⑤での回顧は以上これまでです ⑥で振り返るは当然決勝戦
北アルプスor浅間山麓いずれの麓に 信州王将のタイトルが渡るのか? 出来れば大晦日か元旦の、どちらかに 書き綴りたいですね
⬆3位の表彰を受ける鈴木翼さん
今年は県大会優勝こそありませんでしたが それでも赤旗で準優勝、竜王戦そしてこの 信州王将戦でベスト4。多忙な日々の中 長野県屈指の強豪としての底力は充分に 披露されたと思います。来年も期待通り 多くの白星を積み重ね、タイトル奪還を 成し遂げるであろうと私は信じたいです
もう1人の3位・小林暖希さんは自宅が 長野市より更に遠い小布施町の為なのか 既に会場から姿を消していました。 今年唯一、奥村龍馬さんを倒した長野県の 選手であり県高校2冠王を経て高校選手権 全国8強である小林さん。来年まずは 全国高校新人戦で弾みをつけて更なる飛躍を 遂げて欲しいと強く願っています
⬆中原大介さんVS鈴木翼さん
実は中原さんに、この大会を紹介したのは 私・丸山。安曇野予選の1週間前の赤旗戦で 出会した際に彼に教えました。伝えた時期が 1週間前という事で少し遅かったかなと 後悔していましたが彼は前向きな姿勢で 出場を快諾してくれたのは勿怪の幸いでした
・・・と、その時は、そう思っていましたが (A^_^;
安曇野予選の当日、私・丸山は 別の意味で後悔し己の不幸を嘆く事に (>_<。)
安曇野予選の代表争いは 中原VS丸山の 結果が全てでした。 予選では開幕戦で私が三間穴熊を用いて 中原さんを倒したのですが結局1敗同士で 代表決定戦に。安曇野予選史上初めて途中で 会場を出払って玄関先のロビーでの対局と なった200手近い(←多分)大熱闘は 丸山に穴熊を許さなかった上にタイミング バッチリの勝負手からペースを掴んだ 中原さんが激勝。安曇野・大北地区併合 以降、大町市在住者として初の代表者が 誕生した瞬間でした。
その雪辱劇は本戦でも再現されます それがこの鈴木戦。丸山戦と同様予選で 敗れるも、この準決勝で見事リベンジ 強敵を倒した中原さんが生涯初の 県大会決勝進出を果たしました
⬆小林暖希さんVS相原瑞樹さん
長野高専のエース小林さんは勝てば準優勝した 昨年に続いて2年連続の決勝進出。対する 小諸東中の相原さんは県赤旗名人戦に続き 今年2度目の準決勝進出、勿論勝てば生涯初の 決勝進出となります。なお棋王戦でも対戦して おり、その時は小林さんが勝っています
抜群の安定感に攻めの厳しさを兼ね備えた両雄 試合は、かなりの長手順だったと思います 相原さんが入玉を果たしたにも関わらず全く 安心して見ていられません。そこが小林さんの 底力。混迷を極めた熱闘でしたが最後は 小林さんの堅陣を攻略した相原さんが激勝 中学2年生にして見事に長野県タイトル戦の ファイナリストとなりました
平成も折り返し点を過ぎた辺りから 更に模様が変わっていきます
3段階に渡った予選が2段階に変わり 県大会への出場者が4名から16名と 増加。4人一組4ブロックに分けての リーグ戦を行ない1位の4選手に よるトーナメント戦という形式に変わります
それから程なく3位決定戦が無くなり E級が小学生の部に変わり。棋譜の掲載が 信濃毎日新聞の夕刊から朝刊に以降 その棋譜の掲載もA級以外は決勝戦のみと 目まぐるしい変化がありました
令和2年の新型コロナウイルスの上陸に 伴い。県大会の出場枠は8名と半減 しましたが、令和6年には再び元の枠に 戻る可能性があるかもしれません。 当時の活力が戻ると同時に、中信在住者の 私としては地方の選手の方々が再び多く 参加して活躍する光景を目の当たりに したいと願うばかりです
そう思っていたら、我が郷安曇野近辺で その兆候が・・・
それについては⑤で語ります いよいよA級の回顧です
平成10年台に入り、大会形式の変革化が 活発になってきました。手始めは会場の変更
それまで信州会館で行われていた県大会の 会場を変更。代わりに選ばれた会場は 何と我が塩尻支部の広丘道場でした。この時 初めて主管支部となった塩尻支部の支部長は 初代支部長にして当時長野県将棋連合会の 副会長を務める馬場一行さんでした
アマ名人戦の中信予選の型式がトーナメント からリーグ戦に切り替わったのも塩尻支部が 初めて主管支部となった時、そして馬場支部長 時代の時でした。どんなプロセスを経たのかは分かりませんが、此れ等の行動は「馬場さんは積極的に改革のメスを入れる人」という印象を私・丸山の頭に焼き付けるには充分なエピソードでした
これ以降、県大会の会場は松本市や塩尻市の 公共施設での開催が定例化いたします
この3段階に隔てた予選は大体2週間ピッチ で行われていました
1次予選について、もう少し細かく説明を させていただきますが例えば中信予選の 場合ですが、こんな感じで分けられました
①松本予選(代表4名) 松本市・塩尻市・波田町・朝日村・山形村
②豊科予選(代表2名) 南安曇郡・東筑摩郡 (波田町、朝日村、山形村以外の 東筑摩郡の町や村)
③大北予選(代表1名)=大町市、北安曇郡
④木曽予選(代表1名)=木曽地域の町や村
今では将棋人口の減少化の為、①と④ ②と③が一緒になっていますが・・・
皆様ぜひ奮って御参加ください m(_ _)m
⬆画面上段 準優勝の林奎史郎さん
画面下段 優勝した岡村奏汰くんを交え記念撮影
以上です ④では閑話休題。長野県将棋選手権の 移り変わりを中信予選を主に私なりに 簡単に振り返りたいと思います
⬆B級の表彰式です 画面上段=3位の仁科拓人くん 画面下段=同じく武居正起さん
⬆最後はB級です
画面上段=林奎史郎さんVS武居正起さん
準決勝の戦いです。林さんは秋の北信越 大学大会で個人戦ベスト4、更に塩尻支部の 棋望会で2度優勝。12月には松本支部の 月例大会で準優勝と最近特に気合いが入って いるようです。一方の武居さんも今回は 特に気合いが入っていたのか初戦の岡村戦で 激闘を披露。この林戦も予断が許されない 熱戦だったようです。この2人には惜敗した ようですが斉木温彦くんや北村遼平さんと いった、イキの良い若手強豪を連破した その地力の高さは見事でした
画面中段=岡村奏汰くんVS仁科拓人くん
優勝した岡村くんですが仁科くんと2度 対決する事になり、かなりシンドイ思いを した筈です。その後の仁科くんは12月の 長野支部月例大会で全勝優勝。流石でした 来年は高校生、酒井悠安くんと共に屋代の 屋台骨を支えつつ激烈な覇権争いを展開 するかもしれません。注目しようと思います
画面下段右側=北村遼平さん 安曇野大会A級決勝戦にて撮影しました
林さん、武居さんに敗れ予選敗退した 北村さんでしたが、その後は安曇野明科に 遠征。そこで岡村くんを破り準優勝という 活躍を見せました。年齢も26~27歳と 若いだけ上に今年は名人戦・赤旗戦でも 南信代表となりました。徐々に長野県屈指の 強豪への仲間入りに近づいてきたようです
⬆は同じくC級3位の富田玲史さん (画面上段右側) 私・丸山が松本第2公民館教室を訪ねた時 最初に何局か指した相手が、この富田さん もうかれこれ10年前の話です。当時小学生の 彼は同年代の強豪・西田新さんと互角以上の 戦いを演じた事が強烈な印象を残しています 小学生団体戦で東日本大会を経験しています
しかし中学時代の途中から将棋大会から 姿を消し、もう辞めたのかなと思ってました それが今回突然の復活。しかも開幕戦では 高木雄哉くん(画面上段左側)を破っての 好スタート。健在どころか、パワーアップ して帰ってきたのでした。
残念ながら準決勝で高木くんに雪辱され 優勝はなりませんでしたが、またいつか 大会に来て欲しいし私も久々に彼と指して みたいです。なおA級準決勝の棋譜を 採っていた為、表彰式は彼のみ1人で 賞状を受け取っていました(画面下段)
⬆はC級3位の浦野順平さん(右側) 奥村龍馬さんと、ほぼ同世代の強豪です 北村遼平さん同様、諏訪清陵で腕を磨いた 強者であります最終的に伝田寛人くんに 敗れた(画面上段)ものの存分に健在を アピール出来たと思います 3位の表彰を受け(画面中段)2人の小学生 ファイナリストと並んで堂々と記念撮影に 応じていました(画面下段)
⬆次にD級準決勝の様子です
画面上段=3位の渡辺真絃くん(右側) 画面下段=同じく島村勇充くん(左側)
最後に紹介する小学生選手は渡辺くん ②で述べた米田くんの宿敵とは彼の事です この2人、結構互いを知り尽くしている ようです。昨年はE級で、ほぼ手中にあった 勝利を逃し痛恨の決勝戦敗退となった 渡辺くんでしたが今年はD級に登場 果敢というより順当な挑戦でした。 安曇野大会ではB級にて、ここでも3位 多くの大人の強豪の目を白黒させました
中信地区期待の中学生ホープ・島村くん 松本支部の月例大会でも何度か上位に 登ってくる事が多くなってきました この大会では3位。更に数日後の 安曇野大会ではB級で準優勝。川上諒くん 更には長谷川真大くん等と共に来年の 中学生棋界を盛り上げて欲しいと思います
⬆E級表彰式の様子です 画面上段=3位の鈴木聡太くん 画面中段=同じく米村幸晴くん 画面下段=優勝&準優勝者を交えて記念撮影
平成中期頃から小学生の部となったE級の部 昨年は女子選手が、一昨年は1年生の選手が それぞれ優勝するなど劇的な戦い・結末が 産まれ続くのも、この大会ならではです。 かの中沢良輔選手が、その名を轟かせたのも 当時低学年だった時に、この大会で優勝した のが始めでした。
次世代のホープの現在の活躍と未来への期待 それ等を同時に満喫できる事が このクラス最大の楽しみかと私は思ってます
画面上段=E級優勝の中村瞭太くん 画面下段=E級2位の宮坂哲平くん
E級決勝はC級決勝と同様、北信ダービーに
先手宮坂くんの三間飛車に高美濃+棒銀で 対抗した中村くん。E級とは思えない ハイレベルな攻防戦でした。
高美濃と言っても、直ぐに43金とは上がらず チャンスと見るや左美濃のまま4筋の位を 張って角道を開け65歩と先攻した中村くん 善悪は兎も角、機を見るに敏の感があります 最後も、と金で狙われた飛車を見捨ての 強行突破には勝負度胸を感じました
ただ試合自体は宮坂くんペースに見えました 彼は北村具房さんの訓導を受けているようで 随所に北村さんを彷彿とさせる捌きを見せて くれました。ただ終盤は惜しいと思わせる 逸機が攻防両面で見受けたように感じました
まだ経験不足を感じる両雄。しかしながら これからD級C級更にそれ以上の高いレベル に到達する時も、そんなに遠くないぞと 感じさせてくれたのは彼等の頑張りでした 先を行くライバル達への追撃は来年以降 ますます加速する事でしょう。
以上で②を終わります ③ではB級~E級で活躍した ファイナリスト以外の強豪選手の方々を 紹介したいと思います。
⬆再掲画像 D級決勝・佐々木瞭太くんVS米田悦己くん
実力伯仲の戦いを制したのは佐々木くん
2年ほど前から「南信予選」と名の付いた 小学生大会では常に1位通過を果たし続けた 佐々木くんでしたが県大会では、なかなか 満足の行く結果を残せず悔しい思いをして きたと思います。しかしこの度、ようやく 初段免状奪取という、これ以上ない雪辱劇を 演じてくれました。これを機に今後ますます 勝率を伸ばして欲しいと期待しています
惜しくも敗れた米田くんも、準決勝で宿敵を 破って決勝に勝ち上がりました。熱心な 子なので、その姿勢をより一層強めて強い 相手にガンガン向かって行くでしょう 初段免状を逃したとは言え実力は急激に 右肩上がりしていると信じたいです!
長野県の小学生3大大会(名人戦・選手権 団体戦)全ての大会で賞状を貰ったのは 伝田くんただ1人。しかし優勝の経験は 有りませんでした。それだけに免状の 掛かった大きな大会でライバルを倒しての優勝は さぞ嬉しかったと思います。
特筆すべきは棋風改造の成功。5月までは 中飛車党だったのを居飛車党に転向。僅か 数ヶ月で成果を出したのは見事でした。 来年は小学生最後の年。更なる飛躍を 期待したいと思います。
敗れた高木くんでしたが春の小学生選手権で 岡村奏汰くんを破り優勝した時は上級生の 意地を見る思いでした。伝田くんに対しても 後に12月の長野支部月例大会で雪辱して 順位も5位。流石の強さです。来年は中学生 またより一層激しい新風を中学生棋界で 巻き起こして貰いましょう!
画面上段=C級優勝の伝田寛人くん 画面下段=C級2位の高木雄哉くん
長野支部ダービーとなったC級の決勝戦は 小学生選手権優勝の高木くんと小学生名人戦 準優勝の伝田くんとの一戦。先手を握った 高木くんの雁木VS伝田くんの右玉の戦いと なった試合は中央での、せめぎあいに全ての 命運が託されました。馬&と金で追い込む 高木くん、豊富なカナ駒を駆使して左右から 挟み撃ちで迫る伝田くん。惜しむらくは 高木くんが盤上の飛・角・桂を上手く活用 し切れなかった事だったか?最後は逆に 飛角を入手した伝田くんが鮮やかに寄せて 二段免状を獲得いたしました
戦いの様子や選手たちの印象については 後日②にて語りたいと思います
・画面1枚目 C級決勝=高木雄哉くんVS伝田寛人くん
・画面2枚目 D級決勝=佐々木瞭太くんVS米田悦己くん
・画面3枚目 E級優勝の中村瞭太くん
・画面4枚目 E級準優勝の宮坂哲平くん
⬆この画像に登場している選手たちは 皆様お察しの通り全員が小学生の選手です
しかしこれは決して小学生大会の様子を 写したモノでは、ありません。 そう、これこそ令和5年度の長野県の 将棋選手権、それもA級以外の4クラスの 決勝戦及び優勝者&準優勝者の表彰の様子を 撮影したモノであります。
小学生の部であったE級は兎も角、大人を 交えた大会において4つのクラスを 小学生が優勝するとは・・・しかもその内 3つが小学生同士の決勝戦という事実に 驚きを禁じ得ませんでした
・画面上段 B級決勝=林奎史郎さんVS岡村奏汰くん
もやは説明無用かもしれない小学生強豪の 岡村くん。B級とは言え決勝を戦った この大学生強豪の林さんを始め骨太の 強豪選手との厳しい戦いの数々を、またもや 乗り越え優勝。三段免状を獲得しました
・画面下段=優勝の表彰を受ける岡村くん
私・丸山は確かに彼を本命視していましたが 無敗で乗り切ったのは、やや想定外でした 改めて彼は凄い小学生棋士です
しかし今回の小学生棋士の活躍は これだけに留まりませんでした
⑤での回顧は以上これまでです
⑥で振り返るは当然決勝戦
北アルプスor浅間山麓いずれの麓に
信州王将のタイトルが渡るのか?
出来れば大晦日か元旦の、どちらかに
書き綴りたいですね
⬆3位の表彰を受ける鈴木翼さん
今年は県大会優勝こそありませんでしたが
それでも赤旗で準優勝、竜王戦そしてこの
信州王将戦でベスト4。多忙な日々の中
長野県屈指の強豪としての底力は充分に
披露されたと思います。来年も期待通り
多くの白星を積み重ね、タイトル奪還を
成し遂げるであろうと私は信じたいです
もう1人の3位・小林暖希さんは自宅が
長野市より更に遠い小布施町の為なのか
既に会場から姿を消していました。
今年唯一、奥村龍馬さんを倒した長野県の
選手であり県高校2冠王を経て高校選手権
全国8強である小林さん。来年まずは
全国高校新人戦で弾みをつけて更なる飛躍を
遂げて欲しいと強く願っています
⬆中原大介さんVS鈴木翼さん
実は中原さんに、この大会を紹介したのは
私・丸山。安曇野予選の1週間前の赤旗戦で
出会した際に彼に教えました。伝えた時期が
1週間前という事で少し遅かったかなと
後悔していましたが彼は前向きな姿勢で
出場を快諾してくれたのは勿怪の幸いでした
・・・と、その時は、そう思っていましたが
(A^_^;
安曇野予選の当日、私・丸山は
別の意味で後悔し己の不幸を嘆く事に
(>_<。)
安曇野予選の代表争いは
中原VS丸山の 結果が全てでした。
予選では開幕戦で私が三間穴熊を用いて
中原さんを倒したのですが結局1敗同士で
代表決定戦に。安曇野予選史上初めて途中で
会場を出払って玄関先のロビーでの対局と
なった200手近い(←多分)大熱闘は
丸山に穴熊を許さなかった上にタイミング
バッチリの勝負手からペースを掴んだ
中原さんが激勝。安曇野・大北地区併合
以降、大町市在住者として初の代表者が
誕生した瞬間でした。
その雪辱劇は本戦でも再現されます
それがこの鈴木戦。丸山戦と同様予選で
敗れるも、この準決勝で見事リベンジ
強敵を倒した中原さんが生涯初の
県大会決勝進出を果たしました
⬆小林暖希さんVS相原瑞樹さん
長野高専のエース小林さんは勝てば準優勝した
昨年に続いて2年連続の決勝進出。対する
小諸東中の相原さんは県赤旗名人戦に続き
今年2度目の準決勝進出、勿論勝てば生涯初の
決勝進出となります。なお棋王戦でも対戦して
おり、その時は小林さんが勝っています
抜群の安定感に攻めの厳しさを兼ね備えた両雄
試合は、かなりの長手順だったと思います
相原さんが入玉を果たしたにも関わらず全く
安心して見ていられません。そこが小林さんの
底力。混迷を極めた熱闘でしたが最後は
小林さんの堅陣を攻略した相原さんが激勝
中学2年生にして見事に長野県タイトル戦の
ファイナリストとなりました
平成も折り返し点を過ぎた辺りから
更に模様が変わっていきます
3段階に渡った予選が2段階に変わり
県大会への出場者が4名から16名と
増加。4人一組4ブロックに分けての
リーグ戦を行ない1位の4選手に
よるトーナメント戦という形式に変わります
それから程なく3位決定戦が無くなり
E級が小学生の部に変わり。棋譜の掲載が
信濃毎日新聞の夕刊から朝刊に以降
その棋譜の掲載もA級以外は決勝戦のみと
目まぐるしい変化がありました
令和2年の新型コロナウイルスの上陸に
伴い。県大会の出場枠は8名と半減
しましたが、令和6年には再び元の枠に
戻る可能性があるかもしれません。
当時の活力が戻ると同時に、中信在住者の
私としては地方の選手の方々が再び多く
参加して活躍する光景を目の当たりに
したいと願うばかりです
そう思っていたら、我が郷安曇野近辺で
その兆候が・・・
それについては⑤で語ります
いよいよA級の回顧です
平成10年台に入り、大会形式の変革化が
活発になってきました。手始めは会場の変更
それまで信州会館で行われていた県大会の
会場を変更。代わりに選ばれた会場は
何と我が塩尻支部の広丘道場でした。この時
初めて主管支部となった塩尻支部の支部長は
初代支部長にして当時長野県将棋連合会の
副会長を務める馬場一行さんでした
アマ名人戦の中信予選の型式がトーナメント
からリーグ戦に切り替わったのも塩尻支部が
初めて主管支部となった時、そして馬場支部長
時代の時でした。どんなプロセスを経たのかは分かりませんが、此れ等の行動は「馬場さんは積極的に改革のメスを入れる人」という印象を私・丸山の頭に焼き付けるには充分なエピソードでした
これ以降、県大会の会場は松本市や塩尻市の
公共施設での開催が定例化いたします
この3段階に隔てた予選は大体2週間ピッチ
で行われていました
1次予選について、もう少し細かく説明を
させていただきますが例えば中信予選の
場合ですが、こんな感じで分けられました
①松本予選(代表4名)
松本市・塩尻市・波田町・朝日村・山形村
②豊科予選(代表2名)
南安曇郡・東筑摩郡
(波田町、朝日村、山形村以外の
東筑摩郡の町や村)
③大北予選(代表1名)=大町市、北安曇郡
④木曽予選(代表1名)=木曽地域の町や村
今では将棋人口の減少化の為、①と④
②と③が一緒になっていますが・・・
皆様ぜひ奮って御参加ください
m(_ _)m
⬆画面上段
準優勝の林奎史郎さん
画面下段
優勝した岡村奏汰くんを交え記念撮影
以上です
④では閑話休題。長野県将棋選手権の
移り変わりを中信予選を主に私なりに
簡単に振り返りたいと思います
⬆B級の表彰式です
画面上段=3位の仁科拓人くん
画面下段=同じく武居正起さん
⬆最後はB級です
画面上段=林奎史郎さんVS武居正起さん
準決勝の戦いです。林さんは秋の北信越
大学大会で個人戦ベスト4、更に塩尻支部の
棋望会で2度優勝。12月には松本支部の
月例大会で準優勝と最近特に気合いが入って
いるようです。一方の武居さんも今回は
特に気合いが入っていたのか初戦の岡村戦で
激闘を披露。この林戦も予断が許されない
熱戦だったようです。この2人には惜敗した
ようですが斉木温彦くんや北村遼平さんと
いった、イキの良い若手強豪を連破した
その地力の高さは見事でした
画面中段=岡村奏汰くんVS仁科拓人くん
優勝した岡村くんですが仁科くんと2度
対決する事になり、かなりシンドイ思いを
した筈です。その後の仁科くんは12月の
長野支部月例大会で全勝優勝。流石でした
来年は高校生、酒井悠安くんと共に屋代の
屋台骨を支えつつ激烈な覇権争いを展開
するかもしれません。注目しようと思います
画面下段右側=北村遼平さん
安曇野大会A級決勝戦にて撮影しました
林さん、武居さんに敗れ予選敗退した
北村さんでしたが、その後は安曇野明科に
遠征。そこで岡村くんを破り準優勝という
活躍を見せました。年齢も26~27歳と
若いだけ上に今年は名人戦・赤旗戦でも
南信代表となりました。徐々に長野県屈指の
強豪への仲間入りに近づいてきたようです
⬆は同じくC級3位の富田玲史さん
(画面上段右側)
私・丸山が松本第2公民館教室を訪ねた時
最初に何局か指した相手が、この富田さん
もうかれこれ10年前の話です。当時小学生の
彼は同年代の強豪・西田新さんと互角以上の
戦いを演じた事が強烈な印象を残しています
小学生団体戦で東日本大会を経験しています
しかし中学時代の途中から将棋大会から
姿を消し、もう辞めたのかなと思ってました
それが今回突然の復活。しかも開幕戦では
高木雄哉くん(画面上段左側)を破っての
好スタート。健在どころか、パワーアップ
して帰ってきたのでした。
残念ながら準決勝で高木くんに雪辱され
優勝はなりませんでしたが、またいつか
大会に来て欲しいし私も久々に彼と指して
みたいです。なおA級準決勝の棋譜を
採っていた為、表彰式は彼のみ1人で
賞状を受け取っていました(画面下段)
⬆はC級3位の浦野順平さん(右側)
奥村龍馬さんと、ほぼ同世代の強豪です
北村遼平さん同様、諏訪清陵で腕を磨いた
強者であります最終的に伝田寛人くんに
敗れた(画面上段)ものの存分に健在を
アピール出来たと思います
3位の表彰を受け(画面中段)2人の小学生
ファイナリストと並んで堂々と記念撮影に
応じていました(画面下段)
⬆次にD級準決勝の様子です
画面上段=3位の渡辺真絃くん(右側)
画面下段=同じく島村勇充くん(左側)
最後に紹介する小学生選手は渡辺くん
②で述べた米田くんの宿敵とは彼の事です
この2人、結構互いを知り尽くしている
ようです。昨年はE級で、ほぼ手中にあった
勝利を逃し痛恨の決勝戦敗退となった
渡辺くんでしたが今年はD級に登場
果敢というより順当な挑戦でした。
安曇野大会ではB級にて、ここでも3位
多くの大人の強豪の目を白黒させました
中信地区期待の中学生ホープ・島村くん
松本支部の月例大会でも何度か上位に
登ってくる事が多くなってきました
この大会では3位。更に数日後の
安曇野大会ではB級で準優勝。川上諒くん
更には長谷川真大くん等と共に来年の
中学生棋界を盛り上げて欲しいと思います
⬆E級表彰式の様子です
画面上段=3位の鈴木聡太くん
画面中段=同じく米村幸晴くん
画面下段=優勝&準優勝者を交えて記念撮影
平成中期頃から小学生の部となったE級の部
昨年は女子選手が、一昨年は1年生の選手が
それぞれ優勝するなど劇的な戦い・結末が
産まれ続くのも、この大会ならではです。
かの中沢良輔選手が、その名を轟かせたのも
当時低学年だった時に、この大会で優勝した
のが始めでした。
次世代のホープの現在の活躍と未来への期待
それ等を同時に満喫できる事が
このクラス最大の楽しみかと私は思ってます
画面上段=E級優勝の中村瞭太くん
画面下段=E級2位の宮坂哲平くん
E級決勝はC級決勝と同様、北信ダービーに
先手宮坂くんの三間飛車に高美濃+棒銀で
対抗した中村くん。E級とは思えない
ハイレベルな攻防戦でした。
高美濃と言っても、直ぐに43金とは上がらず
チャンスと見るや左美濃のまま4筋の位を
張って角道を開け65歩と先攻した中村くん
善悪は兎も角、機を見るに敏の感があります
最後も、と金で狙われた飛車を見捨ての
強行突破には勝負度胸を感じました
ただ試合自体は宮坂くんペースに見えました
彼は北村具房さんの訓導を受けているようで
随所に北村さんを彷彿とさせる捌きを見せて
くれました。ただ終盤は惜しいと思わせる
逸機が攻防両面で見受けたように感じました
まだ経験不足を感じる両雄。しかしながら
これからD級C級更にそれ以上の高いレベル
に到達する時も、そんなに遠くないぞと
感じさせてくれたのは彼等の頑張りでした
先を行くライバル達への追撃は来年以降
ますます加速する事でしょう。
以上で②を終わります
③ではB級~E級で活躍した
ファイナリスト以外の強豪選手の方々を
紹介したいと思います。
⬆再掲画像
D級決勝・佐々木瞭太くんVS米田悦己くん
実力伯仲の戦いを制したのは佐々木くん
2年ほど前から「南信予選」と名の付いた
小学生大会では常に1位通過を果たし続けた
佐々木くんでしたが県大会では、なかなか
満足の行く結果を残せず悔しい思いをして
きたと思います。しかしこの度、ようやく
初段免状奪取という、これ以上ない雪辱劇を
演じてくれました。これを機に今後ますます
勝率を伸ばして欲しいと期待しています
惜しくも敗れた米田くんも、準決勝で宿敵を
破って決勝に勝ち上がりました。熱心な
子なので、その姿勢をより一層強めて強い
相手にガンガン向かって行くでしょう
初段免状を逃したとは言え実力は急激に
右肩上がりしていると信じたいです!
長野県の小学生3大大会(名人戦・選手権
団体戦)全ての大会で賞状を貰ったのは
伝田くんただ1人。しかし優勝の経験は
有りませんでした。それだけに免状の
掛かった大きな大会でライバルを倒しての優勝は
さぞ嬉しかったと思います。
特筆すべきは棋風改造の成功。5月までは
中飛車党だったのを居飛車党に転向。僅か
数ヶ月で成果を出したのは見事でした。
来年は小学生最後の年。更なる飛躍を
期待したいと思います。
敗れた高木くんでしたが春の小学生選手権で
岡村奏汰くんを破り優勝した時は上級生の
意地を見る思いでした。伝田くんに対しても
後に12月の長野支部月例大会で雪辱して
順位も5位。流石の強さです。来年は中学生
またより一層激しい新風を中学生棋界で
巻き起こして貰いましょう!
画面上段=C級優勝の伝田寛人くん
画面下段=C級2位の高木雄哉くん
長野支部ダービーとなったC級の決勝戦は
小学生選手権優勝の高木くんと小学生名人戦
準優勝の伝田くんとの一戦。先手を握った
高木くんの雁木VS伝田くんの右玉の戦いと
なった試合は中央での、せめぎあいに全ての
命運が託されました。馬&と金で追い込む
高木くん、豊富なカナ駒を駆使して左右から
挟み撃ちで迫る伝田くん。惜しむらくは
高木くんが盤上の飛・角・桂を上手く活用
し切れなかった事だったか?最後は逆に
飛角を入手した伝田くんが鮮やかに寄せて
二段免状を獲得いたしました
戦いの様子や選手たちの印象については
後日②にて語りたいと思います
・画面1枚目
C級決勝=高木雄哉くんVS伝田寛人くん
・画面2枚目
D級決勝=佐々木瞭太くんVS米田悦己くん
・画面3枚目
E級優勝の中村瞭太くん
・画面4枚目
E級準優勝の宮坂哲平くん
⬆この画像に登場している選手たちは
皆様お察しの通り全員が小学生の選手です
しかしこれは決して小学生大会の様子を
写したモノでは、ありません。
そう、これこそ令和5年度の長野県の
将棋選手権、それもA級以外の4クラスの
決勝戦及び優勝者&準優勝者の表彰の様子を
撮影したモノであります。
小学生の部であったE級は兎も角、大人を
交えた大会において4つのクラスを
小学生が優勝するとは・・・しかもその内
3つが小学生同士の決勝戦という事実に
驚きを禁じ得ませんでした
・画面上段
B級決勝=林奎史郎さんVS岡村奏汰くん
もやは説明無用かもしれない小学生強豪の
岡村くん。B級とは言え決勝を戦った
この大学生強豪の林さんを始め骨太の
強豪選手との厳しい戦いの数々を、またもや
乗り越え優勝。三段免状を獲得しました
・画面下段=優勝の表彰を受ける岡村くん
私・丸山は確かに彼を本命視していましたが
無敗で乗り切ったのは、やや想定外でした
改めて彼は凄い小学生棋士です
しかし今回の小学生棋士の活躍は
これだけに留まりませんでした