katka_yg
katka
2026/08/30 (日) 23:20:22
別件でしばらく前線中断していたけど、再開して読了。150ページくらいだったのだが……あと後章がまだあった。
このストーリーはドラマチック優先で……あまりハード路線のSFではないだろうし、サスペンスもなにか話の辻褄が合ってないような気がするが……細かいことはともかく強烈な感情の駆けるままでいい!な感じ。読み物の面白さは申し分ない。分析的に細かい逐一の要素を挙げればファンとしてはたくさん言いたいことがありそう。
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すごくフェミニズム小説っぽい書き出しで、途中では男性支配者のヒュプノティズムという言葉もあからさまに出てくる。でもリーはフェミニスト作家だとはいえ、それをフェイントに、それではないもっとコアなところに踏み込んでくるんじゃないかという予期はあって、虚実がめぐり、タイトルの「Electric Forest」に戻る。これはやはり戦慄を誘う書き手の上手さ。
それとべつにして、作中、主人公の台詞の喋り方の奇妙で魅力的な面白さ。コミカルというか、作中で「TVドラマ的」のような言われ方をしているから、そうなんだろう。リー作品のキャラクターでも独特なんじゃないだろうか。美しいか・醜いかへの思索はこれまでも続けて興味のこと。
リーの小説でも本作はとくに色彩豊か、というよりは、色彩の洪水。最初から、ここは惑星Indigo、季節はBlue…みたいな調子で、たびごとに色の名前の列挙羅列といってもいい文章を織り込む。耽美でもやりすぎでしょというのがあって実はそれも、最後のページに最後の色を語るための導線でもある。