザメの大きな声に、かばん達は悲鳴を上げた。
「アハッ! ハハッ! ハハハハハハッ! ……やっぱり君達、面白いねえ!」
ホホジロザメが腹を抱えて笑いながらそんな事を言う。
「ちょっと、驚かさないで下さいよ!」
「ビックリしたよ!」
かばんの緩めの怒声とサーバルの言葉で、その場に柔らかな空気が流れる。
「ごめん、ごめんって!」
そんな軽い謝罪のあった後、「ところで……」と耳打ちをしてホホジロザメは言った。
「そういえば聞いてなかったけど、名前は?」
そんなホホジロザメの問いに、「あ……、はい。」と返事をしてかばんは口を開いた。
「ボクは、かばんと言います。そしてこっちは……。」
そんなかばんの言葉に続け、サーバルも同様、口を開いた。
「私はサーバルキャットのサーバルだよ! よろしくね!」
そんな自己紹介が終わり、かばんはホホジロザメの顔を伺った。
「……食べたりしないから。大丈夫だよ。」
ホホジロザメはかばんが考えている事を読み取り、そう答えた。
「なんで分かったんですか!?」
「さっき話しているのを聞いたんだよ。『さっき危ないとか言ってたフレンズですよね!?』」
ホホジロザメがかばんの声を真似しながら言った。
「あ、聞いてたんですか……。」
かばんはそう言い、あることを思った。
なんだか、タイリクオオカミさんと若干ゃ雰囲気が似てるフレンズさんだなあ……。
……ところで、ラッキーさん。ボク達ここに何しに来たんですっけ?」
かばんが聞くと、ラッキービーストがあくまでも無機質な声で「ア。」と言って答えた。
「ココニキタリユウヲセツメイスルネ。……ココハモトモト、“ロッジ”ダッタンダ。キョウハコノロッジニトマリニキタンダ。ケド……」
ラッキービーストがそう言い、かばんはある事を聞いた。
「ロッジ……。それって、アリツカゲラさんが経営していたような建物ですか? とてもそうは見えませんけど……。」
そんなかばんの問いに、ラッキービーストは答えた。
「ソウダヨ。」
そしてラッキービーストは、こう続けた。
「アト、コノタテモノガロッジラシクミエナイノハ、タブンダイブボロボロダカラダネ。……カバン。」
「はい。」
かばんはそう返した。
「ヨカッタラ、コノロッジヲナオスノヲテツダッテクレナイカナ。」
ラッキービーストのその言葉に、かばんはコクリと頷きながら返した。
「分かりました。じゃあ、サーバルちゃん……あと、ホホジロザメさんも……。」
かばんが言うと、何か遊んでいた二人が顔を上げて言った。
「分かったよ!」
「オーケー。」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「それじゃあ、まず何をすれば良いんでしょうか。」
かばんがそう聞くと、ラッキービーストは歩き始め、言った。
「マズハ、コノロッジノハシラト、カベヲコウセイスルモクザイヲトッテキテモライタインダケド、イイカナ。」
かばんは、ラッキービーストのその言葉に「はい。」と答えた。
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「木材、木材……。あっ。これ辺りなんか良さそうですね。」
かばんの目の前には、軽く5mは超えるであろう大木が、堂々と立っていた。
「見つけたけど……。これ、どうやって運ぶんだ?」
ホホジロザメがそんな疑問をかばんに放つ。
そんなホホジロザメの顔をチラリと見て、答えを彼女に返した。
「一つだけ、方法が。」
「うみゃみゃみゃ……みゃあっ!」
サーバルがそんな声を上げ、大木を持ち上げる。
「サーバルちゃん大丈夫? 重くない?」
サーバルの横から、かばんはそんな言葉を彼女に掛けた。
「大丈夫だよ! むしろこんなの、軽い軽い!」
サーバルがそんな事を言って片手で大木を持ち始める。
「ちょ、サーバルちゃん! 危ないよ!」
かばんは彼女にそう、注意を促した。
「はーい。」
サーバルはそんな軽い返事をして、大木を持ち直した。
「それじゃあ、行こう。」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「チャントモッテコレタミタイダネ。ケガハナイカナ。」
ラッキービーストがかばんにそう問い掛ける。
「はい。……特に無いよね。サーバルちゃん。」
かばんがラッキービーストの言葉を聞き、ややたらい回し気味にサーバルに問い掛けた。
「うん。だいじょーぶだよ! ほら、こんなに元気だもん!」
サーバルはそう言いながら、幾度か大きく跳躍した。
「という訳で……まあ、大丈夫です。」
かばんはサーバルの様子を見ながら言った。
「ナラヨカッタヨ。マダツギニヤッテモライタイコトガアルンダ。」
ラッキービーストは言った。
「はい。何でしょう。」
かばんがそう問いかけると、ラッキービーストはピョコピョコと歩きながら言った。
「コノタテモノデ、ナオサナイトイケナイカショハダイタイミツケオワッタカラ、ソノキヲキッテ、ナオシテホシインダ。……アメリカビーバートオグロプレーリードッグガイエヲタテテタトキミタイニネ。」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「出来たー!」
その場に居た三人が手を上げて、声を揃えてそう叫ぶ。
その前方には、先程までは古びて、今にも壊れそうだったロッジが、綺麗に、汚れ無く建っている姿があった。
「おおー! 凄いな!」
ホホジロザメがロッジを見上げながらそんな事を言っている中、五人のフレンズが戻ってきた。
「やっと戻ってこれたのだ~!」
「やったね~。アライさ~ん。」
「特に異常は無かったのです。」
「この辺りは安全なのです。」
「あー。良い絵が描けたよ。」
アライグマ、フェネック、アフリカオオコノハズク、ワシミミズク、タイリクオオカミが口々にそう言い かばんの元へと向かう。
「要件は終わったのですか。」
アフリカオオコノハズクが、真っ先にかばんにそう質問をした。
「ええ。完璧に終わりました。」
かばんはそう応えると後ろを向いて歩き始めた。
「みなさん、付いてきて下さい。」
「うわああああああ! 何なのだこれはあああああ!」
その部屋に入り、アライグマが一番にそんな声を上げた。
「すごいのです。木材の切れ目が全て一定なのです。」
「前とは全然雰囲気が違うな。」
タイリクオオカミは先程来たときにスケッチしたものと、現在の実物を見比べて言った。
「ここはアリツカゲラさんの経営していたロッジの種類の中の一つらしいです。」
かばんがそんな簡単な説明を終えると、アライグマがロッジを見ながら言った。
「 じゃあ、このロッジのけーえーしゃは誰なのだー?」
かばんがそんなアライグマの疑問に答える。
「 ああ、そういえば決めてませんでしたね。」
かばんはそう答えると、ホホジロザメへと目を向けた。
「……え。え、ええっ!?」
ホホジロザメが戸惑い、そんな声を出す。
「お願いしますホホジロザメさん! フレンズが泊まる度に、ジャパリまんを貰えますから!」
かばんのそんな訴えかけに、ホホジロザメはじゅるり、と一度舌なめずりをして、その訴えかけに答えた。
「……なるほど。……まあ、それだったら悪くないかもな。」
そんなホホジロザメを見てかばんはまた口を開いた。
「あ、でも、一人のフレンズが一回泊まるのにつき、ジャパリまんは一つくらいにしておいてくださいね。」
「分かったよ。」
ホホジロザメのその返事を聞きかばんはコクリと頷いて言った。
「それじゃあ、ロッジの営業再開……? ですね!」
かばんがそんな事を言うと、ぞろぞろと9人がロッジの中へと入って行った。
「早く料理を食わせるのです。」
「腹ペコなのです。」
二人がフォークとスプーンを両手に持ちながら、かばんにそう料理を催促した。
「もー。ちょっと待って下さいよ。博士さん、助手さん。」
ロッジ内に、美味しそうな料理の匂いが充満する。
その匂いを嗅いだフレンズ達が、野に住む獣が獲物を捉えるかのように、ロッジの中でも、ロッジ外からも、続々とその場で様子を見ていた。
……そんなこんなであっと言う間に夕食が終わり、かばんはキョウシュウで泊まった時と同じような雰囲気の部屋を選び。
明日は何があるのだろうと 期待に胸を膨らませながら、ベッドの、サーバルの隣で、深い眠りについたのだった。
ざわざわと、風によって木々がざわめき、そのざわめきがよりかばんの眠りを深い物へと変えて行った。
【オープニング】
翌朝。
「……ふああ。」
かばんはサーバルの横で目覚めた。
なぜか、ベッドから転げ落ちていたのは言うほどでもない出来事ではある。
「うーん。いたた……。」
そんな声を出し、かばんは起き上がった。
「ちょっと、サーバルちゃん……耳、噛まないでよ……。」
甘噛みなら良いのだが、少し強い。
そんなサーバルの肩を、かばんはポンポンと片手で優しく叩いた。
「うみゃ……。かばんちゃん……。」
サーバルがそんな声を、目を擦りながら出した。
「サーバルちゃん、噛まないで……。」
「……! か、かばんちゃん、ごめんね!」
サーバルがその言葉の意味に気付いてそう言い、すぐさまかばんにほんの少し刺さっている歯をそっと抜き、かばんから少し離れた。
「痛くない!?」
サーバルはかばんにそう聞いた。
「すこーし、痛かったかな。」
かばんはサーバルの問い掛けにそう答えた。
「ご、ごめんね! いま、かばんちゃんがあの黒セルリアンに食べられちゃった時の夢を見ちゃって……。」
かばんはそう言って泣き出したサーバルに、こう声掛けた。
「……大丈夫。大丈夫だから。」
……思い出す悪夢。
その夢は本当に《《あった》》ことなのか、これから《《ある》》ことなのか。
またセルリアンに補食されてしまう……その可能性は0%ではない。
それに、通常のセルリアン、ボクの身体すら残さず食べてしまう、そんなセルリアンがでても、おかしい事は何一つ無い。
いつだって危険はどこかに潜んでるんだから、気をつけよう。
……サーバルちゃんのためにも。
―――――――――――――――――
の の
の の
の の タイリク予告 の の
の の
の の
―――――――――――――――――
どうも。タイリクオオカミだ。
今期では私が次回予告を担当させてもらう。
今回、予習するキーワードは……「レストラン」。
ご飯や、料理等を食べる場所だな。
私も、私が描いた漫画の(名探偵ギロギロの)作中で何度か描いた事があるから知っている。
まあ、色々な種類があるな。
ファミレス、高級レストラン……良く知らんが、その他にも結構沢山ある。
まあ、私はどのレストランであっても、そこで食べれる物が美味しくて、毒などが無く、安全でさえあればいいがな。
……さてと。
次回、「れすとらん」!
次回も是非見てくれよ。
きゅうしゅうちほー続編を彷彿とさせる雰囲気がよくでている作品ですのだ

ボリュームがメガ盛りでいっぺんでは読み切れないほどの量ですのだ!!
印象に残ったシーンの感想画ですのだ
カバンたち一行に向けて突然シャウトするホホジロザメ
>> 3
1話の時点で11000文字あります
雑誌によくあるロングインタビューを軽く超えているのだ!
第2話「れすとらん」
「フレンズの皆さん。お早う御座います。今日は、とても良い天気ですね。」
そんな明るく、はっきりとした、すき通ったような声――ミライの声だ――がパーク中に響き渡り、それと同時に、夜行性ではないフレンズたちが身支度をし始め、それぞれの場所へ向かう。
街中で仲間との会話を楽しむフレンズ達も居れば、一人で黙々と、勉強に励み続けるフレンズも居る――まさに十人十色。
それぞれがそれぞれ、お互いの特性を理解しあって、寄りそう。
のけものは、本当に一匹もいない。
「そんなあの頃が、今まで生きてきた中で一番幸せだった」と、そのフレンズは、青く澄み渡る空を見つめながら、その光景を脳内に浮かべながら思った。
「さあ……行きますか。」
そのフレンズはそう言った。
そしてゆっくりと、かつ静かに、その場所へ向かって、歩き出した。
【オープニング】
広大に広がる花畑の中を、1台の“バス"が走る。その“バス"はボディが黄色く、その上にはこげ茶色の水玉模様がまるで重なり合ったり、重なり合わなかったり、さらに、そのバスの先頭につく猫のような耳が、バスに1つのデザインを見出だしていた。
その中では、8人のフレンズと、1匹のラッキービーストが乗っていた。
「それにしても、さっきは大変でしたね。」
かばんが、他の7人のフレンズに語りかけるように言う。
――時間は少し遡り。
朝。
かばんが目覚めると、外から騒がしい声が聞こえた。
かばんは窓の外を眺めた。
外には、8人のフレンズが話をしながら、座っている姿があった。
そんなフレンズ達を見たかばんが目を擦りながら、フロントへと向かう。
「オハヨウ。カバン。」
物陰から顔を出し、ラッキービーストはかばんにそう言った。
「あっ。ラッキーさん。おはようございます。」
かばんが寝ぼけながらそんな返事をすると、ラッキービーストが目を緑に光らせて言った。
「……カバン。ヤッテモライタイコトガアルンダ。」
「はい。」
かばんはラッキービーストの言葉に、そう答えた。
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「うんしょ、よいしょ!」
そんな声を出しながら、かばんを除いた、サーバル、アライグマ、フェネック、アフリカオオコノハズク、ワシミミズク、タイリクオオカミ……それと、ホホジロザメの8人が、船に改造されたジャパリバスを引き上げた。
「そのまま、こっちへ!」
ズシーン!
と、その重い音が辺りに鳴り響き、それが地に降ろされる。
「これをどうするのです?」
アフリカオオコノハズクがかばんに聞いた。
するとかばんは、ラッキービーストに目を向けて言った。
「えと……ラッキーさん。 これをどうすればいいんですか?」
するとラッキービーストは、無機質な声でかばんの問いに答えた。
「コレヲ、モトノ“バス”ニモドシテホシインダ。……タシカ、バスノウシロニタイヤガアッタハズダケド。」
かばんはラッキービーストの放った“たいや”という単語に疑問を浮かべ、ラッキービーストに問い返した。
「“たいや”……って、何ですか?」
かばんが言うと、ラッキービーストは目を緑に光らせ、壁に何かを映し出し、言った。
「マルクテシカククテ、アナガアイタ、コレノコトダヨ。」
その壁に映し出された、ラッキービーストがタイヤと呼んだ物。
それは、黒く、円い形をした図太い輪っかの中に、細長い楕円の穴がいくつか空いた、白い、鉄で作られた物が入れ込まれた大きな物だった。
かばんは、それに見覚えがあった。
「あ。これなら見た事あります。」
かばんはそう言って、バスの方を振り向き、運転席の後ろ側に近づく。
「これ……ですかね?」
かばんが言って、その物を指指す。
「コレダヨ、コレダヨ。」
ラッキービーストが、ピョンピョンと無邪気に跳ねながら言った。
「……良かった。」
かばんがそう言い、胸を撫で下ろす。
「それで、これを何に使うんでしょうか?」
かばんが聞くと、ラッキービーストは“たいや”の解説をし始めた。
「タイヤトイウノハ、ジャパリバスノヨウナクルマトヨバレルモノヲ、リクノウエデウゴカスタメニツクラレタモノナンダ。」
そんなラッキービーストの説明の一文を聞き、かばんは「ああ!」と言い、自らで考えた推測を言い出した。
「つまり、これをジャパリバスに付ければ陸でバスが動かせるようになるってことですね!」
「ソウダヨ、ソウダヨ。」
そんな言葉を発しながら、ピョンピョン、ピョンピョンと、ラッキービーストが跳ねる。
「……ア。」
跳ねていたラッキービーストがまるで何かを思い出したように突然止まり、また言い始めた。
「デモ、アトタイヤハイツツヒツヨウダネ。カバン、ホカニタイヤハナイカナ。」
かばんはラッキービーストの言葉に、こう答えた。
「……ありませんね……。」
そんなかばんの言葉に、ラッキービーストは言った。
「ジャア、ミンナニテツダッテモラオウカ。」
そしてかばんは、ラッキービーストのその言葉に、コクリと頷いた。
「っていうことで、みなさん、これと同じ物を見付けて下さい。」
かばんはそう言って、タイヤを指指した。
そんなかばんの言葉に、アフリカオオコノハズクと、ワシミミズクが答えた。
「何言ってるのですか?」
「それはそこの袋の中に入ってるのですよ。」
アフリカオオコノハズクの続けてワシミミズクはそう言うと、一つの袋を指指した。
かばんはそんなワシミミズクの言葉に、袋へ近付き、それを開けた――。
――そこには、タイヤが三つ入っていた。
「これをどこで?」
かばんはそう、ワシミミズクに問い掛けた。
「ここに来るちょっと前(※12.1話「ばすてき」参照。)に、アライグマとフェネックに探すよう、命令したのです。」
ワシミミズクがはそう答えた。
そしてアフリカオオコノハズクと共にこう続けて言った。
「「我々は島の長なので。」」
そんなハモりも他所に、アフリカオオコノハズクが続けて言った。
「それで、アライグマとフェネックの二人が見付けてきたタイヤを、我々がその袋に入れたのです。」
かばんはそのアフリカオオコノハズクの言葉を聞き、アライグマとフェネック二人の居る方向を向いて言った。
「そうですか。……ありがとうございます。アライグマさん、フェネックさん。」
そんなかばんの言葉に、躍起になったアライグマは心して答えた。
「どういたしましてなのだ!」
続けてフェネックも、淡々と述べた。
「私はアライさんと同じ事をしただけだよー。」
「わ、我々には感謝はないので……」
「博士さんも、助手さんも、ありがとうございます。」
少しだけ嫉妬したのか、アフリカオオコノハズクが嫉妬したような面持ちで続けたが、かばんはアフリカオオコノハズクの言葉を遮りながら、彼女と、ワシミミズクの居る方向を見て言った。
かばんからの言葉を受け取った後に、二人は頬を赤らめてタジタジとした。
「さあ、タイヤを着けましょう。」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
――とまあ、そんなこんなでバスにタイヤを着け終わった。
「ホホジロザメさん。手伝って下さって、どうもありがとうございました!」
かばんはバスの窓から、そんな言葉を発してホホジロザメにお辞儀をすると、彼女に向かって手を振った。
ホホジロザメも、そんなかばんに答えるように手を振った。
「……どう致しまして。」
――
――――
―――
「ツイタヨ。」
ラッキービーストがそんな言葉を発し、ブレーキを掛けた。
バスがゆっくりと速度を落とし、停車した。
かばんはバスが完全に停車したのを確認すると、バスから降り、その建物を見た。
「わあ!」
その建物を見て、かばんはそんな、歓喜の声を上げた。
かばんはその建物へ近付くと、ラッキービーストにこう聞いた。
「これは、なんて言う建物なんですか? ラッキーさん。」
そんなかばんの問いに、ラッキービーストはこう答えた。
「ココハレストラントイウタテモノデ、インショクテントヨバレルミセノヒトツナンダ。」
かばんはラッキービーストの言った“いんしょくてん”という言葉に疑問を持ち、ラッキービーストにこう問い掛けた。
「いんしょくてん……って、なんですか?」
ラッキービーストは、そんなかばんの問いにこう答えた。
「インショクテントイウノハ、ノミモノヤタベモノヲテイキョウスル、ミセノコトダヨ。」
「へえーっ。」
かばんはラッキービーストの言葉に頷きながら、そんな声を発した。
そして、こう続けた。
「あ、つまり、アルパカさんのジャパリカフェも飲食店ってことですか?」
そんなかばんの問いに、ラッキービーストは尾を揺らしながら答えた。
「ソウダヨ。」
かばんは、ラッキービーストのそんな答えを聞くと、ドアに手を掛けて、引いた。
「誰か、居ますかー?」
かばんはドアの横から顔を出しながらそう聞いた。
「はーい。」
そんなか細い声が返ってきた。
そんな中、かばんに他の7人のフレンズ達と出てきたサーバルが聞いた。
「どう? 誰かいた?」
「うん。でも……。」
サーバルの問いに、かばんはそう言ってその中を再び見た。
レストランの中。
……そこはまるで台風でも通ったかのように……、ぐちゃぐちゃになっていた。
キャベツはバラバラに飛び散り…….
ソースは、床にこぼれていた。
「なんですか? 何か用でもあるんですか?」
再び、奥からそんなだらけたような声が聞こえた。
そのフレンズは面倒臭そうに顔を上げた。
そして、どんどんシルエットが露になってきた――。
「用がないから帰ってくだ――……って、サーバルさん!?」
そのフレンズは、なぜかサーバルの顔を見て、彼女の名前を呼んだ。
「え……?」
サーバルは、そのフレンズが突然自分の名前を呼んで来た事に戸惑い、そんな声を漏らした。
「わ、私の事、知ってるの!?」
サーバルは自身の戸惑い、そして驚きをそんな言葉にして、そのフレンズにぶつけた。
「はい。知ってますよ。姿も、声も、表情だって。」
そのフレンズはサーバルの問いに、そう答えた。
そして、こう続けた。
「もしかして……、忘れ…ちゃいましたか? 菜々さんのことも、他の皆のことも……。」
そのフレンズはそう、悲しげに言った。
「え? 忘れたって……。それに、菜々さんって、誰の事?」
サーバルは彼女にそう聞いた。
そのフレンズはそんなサーバルの言葉に、眉を八の字にして言った。
「いえ、もう良いんです。今の話は……、忘れて下さい。」
そんな二人の会話。
かばんはこっそりと、サーバルに聞いた。
「知ってるフレンズさんなの?」
サーバルはかばんのそんな問いかけに、かばんのように小さな声で答えた。
「ううん。まったく知らない子。」
かばんはサーバルの言葉を聞くと、そのフレンズに、敢えてその話題には触れないで、こう問いかけた。
「あの……。ところであなたは、何のフレンズなんですか?」
かばんのそんな問いかけ。
その問いかけに、そのフレンズはかばんへと目を向けて言った。
「……ああ。 そういえば言うの、忘れてましたね。」
そして、こう続けた。
「私はコアラと言います。雑食です。あ、怪我とかしてたら、パップあげますよ。」
▼■■■■■▼ 双前歯目コアラ科コアラ属
■ ■ ■
■ ■ ■ コアラ
■ ■ ■
■■ ■ Phascoalerctos cinereuse
サーバルは、その名前に聞き覚えがあった。
だが、どうしても全て思い出せない。
そしてサーバルには、もう一つ気になる事があった。
「パップってなに!?」
そんな サーバルの唐突な質問に、コアラが嬉しそうに顔を上げた。
コアラさんって、けっこう表情がコロコロ変わりますね……。
かばんがそう思う最中、コアラはサーバルに、自身の腹部のポケットから、ジャパリまんが小さくなったようなものを取り出して、言った。
「これのことですよ。」
「なにそれなにそれ!」
サーバルが、コアラが取り出したそれを見つめながら聞いた。
コアラは目を輝かせながら言い始めた。
「それが実はですね! 私の……。」
コアラがそこまで言った時、ラッキービーストがとても甲高く、大きな音を鳴らし始めた。
「ボスー!」
サーバルが、コアラの声が聞こえない、といったようなトーンで、ラッキービーストにそう言った。
ラッキービーストはその、甲高くて大きな音をピタリと止めると、サーバルの方を向き、こう言った。
「ヨノナカニハ、シラナクテイイコトモアルンダヨ。」
ラッキービーストのそんな言葉に、サーバルは落ち込み、ガックリと項垂れた。
そして、そんな落ち込むサーバルに、かばんはこんな言葉を掛けた。
「サーバルちゃん、諦めよう。」
かばんは再びコアラの方に振り向くと、彼女にこんな質問をした。
「あの、ところであなたは、何をしていたんですか?」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
横浜市立金沢動物園 あかざかおにいさん(かながわ)「えー。コアラはですねー。日中から良く木に登ってまして、ユーカリなどを食べてゆったりと過ごしている、とても可愛らしい動物ですね。ちなみにユーカリには毒があるんですが、コアラは体内でその毒をも無効化する事が出来るんですよ。そこがまあ、コアラの滅茶苦茶格好いい所なんですよね。あとはー、親のコアラはお腹の袋に子供を入れて、守ったりしてますね。まあこれは他の動物にも同じようなのがいるんですけどね。」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「ところであなたは、何をしていたんですか?」
かばんは彼女にそう聞いた。
彼女はそんなかばんの質問に答えた。
「あの、ここで店の営業をするために、料理を作ろうとしてたんですけど……。」
彼女の答えに、かばんは再度聞き返しす。
「それで、どうしたんですか?」
かばんが聞くと、彼女は少し眉を潜めながら言った。
「何回やっても失敗しちゃって……。文字も読めないし……。」
かばんは彼女のその言葉を聞くと、ニコリと笑みを浮かべながら言った。
「なら、ボクが料理の作り方を教えてあげますよ。」
「本当ですか!?」
コアラはかばんの言葉に、嬉しそうに笑いながらそんな声を上げた。
かばんはそんなコアラを見ると、周りを見渡して彼女に聞いた。
「調理場はどこですか?」
コアラはそんなかばんの質問に答えた。
「あ、こっちです。」
それがある場所へと向かい、歩き出した。
コアラが、カウンターの横にある扉から入り、かばんもそれに付いていくように扉から入る。
かばんは扉を閉める前に後ろを振り向き、サーバル達に声を掛けた。
「皆さんは、あそこに座ってて下さい。」
このままでは料理がままならない。
かばんは今までの経験から、それが分かった。
何故分かるかって?
それは、アフリカオオコノハズクとワシミミズクの二人が、躊躇もなくだらだらと涎を垂らしているからだ。
かばんは扉を閉めると、調理場の中を見回した。
そこには、ほぼ全ての調理器具が揃っていた。
だが、火を着けるような物がない。
かばんはその事に気付き、コアラに聞いた。
「あの、火を着けるようなものって、どこにあるんですか?」
コアラはそんなかばんの問いに、眉を八の字にして答えた。
「それが……。いくら探しても、見つからないんですよね……。」
すると、かばんの横にいたラッキービーストが、それの方向を見ながら、彼女達に言った。
「コレダヨ。コレダヨ。」
かばんはラッキービーストの向いている方向を見て、こんな声を上げた。
「これは……?」
それは、一見ただの真っ黒な四角い箱。
しかし真上から見ると、白い輪が二つ描かれ、その一方には「IH」という文字が書かれていた。
さらに、その輪の手前には、ボタンや時間などが設定できるパネルが着いていた。
かばんがそれを見つめていると、横にいたラッキービーストが言った。
「コレガ、ヒノカワリニナルヨ。」
「え……?」
予想外のラッキービーストの発言に、かばんは驚き、声を漏らした。
「ど、どうやって、使うんですか?」
たどたどしく質問を返すかばんに、ラッキービーストはいつも通りの淡々とした声で返す。
「モジヲミレバ、ダイタイワカルデショ。」
そんなラッキービーストの言葉に一度冷静になったかばんは、再びそれをしっかり見ると、頷いてコアラに聞いた。
「レシピの本を見せて下さい。」
かばんの言葉に、コアラはレシピ本を差し出した。
まず、一ページ目を開いた。
そこには、料理の基礎、厚焼き卵のレシピが載っていた。
かばんがフライパンの中心が輪の中心に来るように置き、サラダ油を垂らした。
「玉子、ありますか?」
かばんがコアラに聞いた。
コアラは彼女の言葉に、卵一ダースを手渡した。
手際よく、的確にかばんが玉子の殻を割り、ボウルへ中身を流し込む。
そんな作業を終えると、かばんはボウルへ入れた玉子に調味料を加え、味付けをした。
そして、その内のほんの少しを指にとって舐め、その味によって健康に支障をきたさないか、美味しいと感じられるような味付けであるかなどを確認した。
……味付けは完璧だった。
かばんはフライパンの底面にサラダ油が均等に行き渡るように、フライパンを何度か小さく傾けた。
そしてかばんは、割った卵をフライパンへと流し込んだ。
流し込んだ瞬間、「ジュー。」そんな気持ちの良い音がして、調理場に玉子の焼ける、とても良い匂いが広がった。
ある程度焼けたことを見兼ね、かばんはまだ生の部分が薄く残っている表面と、その裏側をくっつけるように、ヘラを器用に使って巻いた。
そして完全にその部分がくっついたことを確認すると、急いでそれをフライパンからまな板へと移し、包丁で一口分に切った。
それを切り終えると、かばんはそれを皿へ移した。
「次は……サラダですね。」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「これで、この本にある料理を殆ど全て作り終わりました。」
かばんがそう言って、テーブルの上に手のひらを向けた。
コアラがノートの上に、必死になりながら作り方を絵にして夢中で描いている中、その場にいたフレンズは涎を垂らしながら、テーブルに広がる魅惑の空間に目を向けていた。
「なんなの? このすっごく良い匂い!」
「はやく食べたいのだ!」
「ダメだよー。アライさーん。」
「食欲がそそられるのです。」
サーバル、アライグマ、フェネック、アフリカオオコノハズクのそんな声が飛び交う。
「いいねえ。マンガに使える。」
タイリクオオカミが冷静そうにそんなことを口走っているが、鼻腔をくすぐられ、目の前の料理に対する欲求は、抑え切れない位高まっているに違いない。
その証拠に、喋る時、口を開ける度に、アフリカオオコノハズクや、ワシミミズクと同じ位の、とてつもない量の涎が流れ出ている。
「ねえ、かばんちゃん! これ食べてもいい!?」
サーバルがそう言いながら、一つの料理……“はんばーぐ”を指指す。
かばんはサーバルのそんな問いに答えた。
「もうちょっと待っててね。」
そしてこう続けた。
「……そろそろ出来たかな?」
かばんはそう言うと、フライパンの蓋を開けた。
そしてそこにあったものを見た。
「……よし。」
かばんはそう言うと、それを皿へ移した。
そしてその皿をサーバル達の群がるテーブルへと置く。
かばんはその料理を、ナイフとフォークを巧みに使って切った。
中から、たっぷりの肉汁が飛び出す。
……これはステーキだ。
「みなさん、もう食べてもいいですよ。」
かばんは言った。
そしてだらだらと涎を垂らすサーバル達を見て続ける。
「……でも、食べ過ぎないようにしてくださいね。」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「今日は、本ッ当にありがとうございました!」
コアラがかばんに、そう言って頭を下げた。
「いえいえ、そんな。お礼を言うのはボクの方ですよ。」
かばんはコアラに言った。
「え?」
コアラはそんな疑念の声を上げた。
かばんはコアラが漏らした疑念の声に答えた。
「だって、コアラさんと会わないと、ボク、カレー以外の料理の作り方を知る事なんてなかったでしょうし。」
コアラはかばんのそんな言葉に何故か恥ずかしさを感じ、目線を左下へと向けた。
そんなコアラの行動を見ながら、かばんは続けて言った。
「レストラン、頑張って下さいね。」
コアラはそんなかばんの言葉を聞き、顔を見上げた。
かばんはそんなコアラに、優しく笑い掛けた。
コアラはかばんの笑顔に圧倒され、思わず言った。
「は……はいっ! 頑張ります!」
そんなコアラの言葉を聞き届け、かばんは言った。
「じゃあ。……ほら、皆さんも。」
かばんのそんな声に押され、他のフレンズ達も、「さようなら」と口々に言った。
かばん達は店から出ると、バスへと乗り込んだ。
コアラも店から出て、彼女らに手を振った。
かばんはそんな彼女を見付けると、バスから身を乗り出しながら手を振った。
「それでは、またいつか!」
「次に来たときは、いっぱい料理、振る舞ってあげますね!」
彼女達がそんな会話を交わしたのち、バスは発進した。
……だが、かばんは未だに気になっていた。
コアラの、最初のサーバルに対する態度に。
“サーバルさん!?”
……まるで、数年振りに会ったような声。
“覚えていますよ。姿も、声も、表情だって。”
とても、切ない声。
だが、サーバルは全く、彼女の事を覚えていない。
“ううん。全く知らない子。”
これから言うに……。
……サーバルちゃんは……。
……コアラさんは……。
そして、キョウシュウエリアで度々聞こえた、「人類滅亡」。
ミライさんの記録からしても……。
これは、なにか関係があるのかな……。
ジャパリパークって……。
……一体……?
「もしかして……。」
かばんは勘づいた。
彼女の声にサーバルは気付き、こう聞いた。
「どうしたの? かばんちゃん?」
かばんはサーバルのそんな問い掛けに、俯きながらこう答えた。
「ううん……。なんでも……ないよ……。」
「かばんちゃん、変だよ? 何か変な物でも食べた?」
サーバルはかばんにそう聞いた。
かばんは彼女の質問に、少しだけ笑みを浮かべて答えた。
「そうかも知れないね。」
かばんは、自分の推測……その内容を、絶対に信じたくはなかった。
でも、もしこの推測が本当の答えなのだとしたら――
【エンディング】
バスの中、運転をしながらラッキービーストが声を上げた。
「今日はレストランにやって来ました! 店内に入る前から、料理の良い香りが広がって……。ジュルッ」
ラッキービーストが映す映像の中では、ミライがそう言いながらよだれを垂らしているのが伺える。
「さあ、入りましょうか!」
ミライは、よだれを片手で拭いながら、もう片方の手で扉を開けた。
ミライが席に座った。
すると、横に居た1人のフレンズが、そんなミライを見て声を上げた。
「ミ、ミライさんじゃないですか!?」
そんな声を発したのは、映像から見るに先程のコアラだった。
そしてその前には、ミライが立っている。
「無事だったんですね!」
映像の中で、コアラが、彼女……ミライに言った。
「ええ。」
彼女は答えた。
「あれ? ミライさん、サーバルさんはどうしたんですか?」
映像で、コアラがそう聞いた。
だが、ミライは何も答えなかった。
「……ミライさん?」
コアラは、彼女の顔を見ようと覗きこみながら、そんな事を言い――
そこで、映像はプツリと切れた。
そんな映像を見たかばんは、こんな声を上げた。
「ラッキーさん……今のって……?」
ラッキービーストはそんなかばんの質問に、何一つ答えようとはしなかった。
……バスの中に、これまでにない静寂が訪れた。
――――――――――――――――
の の
の の
の の タイリク予告 の の
の の
の の
――――――――――――――――
どうも。
タイリクオオカミだ。
今回は羊について予習しておこう。
羊は、鯨偶蹄目ウシ科ヤギ亜科の動物であり、その体は羊毛と呼ばれる毛で包まれている。
ヤギ亜科……だから、もしアミメキリンが、「あなたは、ヤギね!」と言っても、決して間違ってるとは言えないな。
さて……。
次回、「おかちほー」。
それじゃあ、この言葉で締めよう。
「あなたは、ヤギね!」
あ、あははっ。
……言ってみたものの、あまり似てなくて恥ずかしい……。///
じ、次回も見るんだぞっ!///
じゃあなっ!///
れすとらんでのコアラの謎の料理!
そしてサーバルの世代交代の謎がチラリ
あと誰かの卵・・・
※ハンバーグは謎肉なので問題ないです
※卵は無精卵です
安心安全の食べ物ですのだ