画面上段=優勝の表彰を受ける岡村奏汰くん 画面下段=準優勝の林奎史郎さん
岡村くんについては、ただただ驚くしか 私は術を知りません。凄い小学4年生です この後、公文杯小学生名人戦の東日本大会で ベスト12まで勝ち残る健闘(16ではない) 更に県アマ竜王戦では中南信予選を突破 4月30日の県大会に駒を進めました。
5月前半の県小中学生選手権まで、結構な ハードスケジュールで大変かと思いますが 御家族の方々を含めて御身体を御自愛して 御健闘・御活躍してくれる事を祈念します
準優勝の林さん。決勝戦は惜しかったですが それまでは本来の実力を遺憾無く発揮したと 思いました。またチャンスは何度も訪れると 思いますし、そして幾度となくモノにする 事になるでしょう。また都合が良ければ 是非我が塩尻支部道場に、お越し下さい
今回は決勝戦が大会史上初の松本支部同士の 対決でした。早田茂一郎さん、金子直市さん を中心に長きに渡り老舗支部として頑張って きた松本支部の方々も、さぞ喜んでいると 思います。今後更に御盛況となるでしょう
参加人数は36名でした 最終結果は月曜か火曜の読売新聞を 御覧ください
その後は岡村くんも反撃。4七で精算が 行われ馬を消した事で林さんの王様も裸に 双方共に無防備の王様&豊富な持ち駒 という事で終盤の攻防は熾烈を極めました
岡村くんは林さんの王様を中央に追いやり 飛車取りの3八角の攻防打。今思えば これが決め手だったかもしれません。 林さんも6四桂から王手ラッシュ、更に 飛車を8九に転回して最後の追撃を 見せますが、その間に挟撃型を構築した 岡村くん。王様が9三まで避難させると 最後は豊富な持ち駒と攻防の要駒と化した 8一飛の威力を持って寄せ切りました
この瞬間、長野県史上最年少10歳の 小学4年生のタイホルホルダーが 誕生いたしました。
その⑨は以上です ⑩にで回顧録を完結したいと思います
開戦して直ぐに秒読みとなった岡村くんに 対し林さんは5五角と角切りを断行。同角に 6四銀打と被せで角を取り返します。精算して 桂跳ねで王手を掛けた所で林さんも秒読みに
これには岡村くん、3二金の存在を頼りに 王様を4筋に逃がすと思いましたが彼の選択は 桂先の6三玉。桂損した林さんでしたが 岡村くんの王様を裸にして75歩の玉頭攻撃 更に守りの銀を見捨て攻防の要所7四に馬を 設置。懸命な手作りで勝負形に持ち込みます
⬆決勝戦・林奎史郎さんVS岡村奏汰くん
角換わりから互いに飛車先の歩を交換して 飛車を一段目に引き合い。両方の桂馬を 跳ね合いを経て先手の林さんは右玉に 後手の岡村くんはツノ銀+中住玉に。
5筋の位を確保した林さんが岡村くんの 6筋の位に目掛けて先制攻撃。一歩得で 桂交換を果たし、岡村くんが右玉側の端に チョッカイを出す間に4筋を攻撃。 5五まで銀を誘い出して7七角と巨砲を 据えた林さんに対し岡村くんは自分の 飛車の頭に8二角の攻防打。林さんの銀に 詰めろを掛けながら敵玉頭にプレッシャーを 掛けてきました
⬆その⑨は、いよいよ決勝戦 林さんVS岡村さんの戦いを 振り返ります
⬆3位の表彰を受ける北信の両雄 画面上段=小林暖希さん 画面下段=南沢祐仁さん
両選手共に長野県のタイトルホルダーと 同等の実力者である事は間違い無いと 思います。現に今大会でも名だたる タイトル保持者を倒しての勝ち上がりで ありましたから。後はタイトル獲得のみ 願わくば初タイトルは名人or竜王奪取と 行って欲しいですね。
以上で準決勝の戦いの回想を終ります
⬆岡村奏汰さんVS南沢祐仁さん
その向側の勝負が、この1局 南沢さんは、この対局の3ヶ月前の 県朝日アマに続く4強、一方の岡村くんは 小学4年生ながら何と当大会は2年連続の ベスト4。本当にスゴい小学生です。
実はこの両雄、塩尻支部の棋望会で何度も 対局しており手の内を知り尽くした間柄 予選1位通過者唯一の勝ち残りとなった 岡村くんか?それとも鈴木翼名人を破り 波に乗る南沢さんの快進撃が続くのか?
共にリスクを恐れず前進する者同士だけに 最後まで紙一重激しい戦いとなったと 思いますが、結局軍配は岡村くんに。
こうして決勝戦は岡村くんVS林さんに 大会初の松本支部ダービーとなりました
⬆林奎史郎さんVS小林暖希さん
奨励会にも在籍していた林さんと前年下半期 から活躍が続き、今回も奥村龍馬さんを破る 殊勲の星を挙げた小林さん。共に厳しい連戦を 経た後の6戦目という事で、スタミナをかなり 消耗していた筈、気力の勝負だと察しますが 林さんのそれが僅かに上回りました。
その右側では、遠く山梨県から視察に訪れた 内藤誠さんの姿がありました。小野沢会長や 松本仁志さんと語り合いつつも4人の若者の 激闘に、熱く鋭い目線を向けていました。
この試合は勿論、更にその向側にも・・・
⬆の画像は準々決勝
・画面上段 手前=北野敬寛さんVS小林暖希さん 向側=坂口謹一さんVS林奎史郎さん
・画面下段 手前=岡村奏汰くんVS菊池康文さん 向側=鈴木翼さんVS南沢祐仁さん
勢いに乗る若手達を迎撃するシード選手4名 いずれも泣く子も黙る百戦錬磨の強豪です 昨年だけでも県アマ名人を獲得した鈴木さん 朝日アマ県代表の坂口さん、更には県4強迄に 2度勝ち残った菊池さん&北野さん。
真の正念場は、ここだったかもしれません。 事実4局全て最後まで気の抜けない 厳しい戦いだったと思います
そんなシード選手の方々を打ち破りベスト4に 駒を進めた岡村くん、南沢さん、林さん、 小林さん。その高い技術と強靭な精神力には ただただ驚くばかりです。 未だ小学4年生の岡村くんのどこにそんな スタミナが潜んでいるのか? 唯一年長者の勝利とは言え、現役の県名人の 後輩を抜き返し、僅かながら再び差をつけた 南沢さんの意志の強さの源は?
考えれば考える程、私自身の器量の狭さ 小ささが骨身に染みるばかりです。
10代~20代で占められたベスト4の座 誰が勝っても初優勝というフレッシュな 戦いは、どんな形で決着を見るのか?
⑧で語るのは、勿論準決勝であります
⬆決勝トーナメント1回戦 向側=小林暖希さんVS奥村龍馬さん
その手始めとなったのが、本命と見ていた 奥村さんが敗れるという波乱の結末でした
番狂わせを演じたのは長野高専1年の小林さん 半年前の赤旗戦でも結構追い詰めていましたが 年齢別に高校1年生の若手が大金星を挙げる その事実に、やはり驚愕せざるを得ません しかも「打倒・奥村龍馬」に関しては先輩の 鈴木翼名人、黒岩雄大竜王より先に成し遂げた のです。その成長の速さには脱帽いたしました
手前=中村祐貴さんVS林奎史郎さん
勝てば恩師・坂口謹一さんに再挑戦となる 中村さん。数年前の県アマ竜王戦で準優勝者 その翌月には北信越大学王者となった時の 実力を取り戻しつつあるようです。
現役VSOBの信州大学対決は現役の林さんに 凱歌が上がり、決勝トーナメント1回戦は 4試合全て若手が年長者に勝利となりました
画面上段 名人戦決勝トーナメントの組み合わせ
画面下段=名人戦決勝トーナメント1回戦
手前=岡村奏汰くんVS山田洋一さん
県小学生2冠と相対するのは久々の檜舞台と なった南信の強豪・山田さん。数年前には 県将棋選手権でA級準優勝。しかし優勝まで あと半歩まで迫る激戦を展開した百戦錬磨の 実力者であります。そんな強者を相手に 落ち着いた指し回しを見せた岡村くんが 勝ち切り準々決勝に駒を進めました
向側=萩原敏孝さんVS南沢祐仁さん
相穴熊の大熱戦でした。自陣の安泰を確認 しながら猛攻を仕掛けた萩原さんに対し 自陣飛車を打って防戦する南沢さん。
萩原さんに桂馬があれば王手飛車なんですが
この南沢さんの自陣飛車は萩原さんの攻めを 止めただけでなく入玉した萩原玉を捕え 壮絶な熱戦にケリをつける要駒となりました
そしてこれが波乱の連続となった今大会の スタートを告げる号砲となりました。
それについては、後日その⑦にて。
左側から 土屋英樹さん、三島孝太さん、津田隆汰さん
2連覇を果たした塩尻支部。決勝進出自体も 3年連続でした。塩尻支部過去の最高成績は 東日本大会準優勝。長野県で、これ以上の 成績となると長野安茂里支部の東日本制覇 河合空紀、田中博己、倉沢周作の3選手に よって達成された、この一例のみです
有田勝、新井浩実、池上俊輔の3選手の力で 優勝まであと1勝と迫った時と比べ今回の チームは、その時と遜色の無い総合力が 備わっていると思います。本大会での快進撃 を存分に期待したいと思います。
以上を以て団体戦の回顧録を終了いたします
その頃、決勝トーナメントまで 進行した名人戦はと言うと・・・
⬆準優勝の表彰を受ける長野支部Aチーム (左から) 高橋智哉さん、酒井悠安さん、所附快和さん
鈴木翼さん、南沢祐仁さんを軸に県5連覇を 果たした長野支部。3年前に北野敬寛さんを 交えたトリオで北関東大会を制覇。ついに 四段免状を獲得して対抗戦を卒業致しました
この辺りから長野支部は若手支部会員を 団体戦に投入する傾向を強め、クラブチーム みたいに年齢別に分けて3~4チームを出場 させています。今回も二十歳前後の2人に 高校生を交えた、このAチームの他に 中高生トリオのBチーム、小学校高学年達の Cチーム、小学校低学年達のDチームを 出場させました。彼等の殆どは北信の支部の 例会ではAクラスに挑戦。ベテラン強豪を キリキリ舞いにする程の善戦ぶりであります
今回も優勝こそ逃がしましたが。成長ぶりは 存分にアピール出来たと思います。今後 ますます北信健児の活躍を見聞きする事に なるでしょう。
その⑤は以上です 優勝した塩尻支部の賞賛する文言は いつか必ず書きまくるとして⑥からは 名人戦決勝トーナメントの戦いを 見ていきたいと思います
画面上段=大将戦 三島孝太さんVS高橋智哉さん
画面中段=副将戦 土屋英樹さんVS酒井悠安さん
画面下段=三将戦 津田隆汰さんVS所附快和さん
昨年ですが高橋さんは県赤旗名人戦において 同年代のライバル・鈴木翼県名人と黒岩雄大 県竜王を連破して準優勝。3年振りに決勝進出 を果たした酒井さんは県高校団体戦優勝及び 県高校竜王戦2位で全国切符を2度掴み、 所附さんは高専団体戦で長野高専を全国制覇に 導く活躍を見せて自信を深めていたと思います
ただ今回は力を出し切れないままに塩尻支部に ジワジワと追い詰められました。
凱旋試合となった三島さん その三島さんと初タッグで張り切る土屋さん 今年最後の県予選での戦いとなる津田さん
皆が、それぞれ存分に力を発揮して ストレート決着を果たした塩尻支部が 創部以来初の2連覇を達成いたしました
⬆3位の表彰を受ける上伊那支部の2組
決勝進出は果たせませんでしたが 決勝トーナメントに2チーム輩出した 上伊那支部。素晴らしい活躍でした。
Bチームは福村さん(画面上段)をエースに ベテランの方々が頑張りました。 上伊那支部には、この3人の猛者に加え 田端真理生さんや木下雄斗さん等、有望な 強豪が控えているので、今後も楽しみです
画面下段=2人揃って表彰を受ける 鈴木麻弘さん(左)&中畑太翔さん(右)
小学校~高校まで、ずっと組んできた両雄 そして支部対抗戦でも共闘。中畑さんの弟を 加えたトリオで力一杯戦いました 今後何度でも組んで成長ぶりを披露して 欲しいと強く願いたいです
バスに乗り遅れたとは言え、Aチームも 堀米真喜・真爾兄弟&青沼航太の3くんの 小中学生トリオも前途が楽しみです。 真爾くんにとっては小学生最後の、そして 一足早く中学生棋士としてスタートを切る 事になった大勝負でした。
ベテランと若手の力を噛み合わせて 3位を独占した上伊那支部の活躍に 心からの拍手を送りたいと思います
④は以上です 塩尻支部VS長野支部の決勝戦は ⑤にて語りたいと思います
⬆上伊那支部CチームVS塩尻支部Aチーム
画面上段 大将戦・中畑太翔さんVS三島孝太さん
画面中段 副将戦・中畑和将さんVS土屋英樹さん
画面下段 三将戦・鈴木麻弘さんVS津田隆汰さん
6人全員が高校大会で長野県代表となった 実績の持ち主という事で3局いずれもが 豪華な組み合わせと言って良いでしょう
しかし以外にもストレート決着という幕切れ 三島さんが3年前の県高校新人戦準決勝の リベンジに成功するなど塩尻支部の強さが 際立った形となりました。
こうして対抗戦決勝のカードは3年連続で 塩尻支部VS長野支部という事になりました
⬆上伊那支部BチームVS長野支部Aチーム
画面上段 大将戦・福村政広さんVS高橋智哉さん
画面中段 副将戦・山本郁夫さんVS酒井悠安さん
画面下段 三将戦・竹村篤さんVS所附快和さん
2人の二十代若手に高校新人戦で全国大会を 戦った酒井さんを加えた長野支部トリオが 上伊那支部のベテラントリオをストレートで 退けました。
以上で③は終了です ④からこそは決勝トーナメントを 振り返りたいと思います
6つの組に分け12のイスを巡る戦い
一組は注目の小学生強豪・岡村奏汰くんが 一抜け。これに南沢祐仁さんが続きました
二組は北野敬寛さんがトップ通過。続いて 小林暖希さんが小松隆宏さんに雪辱して 予選通過。期待の女流アマ・高山日那さんが このクラスに居ましたが奮戦及ばずでした
三組は坂口謹一さんと中村祐貴さんが 予選通過。この2人は師弟の間柄 小学生の頃から中村さんを手塩にかけて 鍛えた坂口さん。さぞ感慨深いモノが あったと思います(坂口さんが一抜け通過)
四組は本命視される奥村龍馬さんが一抜け これに信大の林奎史郎さんが続きました
五組は長野県アマ名人・鈴木翼さんが トップ通過。南信の山田洋一さんが2位通過
六組は菊地康文さんが1位通過 2位通過は安曇野市の萩原敏孝さんでした
決勝トーナメントの組み合わせは ⬇の画面の通り
画面上段=優勝の表彰を受ける岡村奏汰くん
画面下段=準優勝の林奎史郎さん
岡村くんについては、ただただ驚くしか
私は術を知りません。凄い小学4年生です
この後、公文杯小学生名人戦の東日本大会で
ベスト12まで勝ち残る健闘(16ではない)
更に県アマ竜王戦では中南信予選を突破
4月30日の県大会に駒を進めました。
5月前半の県小中学生選手権まで、結構な
ハードスケジュールで大変かと思いますが
御家族の方々を含めて御身体を御自愛して
御健闘・御活躍してくれる事を祈念します
準優勝の林さん。決勝戦は惜しかったですが
それまでは本来の実力を遺憾無く発揮したと
思いました。またチャンスは何度も訪れると
思いますし、そして幾度となくモノにする
事になるでしょう。また都合が良ければ
是非我が塩尻支部道場に、お越し下さい
今回は決勝戦が大会史上初の松本支部同士の
対決でした。早田茂一郎さん、金子直市さん
を中心に長きに渡り老舗支部として頑張って
きた松本支部の方々も、さぞ喜んでいると
思います。今後更に御盛況となるでしょう
参加人数は36名でした
最終結果は月曜か火曜の読売新聞を
御覧ください
その後は岡村くんも反撃。4七で精算が
行われ馬を消した事で林さんの王様も裸に
双方共に無防備の王様&豊富な持ち駒
という事で終盤の攻防は熾烈を極めました
岡村くんは林さんの王様を中央に追いやり
飛車取りの3八角の攻防打。今思えば
これが決め手だったかもしれません。
林さんも6四桂から王手ラッシュ、更に
飛車を8九に転回して最後の追撃を
見せますが、その間に挟撃型を構築した
岡村くん。王様が9三まで避難させると
最後は豊富な持ち駒と攻防の要駒と化した
8一飛の威力を持って寄せ切りました
この瞬間、長野県史上最年少10歳の
小学4年生のタイホルホルダーが
誕生いたしました。
その⑨は以上です
⑩にで回顧録を完結したいと思います
開戦して直ぐに秒読みとなった岡村くんに
対し林さんは5五角と角切りを断行。同角に
6四銀打と被せで角を取り返します。精算して
桂跳ねで王手を掛けた所で林さんも秒読みに
これには岡村くん、3二金の存在を頼りに
王様を4筋に逃がすと思いましたが彼の選択は
桂先の6三玉。桂損した林さんでしたが
岡村くんの王様を裸にして75歩の玉頭攻撃
更に守りの銀を見捨て攻防の要所7四に馬を
設置。懸命な手作りで勝負形に持ち込みます
⬆決勝戦・林奎史郎さんVS岡村奏汰くん
角換わりから互いに飛車先の歩を交換して
飛車を一段目に引き合い。両方の桂馬を
跳ね合いを経て先手の林さんは右玉に
後手の岡村くんはツノ銀+中住玉に。
5筋の位を確保した林さんが岡村くんの
6筋の位に目掛けて先制攻撃。一歩得で
桂交換を果たし、岡村くんが右玉側の端に
チョッカイを出す間に4筋を攻撃。
5五まで銀を誘い出して7七角と巨砲を
据えた林さんに対し岡村くんは自分の
飛車の頭に8二角の攻防打。林さんの銀に
詰めろを掛けながら敵玉頭にプレッシャーを
掛けてきました
⬆その⑨は、いよいよ決勝戦
林さんVS岡村さんの戦いを
振り返ります
⬆3位の表彰を受ける北信の両雄
画面上段=小林暖希さん
画面下段=南沢祐仁さん
両選手共に長野県のタイトルホルダーと
同等の実力者である事は間違い無いと
思います。現に今大会でも名だたる
タイトル保持者を倒しての勝ち上がりで
ありましたから。後はタイトル獲得のみ
願わくば初タイトルは名人or竜王奪取と
行って欲しいですね。
以上で準決勝の戦いの回想を終ります
⬆岡村奏汰さんVS南沢祐仁さん
その向側の勝負が、この1局
南沢さんは、この対局の3ヶ月前の
県朝日アマに続く4強、一方の岡村くんは
小学4年生ながら何と当大会は2年連続の
ベスト4。本当にスゴい小学生です。
実はこの両雄、塩尻支部の棋望会で何度も
対局しており手の内を知り尽くした間柄
予選1位通過者唯一の勝ち残りとなった
岡村くんか?それとも鈴木翼名人を破り
波に乗る南沢さんの快進撃が続くのか?
共にリスクを恐れず前進する者同士だけに
最後まで紙一重激しい戦いとなったと
思いますが、結局軍配は岡村くんに。
こうして決勝戦は岡村くんVS林さんに
大会初の松本支部ダービーとなりました
⬆林奎史郎さんVS小林暖希さん
奨励会にも在籍していた林さんと前年下半期
から活躍が続き、今回も奥村龍馬さんを破る
殊勲の星を挙げた小林さん。共に厳しい連戦を
経た後の6戦目という事で、スタミナをかなり
消耗していた筈、気力の勝負だと察しますが
林さんのそれが僅かに上回りました。
その右側では、遠く山梨県から視察に訪れた
内藤誠さんの姿がありました。小野沢会長や
松本仁志さんと語り合いつつも4人の若者の
激闘に、熱く鋭い目線を向けていました。
この試合は勿論、更にその向側にも・・・
⬆の画像は準々決勝
・画面上段
手前=北野敬寛さんVS小林暖希さん
向側=坂口謹一さんVS林奎史郎さん
・画面下段
手前=岡村奏汰くんVS菊池康文さん
向側=鈴木翼さんVS南沢祐仁さん
勢いに乗る若手達を迎撃するシード選手4名
いずれも泣く子も黙る百戦錬磨の強豪です
昨年だけでも県アマ名人を獲得した鈴木さん
朝日アマ県代表の坂口さん、更には県4強迄に
2度勝ち残った菊池さん&北野さん。
真の正念場は、ここだったかもしれません。
事実4局全て最後まで気の抜けない
厳しい戦いだったと思います
そんなシード選手の方々を打ち破りベスト4に
駒を進めた岡村くん、南沢さん、林さん、
小林さん。その高い技術と強靭な精神力には
ただただ驚くばかりです。
未だ小学4年生の岡村くんのどこにそんな
スタミナが潜んでいるのか?
唯一年長者の勝利とは言え、現役の県名人の
後輩を抜き返し、僅かながら再び差をつけた
南沢さんの意志の強さの源は?
考えれば考える程、私自身の器量の狭さ
小ささが骨身に染みるばかりです。
10代~20代で占められたベスト4の座
誰が勝っても初優勝というフレッシュな
戦いは、どんな形で決着を見るのか?
⑧で語るのは、勿論準決勝であります
⬆決勝トーナメント1回戦
向側=小林暖希さんVS奥村龍馬さん
その手始めとなったのが、本命と見ていた
奥村さんが敗れるという波乱の結末でした
番狂わせを演じたのは長野高専1年の小林さん
半年前の赤旗戦でも結構追い詰めていましたが
年齢別に高校1年生の若手が大金星を挙げる
その事実に、やはり驚愕せざるを得ません
しかも「打倒・奥村龍馬」に関しては先輩の
鈴木翼名人、黒岩雄大竜王より先に成し遂げた
のです。その成長の速さには脱帽いたしました
手前=中村祐貴さんVS林奎史郎さん
勝てば恩師・坂口謹一さんに再挑戦となる
中村さん。数年前の県アマ竜王戦で準優勝者
その翌月には北信越大学王者となった時の
実力を取り戻しつつあるようです。
現役VSOBの信州大学対決は現役の林さんに
凱歌が上がり、決勝トーナメント1回戦は
4試合全て若手が年長者に勝利となりました
画面上段
名人戦決勝トーナメントの組み合わせ
画面下段=名人戦決勝トーナメント1回戦
手前=岡村奏汰くんVS山田洋一さん
県小学生2冠と相対するのは久々の檜舞台と
なった南信の強豪・山田さん。数年前には
県将棋選手権でA級準優勝。しかし優勝まで
あと半歩まで迫る激戦を展開した百戦錬磨の
実力者であります。そんな強者を相手に
落ち着いた指し回しを見せた岡村くんが
勝ち切り準々決勝に駒を進めました
向側=萩原敏孝さんVS南沢祐仁さん
相穴熊の大熱戦でした。自陣の安泰を確認
しながら猛攻を仕掛けた萩原さんに対し
自陣飛車を打って防戦する南沢さん。
萩原さんに桂馬があれば王手飛車なんですが
この南沢さんの自陣飛車は萩原さんの攻めを
止めただけでなく入玉した萩原玉を捕え
壮絶な熱戦にケリをつける要駒となりました
そしてこれが波乱の連続となった今大会の
スタートを告げる号砲となりました。
それについては、後日その⑦にて。
左側から
土屋英樹さん、三島孝太さん、津田隆汰さん
2連覇を果たした塩尻支部。決勝進出自体も
3年連続でした。塩尻支部過去の最高成績は
東日本大会準優勝。長野県で、これ以上の
成績となると長野安茂里支部の東日本制覇
河合空紀、田中博己、倉沢周作の3選手に
よって達成された、この一例のみです
有田勝、新井浩実、池上俊輔の3選手の力で
優勝まであと1勝と迫った時と比べ今回の
チームは、その時と遜色の無い総合力が
備わっていると思います。本大会での快進撃
を存分に期待したいと思います。
以上を以て団体戦の回顧録を終了いたします
その頃、決勝トーナメントまで
進行した名人戦はと言うと・・・
⬆準優勝の表彰を受ける長野支部Aチーム
(左から)
高橋智哉さん、酒井悠安さん、所附快和さん
鈴木翼さん、南沢祐仁さんを軸に県5連覇を
果たした長野支部。3年前に北野敬寛さんを
交えたトリオで北関東大会を制覇。ついに
四段免状を獲得して対抗戦を卒業致しました
この辺りから長野支部は若手支部会員を
団体戦に投入する傾向を強め、クラブチーム
みたいに年齢別に分けて3~4チームを出場
させています。今回も二十歳前後の2人に
高校生を交えた、このAチームの他に
中高生トリオのBチーム、小学校高学年達の
Cチーム、小学校低学年達のDチームを
出場させました。彼等の殆どは北信の支部の
例会ではAクラスに挑戦。ベテラン強豪を
キリキリ舞いにする程の善戦ぶりであります
今回も優勝こそ逃がしましたが。成長ぶりは
存分にアピール出来たと思います。今後
ますます北信健児の活躍を見聞きする事に
なるでしょう。
その⑤は以上です
優勝した塩尻支部の賞賛する文言は
いつか必ず書きまくるとして⑥からは
名人戦決勝トーナメントの戦いを
見ていきたいと思います
画面上段=大将戦
三島孝太さんVS高橋智哉さん
画面中段=副将戦
土屋英樹さんVS酒井悠安さん
画面下段=三将戦
津田隆汰さんVS所附快和さん
昨年ですが高橋さんは県赤旗名人戦において
同年代のライバル・鈴木翼県名人と黒岩雄大
県竜王を連破して準優勝。3年振りに決勝進出
を果たした酒井さんは県高校団体戦優勝及び
県高校竜王戦2位で全国切符を2度掴み、
所附さんは高専団体戦で長野高専を全国制覇に
導く活躍を見せて自信を深めていたと思います
ただ今回は力を出し切れないままに塩尻支部に
ジワジワと追い詰められました。
凱旋試合となった三島さん
その三島さんと初タッグで張り切る土屋さん
今年最後の県予選での戦いとなる津田さん
皆が、それぞれ存分に力を発揮して
ストレート決着を果たした塩尻支部が
創部以来初の2連覇を達成いたしました
⬆3位の表彰を受ける上伊那支部の2組
決勝進出は果たせませんでしたが
決勝トーナメントに2チーム輩出した
上伊那支部。素晴らしい活躍でした。
Bチームは福村さん(画面上段)をエースに
ベテランの方々が頑張りました。
上伊那支部には、この3人の猛者に加え
田端真理生さんや木下雄斗さん等、有望な
強豪が控えているので、今後も楽しみです
画面下段=2人揃って表彰を受ける
鈴木麻弘さん(左)&中畑太翔さん(右)
小学校~高校まで、ずっと組んできた両雄
そして支部対抗戦でも共闘。中畑さんの弟を
加えたトリオで力一杯戦いました
今後何度でも組んで成長ぶりを披露して
欲しいと強く願いたいです
バスに乗り遅れたとは言え、Aチームも
堀米真喜・真爾兄弟&青沼航太の3くんの
小中学生トリオも前途が楽しみです。
真爾くんにとっては小学生最後の、そして
一足早く中学生棋士としてスタートを切る
事になった大勝負でした。
ベテランと若手の力を噛み合わせて
3位を独占した上伊那支部の活躍に
心からの拍手を送りたいと思います
④は以上です
塩尻支部VS長野支部の決勝戦は
⑤にて語りたいと思います
⬆上伊那支部CチームVS塩尻支部Aチーム
画面上段
大将戦・中畑太翔さんVS三島孝太さん
画面中段
副将戦・中畑和将さんVS土屋英樹さん
画面下段
三将戦・鈴木麻弘さんVS津田隆汰さん
6人全員が高校大会で長野県代表となった
実績の持ち主という事で3局いずれもが
豪華な組み合わせと言って良いでしょう
しかし以外にもストレート決着という幕切れ
三島さんが3年前の県高校新人戦準決勝の
リベンジに成功するなど塩尻支部の強さが
際立った形となりました。
こうして対抗戦決勝のカードは3年連続で
塩尻支部VS長野支部という事になりました
⬆上伊那支部BチームVS長野支部Aチーム
画面上段
大将戦・福村政広さんVS高橋智哉さん
画面中段
副将戦・山本郁夫さんVS酒井悠安さん
画面下段
三将戦・竹村篤さんVS所附快和さん
2人の二十代若手に高校新人戦で全国大会を
戦った酒井さんを加えた長野支部トリオが
上伊那支部のベテラントリオをストレートで
退けました。
以上で③は終了です
④からこそは決勝トーナメントを
振り返りたいと思います
6つの組に分け12のイスを巡る戦い
一組は注目の小学生強豪・岡村奏汰くんが
一抜け。これに南沢祐仁さんが続きました
二組は北野敬寛さんがトップ通過。続いて
小林暖希さんが小松隆宏さんに雪辱して
予選通過。期待の女流アマ・高山日那さんが
このクラスに居ましたが奮戦及ばずでした
三組は坂口謹一さんと中村祐貴さんが
予選通過。この2人は師弟の間柄
小学生の頃から中村さんを手塩にかけて
鍛えた坂口さん。さぞ感慨深いモノが
あったと思います(坂口さんが一抜け通過)
四組は本命視される奥村龍馬さんが一抜け
これに信大の林奎史郎さんが続きました
五組は長野県アマ名人・鈴木翼さんが
トップ通過。南信の山田洋一さんが2位通過
六組は菊地康文さんが1位通過
2位通過は安曇野市の萩原敏孝さんでした
決勝トーナメントの組み合わせは
⬇の画面の通り