⬆️こちらは1敗同士のサバイバルマッチ 画面手前=小林暖希くんVS中沢拓也くん 画面向側=山口未来くんVS宮下真輝くん
今回の代表となった1年生は4名であり その内の2名は中信地区の選手でした
松本美須々ケ丘からは準優勝を果たした 藤牧寛之さん以来14年振りの地区代表 それが山口くん。石川県から越してきた 学生ホープで高校選手権では男子個人で 県4位。更にアマ竜王戦では現役の 準・長野県アマ名人を倒す殊勲の星を 挙げた松本支部期待のホープであります
一方の中沢くんも人一倍の熱心さで 着々と力を伸ばしてきた塩尻支部期待の 学生強豪。進学先に松本第一を選んだ その理由は勉強も将棋も懸命に頑張る為と 私(丸山)に想像させる程の頑張り屋です
残念ながら2人とも今回は未勝利に 終わった両雄ですが彼等の戦いは 始まったばかり、これからが本番です 積極的に遠征に出向いて研鑽を重ねる 中沢くんと山口くん。その努力は 必ず報われる事になるでしょう。
⬆️真剣な眼差しで対局を見つめる観戦者たち 右の片隅では長野日大の高橋一愛くんが 多分ライバルで友人である酒井くんの将棋に 注目していたのでしょう。その酒井くん こちらも2連勝の一抜け通過を果たします
やや真ん中辺りに写る北原昭さん。こちらは 間違いなく愛弟子・中畑くんの戦いを 見守っておりました。
⬆️ 画像1枚目・VS小林暖希戦 画像2枚目・VS桑原大知戦
開幕戦の相手は中学時代からの宿敵である 小林くん。正直な所、これまでは苦戦した 印象が強かったのですが今回は堂々たる勝利 次の相手の桑原くんには前回の対決で敗れて 予選敗退に追いやられた苦い経験があったの ですが、今回は見事に雪辱。
やはり奥村龍馬さんを倒した事が大きな 自信となったのでしょうか?アマ竜王戦の 充実ぶりを再現した中畑くんが1位通過 優勝争いの主役になる予感が高まりました
いざ開戦!2024長野県高校竜王戦スタート!
そして開始早々、目覚ましい頑張りを見せた その人は、やはりと言っても良いでしょう 2枚の画像の右側に座る準・長野県アマ竜王 伊那北のエースでもある中畑和将くんでした
①での語りは以上です 本格的な回顧は②からがスタートです
⬆️リーグ2組の選手たち (画面1枚目) 左側=酒井悠安くん(屋代) 右側=宮下真輝くん(伊那北) (画面2枚目) 左側=斎木温彦くん(佐久長聖) 右側=山口未来くん(松本美須々ケ丘)
連覇を目指す長野県アマ棋王の酒井くん 中学団体戦で活躍した伊那北の星・宮下くん 母校を県高校団体戦準優勝に導いた斎木くん 高校選手権4強・元は北陸の俊英山口くん
こちらも一筋縄では行かない強者ばかりです
⬆️リーグ1組の選手たち (画面1枚目) 左側=小林暖希くん(長野高専) 右側=中畑和将くん(伊那北) (画面2枚目) 左側=桑原大知くん(県立長野) 右側=中沢拓也くん(松本第一)
県高校3冠を目指す小林くん 奥村龍馬さんを倒し準竜王となった中畑くん 前回準優勝の桑原くん 塩尻支部期待の星・初出場の中沢くん
そうそうたるメンバーが集いました
⬆️まあざっと、こんな感じです また繰り返し説明したいと思います。
厳かな空気の中、開会式が進行しています 2ヶ月前のアマ竜王戦では自分もここに座り 話を聞いていたのかと思うと感慨深いです
その日が再び、しかもこれから僅か1月後に 訪れる事になるとは、この時全く想像できず (・・;)
それはさておき今回は簡単な選手紹介にて Prologを終わらせたいと思います
・少なくとも将棋の部でハンデ戦は有りません ・最寄り駅は南松本駅です
皆様ふるって御参加ください(^-^ゞ
また葉書にて中信予選の要項が届きましたので その画像も⬇️に掲載します。注意点は・・・
以上で2024長野県アマ竜王戦の回顧を 終わりにしたいと思います。
今回は私・丸山も参加したのですが 安曇野市が誕生して以来、竜王戦の県大会で 勝った事のある安曇野市民は、まだいないと 思います。まだ南安曇郡と呼ばれた時に 前述の高木さんと私の師匠・内川新一さんの 準優勝がありましたが、いずれも平成初期の 一発トーナメント制の時の話です。最近は 私(丸山)が中南信予選の最北端出場選手 そんなケースもザラな状態。それを打破する 為に今以上に私自身が頑張って安曇野棋界の 再興の先駆けになりたいと思います
最後に私以外の7人の選手の健闘を称え💦 運営スタッフの方々と最後まで鑑賞なされた 閲覧者の方々に感謝の意を表面しながら この回顧録を終了したいと思います
最後まで、お付き合い下さり 有難うございました (完)
⬆️準優勝の中畑和将さん
現役高校生が長野県アマ竜王になった例は 私の記憶では平成元年の伝田芳裕さんと 平成21年の藤居賢さんの2人だったと 思います。だとしたら彼が優勝したら 15年振り3人目でしたが・・・
しかし現役高校生の準優勝も素晴らしい 私の知る限り、その例は平成3年の 高木信吉さんのみ。だとしたら 36年振りの快挙で恐らく歴代2番目か 3番目に若い準優勝者となります
因みに最年少の準優勝者は平成4年の 徳竹元気さん。何と中学1年生で それを成し遂げました。 現在の長野県アマ名人・岡村奏汰さんと 僅か1歳年上なだけ。これも凄過ぎですね
それはともかく中畑さんの頑張りは 本当に素晴らしかった。奥村戦で 見せた積極果敢な攻勢&劇的な捨駒で 決着をつけた的確な読みは見事でした
しかし中畑さんの戦いには続きがあります この2ヶ月後に行われる予定であり 次回の回顧録で振り返る予定でもある 長野県高校竜王戦です 自身と母校・伊那北高校の面目をかけた 恐らく彼にとって今年最後の戦いに なるかもしれない大勝負。どんな戦いを 見せてくれるのか今から楽しみであります
⬆️優勝した田中博己さん 令和元年を最後に長野県を去った田中さん それから数年の時を経て令和5年の秋に 戻ってきました。棋王戦、朝日戦では 不調をかこっていましたが3月の支部名人戦 に続いて、この竜王戦も制して県の2冠王に
復活どころか更にパワーアップしている様に 感じる次第であります。この4ヶ月後の アマ名人戦こそ優勝を逃しましたが秋にまた 快進撃を重ねて3冠以上そして全国大会での 活躍・躍進を期待したいと思います
しかし中畑さんも懸命に追撃します 飛角交換の後88飛と打ち下ろし55銀や 65桂と連動して上下挟撃体制を築きます
だが田中さんの攻めが的確に急所を突きます 2度に渡る手筋の歩打ちと王手の香打ち 小駒を有効に駆使して5枚の金銀を配置する 中畑さんの堅陣を切り崩すと最後の寄せも 鮮やかで不動駒の29桂や19香までもが 即詰みに貢献します。詰み上がりの段階で 田中さんの駒台に残った駒は歩4枚のみ まさに「らしい」勝ち方で優勝を決めた 田中さんが早くも2冠王に輝いたのでした
次回⑤のエピローグで完結いたします
しかし田中さんの61飛~75角の連続王手が 実に味のある攻防打となり攻めては挟撃形 守っては強力な助っ人に。2台の大砲を 効率良く運用する辺り流石は田中さんです 更に23と金と迫って28の飛車までフル稼動 ここでは田中さんペースだと思いました
しかしこれによって歩を都合6枚を駒台に 乗せた中畑さんの反撃も迫力満点。 田中さんの銀を打ち歩詰めに討ち取ると 攻防打86角に対しては取れた筈の銀を 取らず、その銀で敢えて自分の飛車を 取らせる間に角交換から玉頭攻めを強行 金を剥がされた田中さんの王様が67の 地点で孤立無援となったかに見えました
その後ジワッと端歩を伸ばした田中さん 中畑さんの8筋への継ぎ歩攻めを冷静に 対処した後すぐに端攻めを敢行。5筋に アヤをつけつつ香を吊り上げ12歩と垂らし 44角の攻防打には53歩と打ち角を反らして と金を製造。これが13に居た香を取りながら 23と金と寄る手を見せる厳しい攻めでした
⬆️決勝戦・田中博己さんVS中畑和将さん
先手番を握った田中さんが矢倉を目指し 後手の中畑さんは雁木で対抗。 田中さん、あと一手で片矢倉完成でしたが 中畑さんの雁木が盛り上がる直前で 角を交換、同時に歩を2枚駒台に乗せます
田中さんの9年振り3度目の優勝か 高校生としては多分4人目の決勝進出者かと 思うが史上3人目の高校生の長野県竜王を 中畑さんが掴むのか?
それは④で語る事で完結したいと思います
⬆️3位の表彰を受ける奥村さん
王者らしい堂々たる戦いを見せてくれた 奥村さん。しかし無念の思いで一杯の筈です 若手が沢山台頭してきましたが、まだまだ 奥村さん黄金時代は続かなければと思います そして彼の時代は続きます。 今に必ず、それを証明してくれるでしょう
準決勝の戦いは終わりました 決勝戦の組み合わせは⬇️の通り
⬆️感想戦も熱がこもっていました 多分最後の土壇場の場面の検討でしょう 17歩成の王手に対し37玉に代えて39玉なら どうなっていたか?ハッキリ言って 私(丸山)では読みきれません 総手数こそ84手と短かったですが 劇烈な攻め合い&劇的な結末での大殊勲 両雄が力を出し切った名勝負でした
⬆️は17歩成の王手を37玉とかわした場面 ここで中畑さん鮮やかな決め手を指して 奥村さんから殊勲の大金星を掴みました 皆様も是非考えて見て下さい。
正解手は後日④にて
⬆️ここから奥村さんは5分考えた末に 51角成~43銀成と物凄い強攻策を敢行 更に飛成の王手を受けた53歩合にも 同桂成~おかわりの45桂打。何とも凄まじい 特攻でした。対して7分考えて銀を見捨てて 32玉の早逃げした後、16歩と香を取って 奥村玉に迫る中畑さん。8分使って詰めろを かけた奥村さん。いよいよ大詰めを迎えます
⬆️準決勝・中畑和将さんVS奥村龍馬さん 長野県の最高峰に高校生が挑む図式
戦型は先手番を握った奥村さんの四間飛車に 中畑さんはエルモ囲いを用いて急戦に
竜を作って端に手をつけた中畑さんの方が 模様が良さそうに見えましたが6分考えて 馬を作り中央から圧をかける奥村さんの 攻めも相当に厳しく 結局⬇️のような激しい戦いとなりました
⬆️こちらは1敗同士のサバイバルマッチ
画面手前=小林暖希くんVS中沢拓也くん
画面向側=山口未来くんVS宮下真輝くん
今回の代表となった1年生は4名であり
その内の2名は中信地区の選手でした
松本美須々ケ丘からは準優勝を果たした
藤牧寛之さん以来14年振りの地区代表
それが山口くん。石川県から越してきた
学生ホープで高校選手権では男子個人で
県4位。更にアマ竜王戦では現役の
準・長野県アマ名人を倒す殊勲の星を
挙げた松本支部期待のホープであります
一方の中沢くんも人一倍の熱心さで
着々と力を伸ばしてきた塩尻支部期待の
学生強豪。進学先に松本第一を選んだ
その理由は勉強も将棋も懸命に頑張る為と
私(丸山)に想像させる程の頑張り屋です
残念ながら2人とも今回は未勝利に
終わった両雄ですが彼等の戦いは
始まったばかり、これからが本番です
積極的に遠征に出向いて研鑽を重ねる
中沢くんと山口くん。その努力は
必ず報われる事になるでしょう。
⬆️真剣な眼差しで対局を見つめる観戦者たち
右の片隅では長野日大の高橋一愛くんが
多分ライバルで友人である酒井くんの将棋に
注目していたのでしょう。その酒井くん
こちらも2連勝の一抜け通過を果たします
やや真ん中辺りに写る北原昭さん。こちらは
間違いなく愛弟子・中畑くんの戦いを
見守っておりました。
⬆️
画像1枚目・VS小林暖希戦
画像2枚目・VS桑原大知戦
開幕戦の相手は中学時代からの宿敵である
小林くん。正直な所、これまでは苦戦した
印象が強かったのですが今回は堂々たる勝利
次の相手の桑原くんには前回の対決で敗れて
予選敗退に追いやられた苦い経験があったの
ですが、今回は見事に雪辱。
やはり奥村龍馬さんを倒した事が大きな
自信となったのでしょうか?アマ竜王戦の
充実ぶりを再現した中畑くんが1位通過
優勝争いの主役になる予感が高まりました
いざ開戦!2024長野県高校竜王戦スタート!
そして開始早々、目覚ましい頑張りを見せた
その人は、やはりと言っても良いでしょう
2枚の画像の右側に座る準・長野県アマ竜王
伊那北のエースでもある中畑和将くんでした
①での語りは以上です
本格的な回顧は②からがスタートです
⬆️リーグ2組の選手たち
(画面1枚目)
左側=酒井悠安くん(屋代)
右側=宮下真輝くん(伊那北)
(画面2枚目)
左側=斎木温彦くん(佐久長聖)
右側=山口未来くん(松本美須々ケ丘)
連覇を目指す長野県アマ棋王の酒井くん
中学団体戦で活躍した伊那北の星・宮下くん
母校を県高校団体戦準優勝に導いた斎木くん
高校選手権4強・元は北陸の俊英山口くん
こちらも一筋縄では行かない強者ばかりです
⬆️リーグ1組の選手たち
(画面1枚目)
左側=小林暖希くん(長野高専)
右側=中畑和将くん(伊那北)
(画面2枚目)
左側=桑原大知くん(県立長野)
右側=中沢拓也くん(松本第一)
県高校3冠を目指す小林くん
奥村龍馬さんを倒し準竜王となった中畑くん
前回準優勝の桑原くん
塩尻支部期待の星・初出場の中沢くん
そうそうたるメンバーが集いました
⬆️まあざっと、こんな感じです
また繰り返し説明したいと思います。
厳かな空気の中、開会式が進行しています
2ヶ月前のアマ竜王戦では自分もここに座り
話を聞いていたのかと思うと感慨深いです
その日が再び、しかもこれから僅か1月後に
訪れる事になるとは、この時全く想像できず
(・・;)
それはさておき今回は簡単な選手紹介にて
Prologを終わらせたいと思います
・少なくとも将棋の部でハンデ戦は有りません
・最寄り駅は南松本駅です
皆様ふるって御参加ください(^-^ゞ
また葉書にて中信予選の要項が届きましたので
その画像も⬇️に掲載します。注意点は・・・
以上で2024長野県アマ竜王戦の回顧を
終わりにしたいと思います。
今回は私・丸山も参加したのですが
安曇野市が誕生して以来、竜王戦の県大会で
勝った事のある安曇野市民は、まだいないと
思います。まだ南安曇郡と呼ばれた時に
前述の高木さんと私の師匠・内川新一さんの
準優勝がありましたが、いずれも平成初期の
一発トーナメント制の時の話です。最近は
私(丸山)が中南信予選の最北端出場選手
そんなケースもザラな状態。それを打破する
為に今以上に私自身が頑張って安曇野棋界の
再興の先駆けになりたいと思います
最後に私以外の7人の選手の健闘を称え💦
運営スタッフの方々と最後まで鑑賞なされた
閲覧者の方々に感謝の意を表面しながら
この回顧録を終了したいと思います
最後まで、お付き合い下さり
有難うございました
(完)
⬆️準優勝の中畑和将さん
現役高校生が長野県アマ竜王になった例は
私の記憶では平成元年の伝田芳裕さんと
平成21年の藤居賢さんの2人だったと
思います。だとしたら彼が優勝したら
15年振り3人目でしたが・・・
しかし現役高校生の準優勝も素晴らしい
私の知る限り、その例は平成3年の
高木信吉さんのみ。だとしたら
36年振りの快挙で恐らく歴代2番目か
3番目に若い準優勝者となります
因みに最年少の準優勝者は平成4年の
徳竹元気さん。何と中学1年生で
それを成し遂げました。
現在の長野県アマ名人・岡村奏汰さんと
僅か1歳年上なだけ。これも凄過ぎですね
それはともかく中畑さんの頑張りは
本当に素晴らしかった。奥村戦で
見せた積極果敢な攻勢&劇的な捨駒で
決着をつけた的確な読みは見事でした
しかし中畑さんの戦いには続きがあります
この2ヶ月後に行われる予定であり
次回の回顧録で振り返る予定でもある
長野県高校竜王戦です
自身と母校・伊那北高校の面目をかけた
恐らく彼にとって今年最後の戦いに
なるかもしれない大勝負。どんな戦いを
見せてくれるのか今から楽しみであります
⬆️優勝した田中博己さん
令和元年を最後に長野県を去った田中さん
それから数年の時を経て令和5年の秋に
戻ってきました。棋王戦、朝日戦では
不調をかこっていましたが3月の支部名人戦
に続いて、この竜王戦も制して県の2冠王に
復活どころか更にパワーアップしている様に
感じる次第であります。この4ヶ月後の
アマ名人戦こそ優勝を逃しましたが秋にまた
快進撃を重ねて3冠以上そして全国大会での
活躍・躍進を期待したいと思います
しかし中畑さんも懸命に追撃します
飛角交換の後88飛と打ち下ろし55銀や
65桂と連動して上下挟撃体制を築きます
だが田中さんの攻めが的確に急所を突きます
2度に渡る手筋の歩打ちと王手の香打ち
小駒を有効に駆使して5枚の金銀を配置する
中畑さんの堅陣を切り崩すと最後の寄せも
鮮やかで不動駒の29桂や19香までもが
即詰みに貢献します。詰み上がりの段階で
田中さんの駒台に残った駒は歩4枚のみ
まさに「らしい」勝ち方で優勝を決めた
田中さんが早くも2冠王に輝いたのでした
次回⑤のエピローグで完結いたします
しかし田中さんの61飛~75角の連続王手が
実に味のある攻防打となり攻めては挟撃形
守っては強力な助っ人に。2台の大砲を
効率良く運用する辺り流石は田中さんです
更に23と金と迫って28の飛車までフル稼動
ここでは田中さんペースだと思いました
しかしこれによって歩を都合6枚を駒台に
乗せた中畑さんの反撃も迫力満点。
田中さんの銀を打ち歩詰めに討ち取ると
攻防打86角に対しては取れた筈の銀を
取らず、その銀で敢えて自分の飛車を
取らせる間に角交換から玉頭攻めを強行
金を剥がされた田中さんの王様が67の
地点で孤立無援となったかに見えました
その後ジワッと端歩を伸ばした田中さん
中畑さんの8筋への継ぎ歩攻めを冷静に
対処した後すぐに端攻めを敢行。5筋に
アヤをつけつつ香を吊り上げ12歩と垂らし
44角の攻防打には53歩と打ち角を反らして
と金を製造。これが13に居た香を取りながら
23と金と寄る手を見せる厳しい攻めでした
⬆️決勝戦・田中博己さんVS中畑和将さん
先手番を握った田中さんが矢倉を目指し
後手の中畑さんは雁木で対抗。
田中さん、あと一手で片矢倉完成でしたが
中畑さんの雁木が盛り上がる直前で
角を交換、同時に歩を2枚駒台に乗せます
田中さんの9年振り3度目の優勝か
高校生としては多分4人目の決勝進出者かと
思うが史上3人目の高校生の長野県竜王を
中畑さんが掴むのか?
それは④で語る事で完結したいと思います
⬆️3位の表彰を受ける奥村さん
王者らしい堂々たる戦いを見せてくれた
奥村さん。しかし無念の思いで一杯の筈です
若手が沢山台頭してきましたが、まだまだ
奥村さん黄金時代は続かなければと思います
そして彼の時代は続きます。
今に必ず、それを証明してくれるでしょう
準決勝の戦いは終わりました
決勝戦の組み合わせは⬇️の通り
⬆️感想戦も熱がこもっていました
多分最後の土壇場の場面の検討でしょう
17歩成の王手に対し37玉に代えて39玉なら
どうなっていたか?ハッキリ言って
私(丸山)では読みきれません
総手数こそ84手と短かったですが
劇烈な攻め合い&劇的な結末での大殊勲
両雄が力を出し切った名勝負でした
⬆️は17歩成の王手を37玉とかわした場面
ここで中畑さん鮮やかな決め手を指して
奥村さんから殊勲の大金星を掴みました
皆様も是非考えて見て下さい。
正解手は後日④にて
⬆️ここから奥村さんは5分考えた末に
51角成~43銀成と物凄い強攻策を敢行
更に飛成の王手を受けた53歩合にも
同桂成~おかわりの45桂打。何とも凄まじい
特攻でした。対して7分考えて銀を見捨てて
32玉の早逃げした後、16歩と香を取って
奥村玉に迫る中畑さん。8分使って詰めろを
かけた奥村さん。いよいよ大詰めを迎えます
⬆️準決勝・中畑和将さんVS奥村龍馬さん
長野県の最高峰に高校生が挑む図式
戦型は先手番を握った奥村さんの四間飛車に
中畑さんはエルモ囲いを用いて急戦に
竜を作って端に手をつけた中畑さんの方が
模様が良さそうに見えましたが6分考えて
馬を作り中央から圧をかける奥村さんの
攻めも相当に厳しく
結局⬇️のような激しい戦いとなりました