かとかの記憶

野阿梓 通読 / 25

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孤悲や譲次の主役の心情に添うより、天皇制や神道や数秘学や言語の話が、今わたしにはたびたび興味ある刺激なのだが。

それよりももっと俗に、

「うーむ。そこまではな、何とか判った。鼓腹撃壌という故事が中国にはあるが、為政が民衆にとって空気や水のようであれ、という思想(ユートピズム)は、たしかに権力者には危険な魅力だ。支配されていることを知らない奴隷が最上の奴隷というわけだからな」

のような台詞ひとつだって、わたしには「鼓腹撃壌」のような語についてきっと同様の感触はもっていても、はっきりと表現にならないと思うので読んでいると気持ちがいい。

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